私がDJのひとりを担当している、FMアップルウェーブ『わがままWAVE It's Cool!』(毎週日曜17時)の放送後記です。
●6月2日放送後記
音楽特集は(6/4の)虫の日を踏まえ、【虫(の曲)】と題してお送りしました。
<今日のオンエア楽曲>
01. エアロスミス(Aerosmith)「スパイダーマンのテーマ(Theme from Spiderman)」
~ここから音楽特集【虫(の曲)】~
OP. おしりかじり虫「おしりかじり虫(放送ver.)」
03. ゴールデンボンバー「ウジ虫」
04. ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」
05. 吉幾三「夜の虫 パート2~月との関係~」
08. 平田隆夫とセルスターズ「ハチのムサシは死んだのさ」
09. 長渕剛「とんぼ」
10. 森高千里「ハエ男」
11. aiko「カブトムシ」
12. GReeeeN「愛唄」(6月ED)
この日は女子大生DJのひとり、ミキさんのメインMCデビューの日。極度の緊張からかオープニングで番組名や放送回数を全部飛ばし自己紹介を始めたので漫談か?と思うなど。そしてトチリに対して対角線上に座った同じ女子大生DJのサキさんが失笑し、ミキ×サキで新たなる抗争(番組名物?)が勃発しそうな勢い。いままでは女子大生DJ×自分、だったので(無論番組内でだけ、ですよ)、新鮮な構図だなあと思いつつ、女性は結託したら1足す1が3にも5にも10にもなりそうなので、二人が同盟組んで俺と対峙!とならないことを願うばかり。
それにしても、今回の放送で自分の中で再燃したのが、"「パピヨン」の訳し方問題"。
この曲が出た翌年(2002年)に「亜麻色の髪の乙女」がリリースされ、彼女とカヴァーの相性の良さが示された格好ではあります。とはいえ、"あなたはアジアのパピヨン"はあまりにも変化球。
・歌詞ネット - 「パピヨン 〜papillon〜」 歌詞
・(原曲)ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)「Doesn't Really Matter」 歌詞
・Lyrics: 洋楽歌詞和訳サイト - 「Doesn't Really Matter」 和訳
『日本語詞は原曲と異なりアジアを主題』(「パピヨン 〜papillon〜」のWikipediaより)という段階でアレなんですけども。
訳詞は康珍化(かん ちんふぁ)氏によるもの。自分は中山美穂「人魚姫 mermaid」「Witches」「ROSÉCOLOR」というシングルで氏の名前を存じ上げていたのですが(ちなみにいずれも作曲はCINDY)、訳詞面ではやはりこの曲のインパクトが絶大。
郷ひろみ「GOLDFINGER '99」では、リッキー・マーティン(Ricky Martin)の原曲「Livin' La Vida Loca」(歌詞はうたまっぷを参照)に当然ながら一切出てこない ♪A CHI CHI A CHI の意訳(?)の挿入があまりのインパクト。もはや郷ひろみさんの代表曲と言っても過言ではない作品に。
おそらく康珍化氏は、ここまで大胆な改変を施すことが訳詞の醍醐味であり魅力だと考えているのかもですね。ゆえに珍?歌詞ながら長く親しまれることに。
ちなみに氏は"韻を踏む"手法も取り入れてます。
・♪(Livin' la vi)da loca(「Livin' La Vida Loca」)
→♪(燃えてるん)だろうか(「GOLDFINGER '99」)
とか、また(訳詞ではなく)作詞においても、
・♪(I don't wanna) cry no more
→♪(あとどの)くらいなの / (泣きたい)くらいなの
「CRY NO MORE」に関しては、淋しさの深淵に居る状況でありながら、その陰の踏み方はともすればギャグみたいに映るのでは?とも思うのですが…いい意味で実に挑戦的かもしれませんね。
他にもまだまだ"訳し方問題"ってあるかもしれません。以前番組で洋楽の珍邦題特集をやったことがあるのですが、カヴァーにおいてもいろんな珍カヴァーがあるかもしれません。掘り下げてみようかなと思います。
来週の音楽特集は【奇跡・ミラクル】です。来週は18時より中体連結果速報番組があり1時間の短縮放送となります。奇跡を信じて頑張った中学生に向けて、そして放送前日に『奇跡のリンゴ』が公開されることからこの音楽特集になりました。番組のカラー的に、"奇跡の歌声"的な曲もかけたいものです。
テーマに該当する、聴きたい曲がありましたら、
788@applewave.co.jp 『わがままWAVE It's Cool!』宛
にてメッセージをお寄せ下さい。お待ちしております!