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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

アイドル/ダンスボーカルグループにおけるソングチャートの【ヒットの8段階】(2026年4月13日最終更新)

今回は昨年3月に掲載した下記ブログエントリーの改訂版となります。

ここで掲載した内容を見直し、最新版の【ヒットの8段階】を掲載します。

 

 

音楽チャート分析者として、【真の社会的ヒット曲とはロングヒットし、年間チャートで上位に進出する作品】と位置付けています。一方でアイドルやダンスボーカルグループの年間チャートランクインはコアファンの熱量が過度に反映されない形にチャートポリシー(集計方法)が変更されて以降、大きく減っています。

今回掲載する表は厳密にはアイドルやダンスボーカルグループ以外にも当てはまるかもしれません。しかしながらフィジカルリリースが多いこと、また熱量の高いコアファンや音楽チャートを強く意識するファンダムが多いことにより週間単位で上位進出曲が多いジャンルであることを踏まえ、作成した次第です。このジャンルの曲の多くが上位進出の翌週に急落しがちな点については、下記エントリーにて紹介しています。

アイドルやダンスボーカルグループがより長く活動するためにはヒットの輩出、そしてそこからのステップアップが必要と考えます。今回紹介する【ヒットの8段階】はビルボードジャパンソングチャートおよびトップアーティストチャートを基としていますが、これらチャートは『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)における出場歌手選考に大きな影響を与えているというのが自分の見方です。

 

今回掲載しているビルボードジャパンソングチャートのCHART insightについては、下記をご参照ください。

・CHART insightの説明

 

[色について]

 黄:フィジカルセールス

 紫:ダウンロード

 青:ストリーミング ※

 黄緑:ラジオ

 赤:動画再生

 緑:カラオケ

 濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)

 (Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)

 ピンク:ハイブリッド指標

 (BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)

 

※ 2025年下半期/第3四半期の集計期間初週以降、ビルボードジャパンはソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標にリカレントルールを導入しています。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは総合100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に対し翌週以降減算処理を実行するというルールの導入に伴い、総合チャートにおいてロングヒット作品が上位に進出しにくくなっています。)

 

[表示範囲について]

総合順位、および構成指標等において100位まで表示

(CHART insight無料会員は総合および各指標20位まで表示。ビルボードジャパンは有料会員のみが知り得る情報の掲載等を許可しています。)

 

[チャート構成比について]

累計における指標毎のポイント構成

 

 

ビルボードジャパンソングチャートの【ヒットの8段階】表はこちら。それでは第1段階から順を追って解説します。

 

<ビルボードジャパンソングチャート

 アイドル/ダンスボーカルグループにおけるヒットの8段階>

 

 

第1段階

所有指標が突出した曲を指します。たとえばパンダドラゴン「Winter Song 防衛隊」のCHART insightをみると、獲得ポイントはフィジカルセールスのみであることが解ります。

(上記CHART insightは最終ランクイン週となる1月7日公開分までを表示。)

ビルボードジャパンのソングチャートでは、デジタルが強くない限りロングヒットすることはありません。たとえばSTARTO ENTERTAINMENT所属にてデジタル完全未解禁を採る歌手はほぼなくなったものの、初週フィジカルセールスが10万を超える歌手を中心にデジタル解禁以降もフィジカル先発/デジタル後発というスケジュールが散見。フィジカルの強さは特筆すべきながら、デジタル未解禁下ではヒットが持続しない傾向です。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

ダウンロードは解禁するもサブスク未解禁という状況は、ハロー!プロジェクトで活動中の歌手にて散見されました。その状況を打破したのはJuice=Juice「盛れ!ミ・アモーレ」であり、口コミでの話題等が事務所所属歌手作品全体解禁の前に、同曲先行でのサブスク解禁につながった形です。ただその際、オリジナル版の解禁は行われませんでした。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

動画再生指標主体に伸びている「盛れ!ミ・アモーレ」は、しかしオリジナルバージョン解禁後もストリーミング指標は未だ加点されていません。Juice=Juiceについては『NHK紅白歌合戦』の出場を確実視する声がみられ、M!LK「イイじゃん」が昨年週間最高45位(当時)ながらバズに伴い出場した事例もありますが、ストリーミングの加点、そしてそれを基にした総合100位以内リエントリーがまずは重要に成るものと考えます。

 

第2段階

第2段階は前段階同様にフィジカルセールスに強い曲が、複数週に渡り上位に進出する状況を指します。CUTIE STREET「キューにストップできません!」は2025年7月30日公開分でフィジカルセールス初加算に伴い総合で3位に初登場。そして3ヶ月後にはフィジカルセールスの再浮上を原動力に総合10位にリエントリーを果たしていますが、その翌週に急落しています。

(上記CHART insightは最終ランクイン週となる3月11日公開分までを表示。)

またLINE MUSIC再生キャンペーンの採用に伴いストリーミング指標で上位に登場、さらには総合チャートでも上位に進出する曲は少なくありません。この企画はプレミアムなプレゼントを用意しコアファンの再生回数を高め、ライト層の支持が反映されやすい接触指標に所有的な動きをもたらすことで複数週ランクインにつなげるという形です。ただし企画終了後、急落する傾向が目立ちます。

ONE N' ONLY「RIDE」はLINE MUSIC再生キャンペーン効果で4週連続エントリーするも企画終了後に急落。通常、ストリーミング指標でヒットする曲が同指標100位以内から300位未満へ急落することはほぼありません。

(上記CHART insightは最終ランクイン週となる2025年12月24日公開分までを表示。)

最近では、特に男性アイドルやダンスボーカルグループにおいて、新曲リリース週におけるラジオ施策も徹底されている印象です。Crimson Crat Clan「メルキス」は特定ラジオ局のパワープレイ選出に伴いラジオ指標が週間トップ3入り、総合でも100位以内にエントリーを果たしたものの、選出終了後に急落しています。このような傾向はパワープレイが月間単位で設定されている曲でも散見されます。

(ビルボードジャパンソングチャートのラジオ指標については前週トップ10初登場曲の最新動向、そしてラジオ指標の特徴等をまとめる(2月28日付)ビルボードジャパンソングチャート、ラジオ指標のみで総合100位以内に入る可能性が高まっているといえる件(3月2日付)にて紹介しています。)

(上記CHART insightは最終ランクイン週となる3月4日公開分までを表示。)

第2段階該当曲では、施策効果は長くは続きません。コアファンの継続力には(物理的、また精神的な面でも)限界があり、また新曲が用意されればそちらに移行することも考えられます。コアファンの熱量に頼らない形でライト層を魅了することが重要です。

 

第3段階

第3~第4段階は構成6指標のうち、伸びが遅い傾向にあるカラオケを除きフィジカル/デジタルリリース初週にいずれも高位置につけるというものです。ただし総合チャートでの持続力にて段階を分けています。

(カラオケ指標の特殊性については(追記あり) M!LK「好きすぎて滅!」が仲間入り…ビルボードジャパンによるカラオケ指標を制した曲の特徴とは(3月15日付)をご参照ください。)

フィジカルセールスが初週ミリオンを達成したINI「Present」はその初加算のタイミングで総合チャートを制していますが、デジタルが長続きしなかったことで首位獲得の3週後には総合100位以内から後退しています。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

また最近では坂道グループによるフィジカルシングル表題曲がデジタル先行リリース、且つLINE MUSIC再生キャンペーン採用を徹底しており、その中でも櫻坂46のキャンペーン採用時におけるストリーミングの強さが目立っています(最近は乃木坂46も強いという印象です)。最新曲はそのキャンペーンに伴いストリーミングが強さを続ける中でフィジカルセールス初加算に伴い総合首位に至るも、キャンペーン終了後に急落しています。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

第3段階の該当曲が第4段階に至るためには、コアファン内での継続等が重要と捉えています。

 

第4段階

第4段階以降では所有指標の強い歌手を主体に、リリース週の瞬発力を高めるべく歌手側が施策を徹底しているという印象です。この中には先述したLINE MUSIC再生キャンペーンやラジオ向け施策も含まれます。

デジタルオンリーでリリースされたNumber_i「未確認領域」は初登場週にデジタル指標群が強さを発揮し2025年8月20日公開分で首位に初登場して以降、14週連続でチャートインを果たしています。一方でサブスクサービスでの人気はリリース以降徐々に、Spotifyと他のサブスクサービスとで乖離が大きくなっていきました。

(上記CHART insightは最終ランクイン週となる3月18日公開分までを表示。)

またBE:FIRST「GRIT」は週間1万6千を超える高ポイントを記録し、2025年6月4日公開分のソングチャートを制しています。フィジカル/デジタル同週リリース、ラジオ向け施策等も影響しながら、ストリーミング指標も4位に。他方同曲はLINE MUSICが(再生キャンペーンを採用していないながらも)強く、他のサブスクサービスとで乖離が生まれていました。結果的にはストリーミングに沿う形で、総合でも6週の在籍にとどまっています。

(上記CHART insightは最終ランクイン週となる3月18日公開分までを表示。)

第4段階にて紹介したサブスクサービス間での偏りについては、毎週土曜に公開しているCHART insightからヒットを読む カテゴリーのエントリーにて貼付しているストリーミング表から確認できます。

この段階で特に際立つのはSpotifyの強さ。LINE MUSIC再生キャンペーンよりも長期間継続する傾向にあるのは、Spotify(有料会員向け)やApple Musicと紐付けられたStationheadを活用したリスニングパーティーの開催等が大きいため。最近ではSpotify自体も公式パーティーを行うようになっています。またコアファン内による自主的なパーティー開催もみられます。

またLINE MUSICにて、再生キャンペーンを採用していなくとも強さを発揮する曲が存在します。たとえば以前再生キャンペーンを採用していたことで現在でもコアファンが多く契約していること、またLINE MUSICがリアルタイムチャートを発信していることで音楽チャートにより意識的なコアファンが多いだろうことも、背景にあるものと捉えています。

一方で、ライト層への拡がりがある曲(第5段階以降)と比べればストリーミング指標の後退度が大きいのが第4段階の特徴です。これはコアファンとライト層との乖離がみられることに加えて、このような形での聴取割合が高い場合は推す歌手の新曲が登場した際に再生先がそちらに移行することも考えられるゆえです。

 

第5段階

第5段階以降はストリーミングが安定して強い作品を指し、サブスクサービス毎の乖離が見えにくいことも特徴です。第6段階との違いはフィジカルリリースされ、フィジカルセールス指標が加点されるかどうかにあります。

Snow Man「カリスマックス」は2025年9月3日公開分にて首位初登場。初動ダウンロード数の高さが首位到達に大きく貢献していますが、初登場以降の連続トップ10入りは3週。その後同年12月17日公開分でトップ10内に返り咲き、通算トップ10入り週数は9週に。牽引するのはストリーミングそして動画再生といった接触指標群であり、男性アイドル/ダンスボーカルグループでは珍しくカラオケ指標も100位以内に登場しています。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

またBE:FIRST「夢中」はドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ)主題歌としてデジタルリリース後、最新チャートまで50週連続でトップ40内を推移。トップ10在籍週数は通算4週、週間最高位は7位ながら100位以内在籍週数では「Bye-Good-Bye」(26週)のほぼ倍に。接触指標群の好調に加えてカラオケ指標の加点もみられます。なお「夢中」はフィジカルシングル「GRIT」のカップリングとしてリリースされています。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

この段階の曲が週間チャートを制することは多くはないかもしれませんが、ロングヒットに至った場合は何かしらのタイミングで再浮上しやすくなるのも特徴。「夢中」の総合20位以内返り咲きが昨年12月10日公開分であることも踏まえれば、年末の長時間音楽特番での披露や年間音楽チャートの発表が契機となっていると読み取れます。

 

第6段階

第6段階は前段階を基に、フィジカルリリースに伴い週間単位でより上位に就く曲を指します。

代表例として採り上げたのがHANA。メジャーデビュー曲としてデジタル先行リリースとなった「ROSE」は2025年4月9日公開分にて総合首位初登場。そしてその3週後、フィジカルセールス指標初加算に伴い総合首位に返り咲いています。注目は初登場以降における「ROSE」の順位推移。1→2→3→1位という状況からは、同曲の接触指標群における強さが見て取れます。

「ROSE」は初登場から2026年4月1日公開分までの52週、一度として総合16位未満に至ることはありませんでした。加えてリカレントルールが初適用された4月8日公開分では後退するも13→38位となっており、リカレントルール適用初週に高位置をキープしているのも特徴です。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

HANAにおいては続くフィジカルシングル表題曲「ROSE」も総合首位を獲得。デジタル/フィジカル同週リリースとなった同曲が2025年7月23日公開分にて初登場時に記録した19,152ポイントは、米津玄師「IRIS OUT」が登場するまでは同年度週間最多となっていました。「Blue Jeans」は初登場から15週連続、通算では33週トップ10入りを果たし、週間15位未満となったことは一度もありません。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

 

第7段階

ビルボードジャパンにはソングチャートとアルバムチャートを合算したトップアーティストチャート(Artist 100)が存在します。2025年度はMrs. GREEN APPLEが通算45週にて首位に立ったことからも解るように、ストリーミングの強さが上位安定の鍵となります。2024年最終週よりアルバムチャートにストリーミング指標が加わったこともあり、尚の事です。

そのトップアーティストチャートで上位安定を狙えるのは第5段階以降に至った曲を輩出した歌手と捉えていますが、第7段階以上ではヒット曲が過去曲や新曲にも波及し、歌手別チャートでの安定にもつながっています。最近における代表例はM!LKでしょう。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

M!LKは「イイじゃん」でバズが生まれるも当時の週間最高位は45位でしたが、その後「好きすぎて滅!」がロングヒット。2025年12月3日公開分で初のトップ10入りを果たすとその4週後に同曲最高の3位を記録。トップ3入りはその一度のみながら、その後は一度として6位を下回っていません。

(上記CHART insightは最新4月8日公開分までを表示。)

「好きすぎて滅!」を送り込んだM!LKは、今年2月に「爆裂愛してる」をリリース。デジタル1週先行でリリースされ総合6位初登場を果たすと、「好きすぎて滅!」をダブルAサイドに据えたフィジカルシングルのリリースに伴い、同指標が加点された登場2週目にキャリア初の首位を獲得しています。週間フィジカルセールスも自己最高を更新した「爆裂愛してる」は、首位到達以降常時4位以内を走行しています。

「好きすぎて滅!」そして「爆裂愛してる」のヒットは「イイじゃん」の再登場につながっています。元々LINE MUSIC再生キャンペーンの実施に伴い第2段階的な動きをなぞっていた「イイじゃん」が、100位以内再登場以降は順調に推移。さらにM!LKはアルバムチャートで過去作が浮上し、トップアーティストチャートにも勢いが波及しています。その点については、M!LKのチャート動向から、「Kiss Plan」「テレパシー」等トンチキソング以外のニーズも確認できる件(4月12日付)等で紹介しています。

 

第8段階

1年前のエントリー(→こちら)ではCUTIE STREETやFRUITS ZIPPERのヒットがKAWAII LAB.全体に波及していると紹介しました。最終的に昨年の『NHK紅白歌合戦』にてFRUITS ZIPPERおよびCANDY TUNEの2組が初出場を果たし、KAWAII LAB.のヒットが大きく可視化されたといえるでしょう。一方で今年に入り、KAWAII LAB.所属歌手から社会的ヒットが出たとは言い難いというのが厳しくも私見です。

この流れが、第7段階で紹介したM!LKからEBiDAN(恵比寿学園男子部)全体につながっていくかに注目していますが、現状では難しいかもしれません。所属歌手はLINE MUSIC再生キャンペーンを徹底する傾向にありますが、LINE MUSICと他のサブスクサービスとでの乖離が目立つゆえその結論に至った次第。それでも所属歌手のフィジカルセールスは上昇傾向にあり、またEBiDANとしてのフィジカルシングルも今夏リリースされます。

これらを踏まえ、今回は

 

おわりに

今回の”ヒットの8段階”で採り上げた歌手の、トップアーティストチャートにおけるCHART insightを以下に掲載します。ロングヒット作品輩出の重要性、特にストリーミング指標の大きさが理解できるはずです。

 

<ヒットの8段階で採り上げた歌手の

 トップアーティストチャートにおけるCHART insight>

 

※ いずれも直近60週分を表示。

 

・パンダドラゴン (最終ランクイン週となる1月7日公開分までを表示)

 

・timelesz (最新4月8日公開分までを表示)

 

 ・Juice=Juice (最新4月8日公開分までを表示)

 

・CUTIE STREET (最新4月8日公開分までを表示)

 

・ ONE N' ONLY (最新4月8日公開分までを表示)

 

・Crimson Crat Clan (最終ランクイン週となる3月4日公開分までを表示)

 

・INI (最新4月8日公開分までを表示)

 

・櫻坂46 (最新4月8日公開分までを表示)

 

・ Number_i (最新4月8日公開分までを表示)

 

・ Snow Man (最新4月8日公開分までを表示)

 

・BE:FIRST (最新4月8日公開分までを表示)

 

・HANA (最新4月8日公開分までを表示)

 

 

・M!LK (最新4月8日公開分までを表示)

 

 

KAWAII LAB.、EBiDAN以外にもSTARTO ENTERTAINMENTやBMSG、ハロー!プロジェクト等様々な芸能事務所(組織)が存在します。社会的ヒットが生まれた曲が他事務所所属歌手による作品であってもその成功例から学び、自分たちの施策等に反映させ、そして事務所内にて成功例が生まれた場合は事務所の他の歌手とも共有することが必要です。ただし、それができるのはデジタルをきちんと解禁していることが前提となります。

サブスクを解禁していない歌手は未だ存在し、また解禁以降もフィジカル先行/デジタル後発の姿勢が一部にみられます。しかしフィジカルセールスのみのランキングとは異なり、ストリーミング時代において百発百中で社会的ヒットを放てる歌手は存在しない(と断言可能なこと)を踏まえれば、デジタルをきちんと解禁しコアファンのみならずライト層を惹き付け、芽を育てていくことがヒットの前提だというのが自分の見方です。

最後に。音楽チャートでの最上位進出を目指して施策を徹底する歌手が増え、その歌手のファンダム(コアファンの中で音楽チャートに意識的な方々)も高い熱量を持つことで、作品の瞬発力が高まり最上位進出に至る確率が高まっているといえます。他方サブスクサービスにて順位に差が生じる、また新作登場時に熱量が移行する傾向を踏まえるに、やはりライト層を育てることがヒットの安定、社会的ヒット化に重要と考えます。

 

 

参考資料

・2025年度ビルボードジャパン年間チャートについて

・2026年度第1四半期におけるビルボードジャパン各種チャートのデータについて