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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米は「Choosin' Texas」が二桁首位到達、Global 200では「Billie Jean」が初の首位に

(※追記(5月19日18時53分):最新5月23日付各種チャートにおけるマイケル・ジャクソンの記録をまとめた記事を掲載すると共に、Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の5月18日月曜に発表された、最新5月23日付米ビルボードソングチャート(集計期間:5月8~14日)。エラ・ラングレー「Choosin' Texas」が3週連続、通算10週目の首位を獲得しています。

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」はストリーミングが前週比4%アップの2780万(同指標通算11週目の首位)、ダウンロードが同11%ダウンの7,000(同指標通算7週目の首位)、ラジオが同1%アップの4810万(同指標5位)を記録しています。

 

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」は当週が通算10週目の首位に。67年の歴史を持つこのチャートにて、首位獲得曲のうち通算10週以上その座に就いたのはわずか4%となり、カントリージャンルの曲としては極めて稀なケースとなります。なお以下の記事にて、通算10週以上首位獲得曲の一覧が掲載されています。

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」は、複合指標から成るホットカントリーソングチャートにて通算25週目の首位に。このホットカントリーソングチャートでトップ5入りした曲で且つ総合ソングチャートにて通算10週以上首位を獲得したのは「Choosin' Texas」が史上4曲目となります。最初の記録達成はデビー・ブーン「You Light Up My Life」で、1977年に総合で10週首位、カントリーでは最高4位を記録。その後2023年にモーガン・ウォーレン「Last Night」が総合16週/カントリー25週首位、シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が2024年から翌年にかけて総合19週/カントリー45週首位を記録。「Last Night」以降の3曲はこの3年強の間に誕生した記録となります。

(なお、ドリー・パートンが書いた「I Will Always Love You」はホイットニー・ヒューストンのカバー版にて1992年から翌年にかけて総合ソングチャートで14週首位に。ドリー・パートン版はふたつのバージョンにて、それぞれ1974年および1982年にホットカントリーソングチャートを制しています。)

 

エラ・ラングレーは「Be Her」が当週2位をキープ。これにより、主にカントリージャンルにて活動する歌手では初めて、エラはトップ2を複数週独占しています。なおモーガン・ウォーレンは2025年5月に1週、この記録を達成していました。2週以上のワンツー独占は20組目、うち女性ソロ歌手では4組目となり、後者のうち主演曲にて記録を達成したのはエラそしてテイラー・スウィフトのみとなります。

<米ビルボードソングチャート トップ2独占週数記録>

 

・10週 ザ・ビートルズ

・8週 アウトキャスト

・7週 ドレイク

・6週 ジャスティン・ビーバー、T.I.

・5週 アシャンティ、イギー・アゼリア、ビー・ジーズ、テイラー・スウィフト、ファレル・ウィリアムス

・4週 ブラック・アイド・ピーズ、ディディ、ネリー

・3週 50セント、ジャ・ルール、ケンドリック・ラマー、アッシャー

・2週 エイコン、ダベイビー、エラ・ラングレー

 

オリヴィア・ディーンによるキャリア初のトップ10ヒット「Man I Need」が4→3位、2曲目のトップ10ヒット「So Easy (To Fall In Love)」が6→5位に上昇。後者は最高位を更新しています。これによりオリヴィアは初めてトップ5内に2曲を送り込んでいます。

ロンドン出身のオリヴィア・ディーンは英女性歌手として初めて、キャリア最初期のトップ5ヒット2曲を5位以内に同時に送り込んだ歌手に。キャリア初等を問わなければ、英国出身女性歌手では2021年12月におけるアデル以来の記録となります(「Easy On Me」およびキャリア6曲目にして直近のトップ5ヒットとなる「Oh My God」にて達成)。

キャリア最初期のトップ5ヒット2曲を同時に5位以内に送り込んだ英出身歌手は他に、ザ・ビートルズ(1964 8週)そしてハーマンズ・ハーミッツ(1965 1週)が挙げられます。ザ・ビートルズは「I Want To Hold Your Hand」および「She Loves You」で、ピーター・ヌーンをフロントマンとするハーマンズ・ハーミッツは「Can’t You Hear My Heartbeat」および「Silhouettes」で、それぞれ達成しています。

 

ブルーノ・マーズ「I Just Might」は5→4位に。ラジオは前週比5%ダウンの7260万を記録し、同指標通算13週目の首位を獲得しています。また同曲は複合指標から成るホットR&B/ヒップホップソングチャートならびにホットR&Bソングチャートにて、共に18週目の首位を獲得。前者のチャートでは首位獲得週数においてキャリア最長記録を更新、またラジオ指標(の基となるラジオソングチャート)ではマーク・ロンソンに客演参加した「Uptown Funk!」(2015)を上回り、キャリア単独最長記録を達成しています。

ブルーノ・マーズはさらに、「Risk It All」が15→8位に浮上。3月に最高4位を記録した同曲の当週における再浮上は、5月8日にスペイン語版がリリースされたことに伴います。ストリーミングは前週比19%アップの1120万、ダウンロードは同70%アップの2,000、ラジオは同11%アップの3880万を記録しています。

 

前週初のトップ10入りを果たしたテーム・インパラ & JENNIE (ジェニー)「Dracula」は当週も10位をキープ。同曲は複合指標から成るホットダンス/エレクトロニックソングチャートで通算19週目、ホットロック&オルタナティブソングチャートで同3週目の首位を記録しています。

 

 

最新のトップ10はこちら。

 

1位 (前週1位) エラ・ラングレー「Choosin' Texas」

2位 (2位) エラ・ラングレー「Be Her」

3位 (4位) オリヴィア・ディーン「Man I Need」

4位 (5位) ブルーノ・マーズ「I Just Might」

5位 (6位) オリヴィア・ディーン「So Easy (To Fall In Love)」

6位 (7位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

7位 (3位) オリヴィア・ロドリゴ「Drop Dead」

8位 (15位) ブルーノ・マーズ「Risk It All」

9位 (9位) ケラーニ「Folded」

10位 (10位) テーム・インパラ & JENNIE (ジェニー)「Dracula」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。5月23日付ではGlobal 200にてマイケル・ジャクソン「Billie Jean」が初の首位に到達、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではBTS「SWIM」が通算6週目の首位を獲得しています。

マイケル・ジャクソン「Billie Jean」がリリースから43年の時を経てGlobal 200を初制覇。3週前には65位にランクインしていた同曲が、伝記映画『Michael/マイケル』の世界的ヒット(米では登場4週目に興行収入首位返り咲き)に伴い上昇した形です。

「Billie Jean」はGlobal 200にて、ストリーミングが前週比7%アップの5150万、ダウンロードが同3%ダウンの3,000を記録しています。2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンがGlobal 200を制するのは今回が初。2000年秋に開始したグローバルソングチャートでは登場144週目での首位獲得となり、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(Netflix)の話題に伴い今年1月に首位を獲得したジョー「End Of Beginning」(94週目)を上回り、首位到達までの最長週数記録を更新しています。

「Billie Jean」は1982年11月にリリースされたアルバム『Thriller』の収録曲。翌年始めにシングル化され米では1983年3~4月に通算7週首位を記録していますが、その「Billie Jean」はGlobal 200において最も古い作品での首位獲得を果たしています。次点はワム!「Last Christmas」(1984)、そしてケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」(1985)となり、後者も『ストレンジャー・シングス 未知の世界』効果で首位に至っています。さらにマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(1994)、そしてジャスティン・ビーバー feat. ニッキー・ミナージュ「Beauty And A Beat」(2012)が続き、後者はジャスティンが先月開催されたコーチェラ・フェスティバルにて披露したことで、2013年に米で5位を記録した同曲が直近2週に渡りGlobal 200を制しています。

 

マイケル・ジャクソンはGlobal 200において、「Beat It」も7→5位に上昇。ストリーミングは前週比7%アップの3960万を記録しています。なお同曲は米ソングチャートにて、1983年4~5月に通算3週首位を獲得。またGlobal Excl. U.S.においては「Billie Jean」が3位、「Beat It」が5位を、それぞれキープしています。

 

Global Excl. U.S.ではBTS「SWIM」が首位をキープ。ストリーミングは前週比6%ダウンの4690万、ダウンロードは同8%ダウンの3,000をそれぞれ記録しています。同曲はGlobal 200にて、前週と同じく2位に就けています。

 

 

 

※追記(5月19日18時53分)

 

最新5月23日付各種チャートにおけるマイケル・ジャクソンの記録をまとめた記事が用意されています。その翻訳版を掲載します。

 

また日本時間の5月19日夜に、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。