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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ドレイクが席巻した最新の米ソングチャートにおける注目点と、今後注視すべきポイントについて

最新5月30日付米ビルボードアルバムチャートで史上初めてトップ3を独占したドレイクが、同日付ソングチャートでも様々な記録を打ち立てています。

『Iceman』『Habibti』そして『Maid Of Honour』には計43曲が収録され、うち42曲が100位以内にランクイン。またトップ10内には9曲が初登場を果たし、「Janice STFU」が首位に立っています。これらについてはアルバムチャートトップ3独占も含め、上記エントリーでも紹介しています。

 

ドレイクはアルバムチャートで15作品目、ソングチャートでは14曲目の首位に。米ビルボードはそれら記録について発信しています。

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(上記画像は米ビルボードチャート専用Xアカウントより(ポストはこちら)。)

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(上記画像は米ビルボードチャート専用Xアカウントより(ポストはこちら)。)

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(上記画像は米ビルボードチャート専用Xアカウントより(ポストはこちら)。)

 

あらためて米ソングチャートに目を向けると、今回のドレイクによる42曲同時エントリーに伴い、10曲以上のリカレントルール抵触曲が生まれています。米ソングチャートにおけるリカレントルールとは、一定週数以上ランクインしている曲が一定順位を下回った場合にチャートから外れるという制度。2026年度初週からは、昨今のロングヒットを踏まえてか制度が厳格化しています。詳細は下記エントリーをご参照ください。

最新5月30日付米ビルボードソングチャートにてリカレントルールが適用された曲は以下のとおりです。

 

<5月30日付米ビルボードソングチャート

 リカレントルール適用に伴いチャートを外れた曲>

 

・アレックス・ウォーレン「Ordinary」(前週6位)

 最高1位 / 通算65週在籍

・HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」(前週13位)

 最高1位 / 通算47週在籍

・テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」(前週14位)

 最高1位 / 通算32週在籍

・ジャスティン・ビーバー「Daisies」(前週16位)

 最高2位 / 通算34週在籍

・テイラー・スウィフト「Opalite」(前週18位)

 最高1位 / 通算32週在籍

・コーディー・ジョンソン「The Fall」(前週28位)

 最高26位 / 通算33週在籍

・マイケル・ジャクソン「Don't Stop 'Til You Get Enough」(前週36位)

 最高1位 / 通算23週在籍

・マイケル・ジャクソン「Dirty Diana」(前週44位)

 最高1位 / 通算15週在籍

・マイケル・ジャクソン「Rock With You」(前週47位)

 最高1位 / 通算25週在籍

・モーガン・ウォーレン feat. ポスト・マローン「I Ain't Comin' Back」(前週54位)

 最高8位 / 通算48週在籍

・リル・ウージー・ヴァート「What You Saying」(前週74位)

 最高12位 / 通算20週在籍

映画『Michael/マイケル』のヒットに伴い再登場したマイケル・ジャクソンの3曲も対象。またアレックス・ウォーレン「Ordinary」やHUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」、テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」「Opalite」といった総合ソングチャートを制した曲も同様です。次週6月6日付の米ソングチャートでは集計期間中にアメリカン・ミュージック・アワードが開催され、そこでは「Golden」が受賞しているのですが、受賞に伴う再浮上の可能性はほぼなくなりました。

 

一方で、これらの曲は"特例"に伴い再登場する可能性が、ほんの僅かですが残されているのかもしれません。実際、当週の米ソングチャートではリカレントルールに抵触しているはずのケラーニ「Folded」(最高6位 / 前週まで通算48週在籍)が前週の9位から29位に、テイラー・スウィフト「Elizabeth Taylor」(最高3位 / 前週まで通算28週在籍)が前週の50位から81位に後退しながら、当週もチャートイン。特例を示す動向といえます。

当週のリカレントルール対象曲が、さすがに中1週で戻ってくるという可能性は低いでしょう。しかし2曲の動向を踏まえれば先述した可能性はゼロではないだろうと考えると共に、米ビルボードによる特例の基準が気になるところです。

 

 

結果的に、最新5月30日付米ビルボードソングチャートはドレイクによる大挙エントリーが様々な記録を生み出し、一方では大量のリカレントルール抵触曲も誕生させています。そして今回のエントリーを用意したのはそれら記録を伝えるのみならず、以下の注目点を紹介するためです。

上記に加えて、次週以降におけるドレイクの動向も見極めが必要です。ストリーミングに強いアルバムの登場2週目には、収録曲が大挙後退する傾向にあります。先行曲、アルバムリリースのタイミングでリード曲に位置付けられた作品、リリース後の評判に伴い今後シングルカットされる可能性の高い曲を除けば、後退は免れません。今後数週の状況にて、ドレイクが真の社会的ヒットに至るか判断することを勧めます。そして、リカレントルールが現状の仕組みで好いのかについて常に考えることも必要でしょう。

今回紹介した注目点については、ポッドキャスト番組『Billboard Top Hits』(通称:ポッドチャート)の最新5月28日配信回にて紹介しています。

 

最後に。ドレイクはグラミー賞への不信感からかノミネートの条件となる自薦を行わないことを示唆している模様です。しかしこれはビーフの相手であり今作でも攻撃対象に据えたケンドリック・ラマーとは相反する動きであり、ケンドリックは2年連続でグラミー賞主要部門を受賞しています。ドレイクは逃げていると受け止められかねないものと考えるに、まずはグラミー賞に自薦すべきだという私見を最後に記しておきます。