イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

島袋寛子が今夏の地上波長時間音楽特番に多数出演…その背景、および今後のチャート動向を読む

『テレ東音楽祭 2026 夏』(テレビ東京 6月28日放送)を皮切りに、今夏の地上波長時間音楽特番がスタート。6月28日付のブログエントリーでは出演歌手一覧表を掲載した上で、音楽特番の傾向等を分析しています。

その後、NHK総合が8月15日に『NHK 夏の音楽祭 うたであえたら 2026』の放送をアナウンスしています。その新規特番も踏まえ、今週以下の発信を行いました。

M!LKや=LOVE、モナキといった上半期のトレンドランキングで上位に登場した歌手、またアイドルやダンスボーカルグループが3番組以上に出演する中、際立つのは島袋寛子さんが最多(タイでの)出演を誇っていること。既に放送された地上波長時間音楽特番ではいずれも、SPEEDの曲を披露しています。

 

(『テレ東音楽祭 2026 夏』ではDA PUMPと「Body & Soul」、MAXと「Go! Go! Heaven」、知念里奈さんと「Wake Me Up!」、そして4組で「STEADY」を披露しています。)

(『THE MUSIC DAY 2026』では「STEADY」を披露しています。)

上記に加えて、島袋寛子さんは昨日放送の『うたコン』(NHK総合)通常回にも登場し、SPEEDメドレーを披露。さらに披露曲は現段階で不明ながら、『音楽の日2026』(TBS)にも出演が決定しています。

 

 

島袋寛子さんの出演は、SPEEDが来月にデビュー30周年を迎えることが背景にあるといえるでしょう。加えて、島袋さんは来月から開催するライブツアーにてSPEEDの楽曲を披露します。

 

 

注目は、6月28日から昨日までの10日間で4番組に出演し(『うたコン』含む)、いずれもSPEEDの曲を披露したことで、SPEEDの曲がサブスク等で上昇するかということです。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)

2021年度初週にスタートしたビルボードジャパンによるトップアーティストチャート(ソングチャートとアルバムチャートの合算)におけるSPEEDのCHART insightを上記に。ソングチャートのラジオ指標、およびソングチャートの指標ではないもののUGC(ユーザー生成コンテンツ)が最後に300位以内に登場した今年3月18日公開分までの150週を表示していますが、SPEEDはこのチャートで総合100位以内に登場したことはありません(総合順位はグレーの棒グラフにて表示されます)。

特に、上位進出およびロングヒットの要となるストリーミング指標(CHART insightでは青で表示)や動画再生指標(赤)といった接触指標群はこれまで一度も300位以内に登場せず、加点されていません。「White Love」や「my graduation」が季節やイベントの定番曲としてラジオ指標(黄緑)で動いているものの、そこから接触指標群に波及していないだろうことも読み取れます。

 

これまで活躍してきた歌手が地上波長時間音楽特番に多数出演するならば、それを機に自身のヒット曲に対し施策を行うか注目したいと思います。今の時代は旧譜もヒットする可能性が高まっているため、尚の事です。昨夏はORANGE RANGE「イケナイ太陽」がリバイバルヒットし『NHK紅白歌合戦』にも再出場を果たしていましたが、彼らは新たなミュージックビデオを用意したこと等が功を奏しました。

 

2026年夏の地上波長時間音楽特番における出演歌手傾向およびテレビ局の動向を読む (途中経過版)(6月28日付)より

引用先のエントリーでも触れたように、SPEEDは公式TikTokチャンネルを先月開設しています。その流れで、音楽チャートを意識した施策が行われるかに注目です。

加えて、島袋寛子さんが所属するライジングプロダクションでもこのような動きが登場しています。

『音楽の日2026』ではダンス、コーラス双方の企画にてライジングプロダクション枠が存在します。島袋寛子さんの地上波長時間音楽特番多数出演も含め、事務所全体の勢いを高められるかが気になるところです。

 

 

最後に。SPEEDの公式YouTubeチャンネル(リンクはこちら)、本日5時の段階ではこのように表示されています。

直近で投稿された期間限定動画3本のうち東京ドーム公演での「ALIVE」ライブ映像は公開が本日で終了するとのことですが、テレビ出演が音楽チャートに対しおよそ1週間波及するものと考えれば、公開期間をもう少し伸ばしていいのかもしれません。そしてそもそも、「ALIVE」以外のライブ映像を公開していない理由が気になります。

また、このタイミングで過去の動画を高画質化(アップコンバート)する、番組出演直後に披露曲等のサブスクやYouTubeのリンクをSNSにて紹介し接触行動を促すことも、有効に作用するものと考えます。そのような細やかなフォローアップが、注目度上昇につながるのではないでしょうか。