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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

Number_i、Snow Man等フィジカルセールス初加算4曲が総合5位までに登場…各曲の指標構成からみえてくること

5月6日公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:4月27日~5月3日)では前週首位に立ったINI「All 4 U」が46位へ後退。Number_i「3XL」がフィジカルセールス初加算に伴い、前週の42位から首位に到達しています。同曲は3ヶ月ぶりに首位返り咲きを果たした形です。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)

 

最新5月6日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは4曲が10万枚を超えるフィジカルセールスを記録。そのすべてが総合でも5位以内に登場していますが、その中でNumber_i「3XL」が他を大きく引き離しています。

 

 

Number_i「3XL」はキャリア5曲目の首位獲得作品にして、首位返り咲きを果たしたのは「GOD_i」(2025年2月5日公開分および同年5月28日公開分)に次ぐ2曲目となります。

本作はメンバーの平野紫耀がプロデュースを手がけた3rdシングルの表題曲。1月26日に先行配信されると、2月4日公開(集計期間:2026年1月26日~2月1日)の“JAPAN Hot 100”で首位を獲得した。そして、4月27日に3rdシングルとしてCDが発売されると、383,373枚を売り上げてセールス2位、ダウンロード1位、ストリーミング10位、ラジオ2位、動画24位で再び本チャートを制した。

「3XL」はデジタル先行リリースに伴う首位獲得時に16,131ポイント、フィジカルセールス指標初加算時に15,507ポイントを記録。同じ形で総合首位を獲得した「GOD_i」の週間ポイントを上回っています(順に14,427ポイント、14,493ポイント)。「3XL」はストリーミング指標が27→10位と大きく上昇したことも、1万5千ポイント突破の要因といえます。

さらに「3XL」ではラジオ指標も2位に。基となるプランテックのオンエアチャートでも2位を記録していますが、記事に『定期放送の番組/コーナーなどプロモーション枠を中心にオンエアを積み上げた』とあるように、音楽チャート施策も影響したといえます。Number_iによる総合ソングチャート制覇は今回で通算7週目、また総合首位返り咲きは米津玄師「IRIS OUT」(2025年12月10日公開分→12月24日公開分)以来となります。

 

 

さて、当週のソングチャートでは10万枚を超えるフィジカルセールスを記録した4曲がすべて総合5位以内に登場していますが、Number_i「3XL」を除き、指標構成からはもっとポイントを獲得し上位に進出できた可能性が浮かんできます。

 

Snow Man「BANG!!」は前週の100位未満から2位に到達。93万枚を超えるフィジカルセールスが大きく寄与し10,531ポイントを獲得していますが、当週の集計期間内にデジタルが解禁されていれば状況は大きく異なったでしょう。なお同曲は次週5月13日公開分のソングチャートにおいて集計期間初日に解禁したデジタル、および同日公開したパフォーマンス動画の影響により、総合での下落幅を抑えることができるかもしれません。

一方で、Snow Man「BANG!!」のフィジカルリリース週に同曲のデジタル未解禁を選択していれば、仮にフィジカルセールスが減少したとしてポイントは間違いなく上昇したはずです。Snow Manは以前、デジタルシングルの「カリスマックス」が13,984ポイント(2025年9月3日公開分)、「STARS」が13,202ポイント(2,026年2月11日公開分)を記録し総合首位を獲得。当週における「BANG!!」の10,531ポイントを上回っています。

これはフィジカルセールスを指標化する際、一定枚数を超える分に減算処理を行うことが背景にあります(一方で複合指標から成るオリコン合算シングルランキングでは減算処理を施しません)。先述したデジタルシングルの実績を踏まえるに、仮に「BANG!!」にてフィジカルとデジタルを同週解禁したならば当週のチャートは興味深い結果になっていたでしょう。

Snow Manは今作のトリプルAサイドのうち「SAVE YOUR HEART」を現時点でもデジタル解禁せず、昨秋リリースのオリジナルアルバム『音故知新』も未解禁のままです。また本日発表のアルバムチャートで上位進出が見込まれるtimelesz『MOMENTUM』も同様ゆえSTARTO ENTERTAINMENTが真にデジタルに明るくなったとは言い難いでしょう、以前同社に所属したメンバーから成るNumber_iのデジタル姿勢とは大きく異なります。

 

スターダストプロモーションのEBiDAN(恵比寿学園男子部)に所属する、ONE N' ONLYによる「WARAiNA」はフィジカルセールス指標初加算に伴い総合3位に上昇。そのセールスは23万近くに達し、またストリーミングもデジタル先行リリース時から加点され続けていますが、所有指標のダウンロードや接触指標の動画再生は当週まで一度も300位以内に入らず加点されていません。

「WARAiNA」ではデジタル解禁時から5月8日までLINE MUSIC再生キャンペーンを実施し、再生回数ハードルは最大9,999回に設定。他のサブスクサービスと順位面で乖離がみられるのみならず、企画へのコアファンの参加自体が落ち着いたこともあってかストリーミング指標は32→50位へと後退しています。そのコアファンによるキャンペーン以外でのデジタル所有や接触がみられにくい点から、彼らの課題がみえてくると考えます。

 

SHOW-WAとMATSURIのコラボレーション曲「ジューンブライド」は初週フィジカルセールスが17万枚近くに達し、総合5位に初登場。ダウンロード89位、ラジオ46位と他指標も100位以内に登場していますが、ストリーミングや動画再生といった接触指標群は300位以内に入っていません。前コラボ作の「僕らの口笛」は同様の指標構成に伴い昨年6月25日公開分にて総合4位を獲得した一方、翌週は100位未満へ後退しています。

 

 

Snow Man「BANG!!」はデジタルの未解禁、ONE N' ONLY「WARAiNA」は再生キャンペーンを実施したLINE MUSICと他のデジタル全般における乖離、SHOW-WA & MATSURI「ジューンブライド」は接触指標群の未加算が、さらなるポイント加点に至らなかった背景と捉えています。このことは5月6日公開分ビルボードジャパンソングチャートにおける総合10位までの6指標構成を示したCHART insightからもみえてくると考えます。

 

Number_iは歌手側、そしてファンダム(音楽チャートに意識的なコアファンの集まりと定義)も、デジタルならびにフィジカルセールス初加算時の最上位進出に意欲的と捉えています。首位獲得を果たした翌週以降、この流れが続いていくかに注目です。

今年度第2四半期は首位曲が毎週入れ替わっています。いずれも所有指標初加算に伴い最上位に就きながら、翌週はほぼすべての曲が10位未満に後退。唯一トップ10内に残った嵐「Five」は登場2週目におけるポイントが4割を下回っており、首位獲得の翌週にトップ10内をキープ、且つポイント5割以上を記録した曲はM!LK「爆裂愛してる」以降登場していません。

Number_iはフィジカルシングルの前作「GOD_i」において、フィジカルセールス指標加算2週目に総合29位へ後退しています(ポイント前週比13.7%を記録)。「3XL」をはじめ、フィジカルセールス指標初加算に伴い当週上位進出を果たした曲が次週どの位置に就くか、注視していきます。