毎週火曜は米ビルボードソングスチャート速報。
現地時間の2月4日月曜に発表された、2月9日付最新チャート。前週首位発進のアリアナ・グランデ「7 Rings」が首位をキープ、J・コール「Middle Child」が22ランクものジャンプアップで4位に到達し自己最高位を更新しました。
.@ArianaGrande's "7 Rings" holds at No. 1 on Billboard #Hot100 as @JColeNC's "Middle Child" charges to top five https://t.co/kuZtO8fTu2 pic.twitter.com/hvRvp5CL3T
— billboard (@billboard) February 4, 2019
リリースと同時にミュージックビデオが公開されたアリアナ・グランデ「7 Rings」は今週もストリーミングおよびデジタルダウンロード両指標で首位を獲得。ストリーミングは前週比26%ダウンの6320万、デジタルダウンロードが同59%ダウンの39000で共に急降下感は否めませんが、それでもストリーミングが強いのは早々にミュージックビデオを公開した効果と言えるでしょう。またラジオエアプレイでは前週比53%もの大幅アップで4190万を獲得し39→19位へ躍進を遂げています。
4位に到達したのはJ・コール「Middle Child」。曲の内容、”真ん中の子”の意味については、ヒップホップライター/DJの渡辺志保さんによる解説がわかりやすいので、みやーんさんによるラジオ書き起こしを紹介させていただきます(問題があれば削除いたします)。
リリースが1月23日水曜だったため、前週はデジタル2指標においては水曜および木曜の2日分のみがカウント対象となり(ラジオエアプレイは日曜までの5日間)、26位に登場したのがこの曲。1週間フルカウントとなった結果、4位に躍進。ストリーミングは5440万で2位、デジタルダウンロードは24000で5位、ラジオエアプレイは50位未満ですが840万となっています。
J・コールは「Middle Child」で5曲目のトップ10入り、且つ初のトップ5入りを果たしました。ちなみに2~4曲目のトップ10入りはすべて、アルバム『KOD』が初登場で首位を獲得した2018年5月5日付における「ATM」「Kevin's Heart」「KOD」の6、8、10位初登場。3曲同時に初登場トップ10入りを果たした初の歌手となりました(ちなみにその2ヶ月後にドレイクが初登場で4曲同時トップ10入りを果たし記録を塗り替えることに)。ちなみに曲名の”Child”について、”Child”および”Children”が用いられている曲でのトップ5入りはこれが8曲目、そして”Middle”はトップ5入り3曲目にして最高位を更新です(ジミー・イート・ワールド「The Middle」(2002)、ゼッド、マレン・モリス & グレイ「The Middle」(2018)の5位がこれまでの最高)。
最新のトップ10はこちら。
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (1位) アリアナ・グランデ「7 Rings」
2位 (2位) ホールジー「Without Me」
3位 (3位) ポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」
4位 (26位) J・コール「Middle Child」
5位 (5位) トラヴィス・スコット「Sicko Mode」
6位 (4位) アリアナ・グランデ「Thank U, Next」
7位 (6位) パニック・アット・ザ・ディスコ「High Hopes」
8位 (7位) マシュメロ & バスティル「Happier」
9位 (8位) ポスト・マローン「Wow.」
10位 (9位) マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」
トップ10は比較的凪の状態と言えます。ラジオエアプレイ指標の首位はパニック・アット・ザ・ディスコ「High Hopes」(総合7位)で、前週比4%ダウンの1億1790万。アリアナ・グランデは追い抜くことが出来るでしょうか。また今週10位にはマルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」が入り、トップ10内に通算32週目のランクインとなりました。ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」(2016-2017)およびリアン・ライムス「How Do I Live」(1997-1998)に並び、最多記録のエド・シーラン「Shape Of You」(2017)まであと1週に迫っています。米時間で2月3日に開催されたスーパーボウルのハーフタイムショーではこの曲が(カーディ抜きで)披露されたことから、次週のトップ10内キープは十分有り得るでしょう。こちらも追いつき追い抜けるか、注目です。