イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米津玄師、M!LK、藤井風…MUSIC AWARDS JAPAN 2026受賞直後の新曲リリースという流れが生まれている件

先週開催されたMUSIC AWARDS JAPAN 2026に関しては、このエントリーにて批判と改善提案を記しています。評価する部分もあれど、来年開催されるならばより好くなることを願っての掲載です。

一方で、音楽業界内には好い変化の兆しが感じられます。MUSIC AWARDS JAPAN 2026で受賞した歌手が、その直後に新曲をリリースする動きが複数見られるのです。

 

 

『Prema』がMUSIC AWARDS JAPAN 2026の主要部門のひとつ、最優秀アルバム賞を受賞した藤井風さんは本日、エルミーンとのコラボナンバーである「Comets + Gold」をリリース。直前のアナウンスはいわばサプライズリリースと呼べるものです。なお私事ながら、イギリス出身のエルミーンについては弊ブログで毎月掲載する私的ベストソング企画にて幾度となく選出しています(→こちら)。

(ミュージックビデオは日本時間の本日20時に公開。)

 

主要部門ではないものの、Grand Ceremony(NHK総合での生放送パート)にて紹介された最優秀ボーイズアイドルカルチャーアーティスト賞(グループ/ソロ)を受賞したM!LKは、曽野舜太さんと山中柔太朗さんによるユニット曲「真・運命」を水曜にリリース。4~8月に5つの新曲をリリースする"モー烈モー進!リリースプロジェクト2026"の2作品目が、受賞の4日後にリリースされた形です。

 

主要部門の受賞は逃すも「IRIS OUT」が最優秀J-POP楽曲賞をはじめとする5部門を制した米津玄師さんは、今週月曜に「烏」をリリース。"2026 NHKサッカーテーマ"として書き下ろされた同曲はワールドカップの日本代表1試合目の(日本時間での)開催日に配信を開始しているゆえ、MUSIC AWARDS JAPAN 2026の受賞(可能性)を見据えてリリース日を決めたわけではないかもしれませんが、結果的に受賞式2日後の配信となっています。

 

 

これら新曲のリリースをMUSIC AWARDS JAPAN 2026の開催に合わせたと考えるのは無理があるかもしれません。一方、MUSIC AWARDS JAPAN(および主催するCEIPA)側の公式YouTubeチャンネル主体に音楽賞のパフォーマンス映像が公開されているのですが(MUSIC AWARDS JAPANパフォーマンス映像の公開方法に疑問…動画取扱規定の再検討を求める(6月17日付)にて紹介)、3組の動画はいずれも新曲リリース前に登場しています。

(上記の投稿は藤井風さんのスタッフによる公式Xアカウントがリポストしています。)

上記動画はいずれもMUSIC AWARDS JAPAN 2026 / CEIPAと各歌手の公式YouTubeチャンネルにて、コラボレーション投稿機能を用いて公開されています。Grand Ceremonyでのパフォーマンス内容は(ブログエントリー執筆時点で)すべてYouTubeにて公開されてはいないのですが、ともすれば新曲リリースを見据えて3組の動画が先行で登場したものと考えます。

(ただし動画の投稿はMUSIC AWARDS JAPAN 2026 / CEIPA側が主体となって行ったとみられるため、ビルボードジャパンソングチャートの動画再生指標には加算されないものと考えます。)

それを踏まえれば、サム・スミスが新曲「My Guy」をMUSIC AWARDS JAPAN 2026で披露したこと、そしてそのパフォーマンス映像がMUSIC AWARDS JAPAN / CEIPAの公式YouTubeチャンネルにて早い段階で公開されたことが、音楽賞に箔がつくのみならずサムの新曲訴求という意味もあると考えれば腑に落ちます。ゆえに音楽賞側に対し、歌手側とのコラボレーション投稿機能を速やかに用いるべきとも考えます。

 

 

米では音楽イベントに合わせて新曲をリリースし、イベントにて初披露するという施策が目立ちます。このブログでは今年のコーチェラ・フェスティバルを踏まえた新曲リリースや初披露について紹介していますが(下記リンク先参照)、そのような施策を日本でも行ってほしいと提案していた者としては(MUSIC AWARDS JAPAN 2026開催後の解禁、音楽賞での新曲披露ではないものの)流れが生まれつつあることを興味深く感じます。

一方で今回紹介した3組の新曲リリースは曜日が異なります。藤井風さんは海外での活動を重点的に行うゆえの、米津玄師さんはサッカー日本代表の登場等に合わせての、そしてM!LKは日本音楽業界のフィジカル発売日に即した形でのリリース曜日設定といえますが、この点についてはブログにて音楽業界や音楽チャート側への改善提案を行っています。そのエントリーのリンクを掲載し、議論が生まれることを願います。