w-inds.が来年1月11日にリリースするシングル「We Don't Need To Talk Anymore」がとにかく格好いいのです。
シングル38作目となる今作は、橘慶太による作詞/作曲/編曲のセルフプロデュース。ボーカルドロップが特徴的なダンスナンバー!
— w-inds.tv (@winds_tv) 2016年12月11日
MVでは緊急車両を背景に男女の禁断の愛を表現。緊迫感のあるダンスの連続に注目です!#WeDontNeedToTalkAnymore pic.twitter.com/2EUvbF2MWS
橘慶太さんは曲についてコメント(ツイート)しています。
音楽好き。
— KEITA TACHIBANA (@Official_KEITA) 2016年12月6日
折角なので作るの好きな皆様に流行スタイルを伝授します。笑
最近のトロピカルハウス派生のUSダンスナンバーのヒット曲のその多くはコード進行4度-5度-6度です。
トニックが入らないので落ち着く響きが出て来ないんですね。
だから曲を通してずっと浮遊感があるわけです。
発売前にネタバレかもしれませんが、
— KEITA TACHIBANA (@Official_KEITA) 2016年12月6日
We Don't Need To Talk Anymoreもそのコード進行です。
サビは進行を若干変えていますが。
この曲は7月くらいに曲の基盤を作ったので
発売まで約半年。
この間にまた色々なトレンドが生まれているんですよね。
歌い出しは12週連続で米ビルボードを制したザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」(→YouTube)を彷彿とさせ(同曲の公開は7月でした)、他にも「Sorry」「Let Me Love You」「Cold Water」等ジャスティン・ビーバー絡みの作品も想起させるのですが、単にその流行りに乗っかっているだけではないのがミソ。BPMを上げたり、またはトロピカルハウス~EDMの流れにあってサビ(♪More~の連続の部分)にボーカルを挿入するところに、流行を邦楽に巧く咀嚼していると実感します。
トロピカルハウス~EDMも、また同じく今年アメリカを席巻したレゲエテイストのR&Bも、邦楽での落とし込みをほとんど耳にしなかったゆえ、「We Don't...」の登場は嬉しいですし、なによりメンバーの橘慶太さんによるソングライティング&プロデュースというのが実に痛快ですね。
ちなみにその橘さんが賞賛している作品が、三浦大知「Look what you did」。JACK Ü「Where Are Ü Now」(→YouTube)以降の流れをUTAさんと三浦さんが巧く踏襲したダンスチューン。
同じ事務所同士で仲間でありライバルが存在することで、双方が音楽性を高め合い切磋琢磨出来るという環境は実に素晴らしいのではないでしょうか。
以前、ヴィジョンファクトリーの実力と、そして決して使ってはいけない”干される”という言葉(2015年1月14日付)で書きましたが、たとえば『ミュージックステーション』(テレビ朝日系 金曜20時)などが、様々なしがらみを自ずと乗り越え、実力の高いw-inds.をきちんと出演させてほしい...というのが来年の私の願いです。