イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米はエラ・ラングレーがワンツー達成、グローバルはジャスティン・ビーバーおよびBTSが首位に

(※追記(5月12日18時53分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の5月11日月曜に発表された、最新5月16日付米ビルボードソングチャート(集計期間:5月1~7日)。エラ・ラングレー「Choosin' Texas」が2週連続、通算9週目の首位を獲得しています。

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」はストリーミングが前週とほぼ変わらず2660万(同指標通算10週目の首位)、ダウンロードが同2%ダウンの8,000(同指標通算6週目の首位)、ラジオが同7%アップの4780万(同指標6位)を記録。また同曲は複合指標から成るホットカントリーソングチャートにて、通算24週目の首位に立っています。

 

また2位には同じくエラ・ラングレーによる「Be Her」が前週の5位から上昇し、同曲最高位を更新。これにより、主にカントリージャンルで活動している歌手において、女性ではエラが初めてトップ2を独占しています。主にカントリージャンルで活躍する歌手としては、モーガン・ウォーレンが2025年5月に1週、この記録を達成していました。

エラ・ラングレーによる今回の記録は27組目の達成となります。古くはザ・ビートルズ(1964年2月)に始まり、テイラー・スウィフトは2024年5月に14位までを独占しています。

<米ビルボードソングチャート トップ2独占週数記録>

 

・10週 ザ・ビートルズ

・8週 アウトキャスト

・7週 ドレイク

・6週 ジャスティン・ビーバー、T.I.

・5週 アシャンティ、イギー・アゼリア、ビー・ジーズ、テイラー・スウィフト、ファレル・ウィリアムス

・4週 ブラック・アイド・ピーズ、ディディ、ネリー

・3週 50セント、ジャ・ルール、ケンドリック・ラマー、アッシャー

・2週 エイコン、ダベイビー

・1週 バッド・バニー、マライア・キャリー、フューチャー、アリアナ・グランデ、エラ・ラングレー、メトロ・ブーミン、モーガン・ウォーレン、ザ・ウィークエンド

 

テーム・インパラ & JENNIE「Dracula」が18→10位に浮上。ストリーミングが前週比5%アップの1210万、ダウンロードは同25%アップの2,000、ラジオは同20%アップの2310万を記録しています。

「Dracula」は昨年10月にテーム・インパラ単独版としてリリースされ、今年2月にデュエット版が登場。今回のトップ10入りにより、二組とも初のトップ10入りを果たしています。

(米記事にはありませんが、米ビルボードによる米やグローバルのソングチャートは様々なバージョンが合算されるというチャートポリシー(集計方法)が採られています。一曲の中でマジョリティとなったバージョンの名義がチャートにクレジットされることになっており、「Dracula」においてはテーム・インパラ単独版よりもJENNIE共演版のほうがマジョリティとなったため共演名義にてランクインした形です。)

テーム・インパラのケヴィン・パーカーは以前、共同プロデュースならびに共同ソングライトを担当したレディー・ガガ「Perfect Illusion」(2016 15位)およびデュア・リパ「Houdini」(2023 11位)にて二度のトップ15ヒットを輩出。またJENNIEが所属するBLACKPINKはセレーナ・ゴメスとの「Ice Cream」が2020年に13位を記録していました。

BLACKPINKのメンバーではロゼ(ROSÉ)がブルーノ・マーズとの「APT.」にて2025年2月に3位を記録しており、ソロでのトップ10輩出は2人目に。ひとつのグループから女性メンバーが複数ソロとしてトップ10ヒットを輩出したのはこれが5組目となります。

<米ビルボードソングチャート

 複数の女性メンバーがソロとしてトップ10ヒットを輩出した歌手>

 

・BLACKPINK:JENNIE、ロゼ

・デスティニーズ・チャイルド:ビヨンセ、ケリー・ローランド

・フィフス・ハーモニー:カミラ・カベロ、ノーマニ

・フリートウッド・マック:クリスティン・マクヴィー、スティーヴィー・ニックス

・ゴーゴーズ:ベリンダ・カーライル、ジェーン・ウィードリン

 

※ フリートウッド・マックは男性もメンバーに含み、他4組はすべて女性で構成。

テーム・インパラ & JENNIE「Dracula」は複合指標から成るホットダンス/エレクトロニックソングチャートで通算18週目、ホットロック&オルタナティブソングチャートで同2週目の首位に立っています。

 

ブルーノ・マーズ「I Just Might」が2→5位に。ラジオは前週比3%ダウンの7610万を記録し、同指標通算12週目の首位を獲得しています。また同曲は複合指標から成るホットR&B/ヒップホップソングチャートならびにホットR&Bソングチャートにて、共に17週目の首位を獲得。前者のチャートでは首位獲得週数においてキャリア最長記録を更新、またマーク・ロンソンに客演参加した「Uptown Funk!」(2015)以降、ラジオ指標(の基となるラジオソングチャート)ではキャリア最長タイを樹立しています。

 

当週はエラ・ラングレーが3曲(「Choosin' Texas」「Be Her」に加えてモーガン・ウォーレンとの「I Can't Love You Anymore」が8位に)、オリヴィア・ディーンが2曲(「Man I Need」が4位、「So Easy (To Fall In Love)」が6位に)、それぞれトップ10内に送り込んでいます。さらにオリヴィア・ロドリゴ「Drop Dead」が3位、ケラーニ「Folded」が9位に登場しています。

最新チャートでは8週続けて、女性歌手による(参加)作品がトップ10内の7曲以上を占めています(当週は8曲に増加)。トップ10内にて7曲以上同時に女性歌手作品がランクインし続けたのは、2014年8~10月における8週以来の記録となります。当時はテイラー・スウィフト「Shake It Off」およびメーガン・トレイナー「All About That Bass」が首位に立ち、またその間は5週連続で女性歌手作品がトップ5を占めていました。その前の記録達成は、2012年6~8月における10週となります。

 

最新のトップ10はこちら。

 

1位 (前週1位) エラ・ラングレー「Choosin' Texas」

2位 (5位) エラ・ラングレー「Be Her」

3位 (4位) オリヴィア・ロドリゴ「Drop Dead」

4位 (3位) オリヴィア・ディーン「Man I Need」

5位 (2位) ブルーノ・マーズ「I Just Might」

6位 (6位) オリヴィア・ディーン「So Easy (To Fall In Love)」

7位 (8位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

8位 (7位) エラ・ラングレー & モーガン・ウォーレン「I Can't Love You Anymore」

9位 (10位) ケラーニ「Folded」

10位 (18位) テーム・インパラ & JENNIE「Dracula」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。5月16日付ではGlobal 200にてジャスティン・ビーバー feat. ニッキー・ミナージュ「Beauty And A Beat」が首位をキープ、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではBTS「SWIM」が首位に返り咲いています。

Global 200で首位をキープしたジャスティン・ビーバー feat. ニッキー・ミナージュ「Beauty And A Beat」は、ストリーミングが前週比15%ダウンの5920万、ダウンロードが同18%ダウンの2,000を記録。「Beauty And A Beat」はジャスティン・ビーバーがコーチェラ・フェスティバルのヘッドライナーとして登場し、披露した曲のひとつとなります。なお同曲はGlobal Excl. U.S.にて、前週の首位から2位へ後退しています。

Global Excl. U.S.ではBTS「SWIM」が3週ぶりに首位返り咲き。ストリーミングは前週比9%ダウンの5000万、ダウンロードは同26%ダウンの3,000を記録しています。なお同曲はGlobal 200にて2位をキープしています。

 

4月24日に米で公開された映画『Michael/マイケル』のヒットに伴い、マイケル・ジャクソンの旧譜が上昇。Global 200では「Billie Jean」が8→4位、「Beat It」が16→7位に浮上。ストリーミングは前者が前週比31%アップの4810万、後者が同31%アップの3690万を記録しています。米ソングチャートでは、共に『Thriller』に収録された「Billie Jean」が通算7週、「Beat It」が同3週に渡り首位を獲得(いずれも1983年に記録)。Global 200におけるトップ10ヒットは「Billie Jean」が初となります。

またGlobal Excl. U.S.においても、「Billie Jean」が6→3位、「Beat It」が12→5位に、それぞれ上昇。ストリーミングは前者が前週比30%アップの3590万、後者が同29%アップの2780万をそれぞれ記録しています。Global Excl. U.S.におけるトップ10ヒットも、「Billie Jean」がキャリア初となります。

 

 

 

※追記(5月12日18時53分)

 

日本時間の5月12日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。