最新の米ビルボードによる米およびグローバルのソングチャート、ならびにビルボードジャパンによる主要チャート(ソング/アルバム/トップアーティストチャート)について紹介するポッドキャスト番組『Billboard Top Hits (ポッドチャート)』を、毎週木曜13時に公開しています。またこの日の19時にはビルボードジャパントップアーティストチャートについて勝手ながら”記事化”したエントリーを、毎週掲載しています。
今回は最新ポッドキャストでも紹介した、King Gnuの最新チャート動向をチェックします。
ビルボードジャパンによる最新4月8日公開分のトップアーティストチャートでは、King Gnuが13→10位に上昇。トップ10内返り咲きの原動力について、昨日公開したトップアーティストチャート”記事化”エントリーでは次のように記しました。
その点にて、歌手別チャートにおけるKing Gnuのトップ10内復帰(13→10位)に注目。「AIZO」がオープニングテーマに起用されたテレビアニメ『呪術廻戦』が最終回を迎えた翌週はその映像作品、また集計期間初日に放送された『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)におけるパフォーマンスの評判が、「AIZO」のソングチャート上昇(8→6位)に寄与。ストリーミング指標は同曲最高の2位に達しています。
トップアーティストチャートのCHART insightはこちら。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
また、King Gnu「AIZO」の総合ソングチャートにおけるCHART insightは次のとおり。ストリーミング指標は5→2位、同指標の基となる再生回数は前週比125.4%を記録し、総合ソングチャートでもポイント前週比134.7%と大きく伸びています。この勢いが歌手別チャートにも反映されたと捉えていいでしょう。

このKing Gnu「AIZO」のストリーミングにおける上昇について、記事にて『呪術廻戦』の影響とは記載されていませんでした。
トップ10圏内では、当週でチャートイン13週目であるKing Gnu「AIZO」が前週6位から浮上し2位に。同曲として史上最高位を更新した。King Gnuは、今回の集計期間初日にあたる3月30日に放送された『CDTVライブ!ライブ!』にて「AIZO」をテレビ初披露しており、集計期間前半3日間の集計にあたる4月3日公開の【先ヨミ・デジタル】時点では暫定首位にまで浮上していた。
【ビルボード】M!LK「爆裂愛してる」ストリーミング・ソング3連覇 HANA「Bad Girl」前週比200%超の急浮上 https://t.co/MAIoevrmLA
— Billboard JAPAN(ビルボードジャパン) (@Billboard_JAPAN) 2026年4月8日
一方で「AIZO」は、最新4月9日公開分のビルボードジャパンによるGlobal Japan Songs Excl. Japanにて初の首位を獲得しています。このチャートは米ビルボードによるグローバルチャートのうちGlobal 200を基に、日本市場分を除いた上で日本の楽曲のみを抽出。4月11日付Global 200に基づき、3月27日金曜を集計期間初日とするこのソングチャートでは、記事にてこのように報じられています。
今週は「死滅回游 前編」の最終回が放送された影響か、オーディオとビデオを合算したストリーミング数は前週比190%となる546万回を記録。同曲初の1位に輝いた。
【ビルボード】King Gnu「AIZO」グローバル・ジャパン・ソングス初の首位 『呪術廻戦』第3期最終回で関連曲浮上 https://t.co/PEDEQo2Dtc
— Billboard JAPAN(ビルボードジャパン) (@Billboard_JAPAN) 2026年4月9日
King Gnu「AIZO」は4月11日付Global 200にて、118位という高位置で再登場を果たしています((追記あり)【海外ビルボード】米はエラ・ラングレー「Choosin' Texas」が首位返り咲き、グローバルはBTS「SWIM」が2連覇達成(4月7日付)参照)。集計期間初日(国や地域によっては前日)にテレビアニメ『呪術廻戦』第3期が最終回を迎えており、ストリーミングの倍近い増加はこのアニメの放送タイミングが影響したといえるでしょう。
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— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) 2026年3月26日
第3期最終話
「仙台結界」
ご視聴ありがとうございました!!
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呪術を持つ者達による殺し合い
「#死滅回游」は続く―
ゲーム平定のため動く虎杖たちの
行く末は第4期「死滅回游 後編」へ
続報をお待ちください。#JujutsuKaisen #呪術廻戦 pic.twitter.com/6ZPqP4HhwP
Global Japan Songs Excl. Japanの発表前に収録したポッドキャスト番組『Billboard Top Hits (ポッドチャート)』では、日本や海外のソングチャートにおけるKing Gnu「AIZO」の好調にアニメ最終回が影響していると伝えましたが、Global Japan Songs Excl. Japanの記事によりその見方は正しかったと捉えています。またアニメ最終話の高い評判を耳にしていたのですが、その評判が楽曲動向に明確に反映されたとも考えます。
"King Gnu CEN+RAL Tour 2026" 東京 有明アリーナ公演で披露した『AIZO』ライブ映像を公開💔
— King Gnu (@KingGnu_JP) 2026年3月30日
⚡️King Gnu - AIZO (King Gnu CEN+RAL Tour 2026 at TOKYO ARIAKE ARENA)
⏩https://t.co/FRVX4vY1uK
💿CDhttps://t.co/geVjIpg3Zm
🎬MVhttps://t.co/Sjp6QIekqQ
🎧ST/DLhttps://t.co/857YxYK3JC pic.twitter.com/aSw1UoA6n1
King Gnuは『CDTVライブ!ライブ!』放送終了直後の3月30日月曜22時に「AIZO」のライブパフォーマンス動画を公開。投稿動画はテレビアニメや番組パフォーマンスにおける高い評判をキープする役割を果たし、音楽チャートにも貢献したと感じています。
最後に。最新のGlobal Japan Songs Excl. Japan記事における以下の指摘に注目です。
また今週は、『呪術廻戦』をはじめとする3月で最終回を迎えたTVアニメの関連曲が軒並み再生数を伸ばした。『呪術廻戦』からは、第3期エンディングのjo0ji「よあけのうた」が前週比126%、『劇場版 呪術廻戦 0』主題歌のKing Gnu「一途」「逆夢」がそれぞれ前週比118%、115%を記録した。さらに『【推しの子】』第3期エンディングのなとり「セレナーデ」は前週比113%を記録。この現象が日本楽曲全体の再生を促したのか、今週はチャートイン楽曲の3分の2近くが前週を上回る再生数を記録した。
【ビルボード】King Gnu「AIZO」グローバル・ジャパン・ソングス初の首位 『呪術廻戦』第3期最終回で関連曲浮上 https://t.co/PEDEQo2Dtc
— Billboard JAPAN(ビルボードジャパン) (@Billboard_JAPAN) 2026年4月9日
テレビアニメ終了に伴う関連曲の上昇が、海外における日本の楽曲(のうちGlobal Japan Songs Excl. Japanランクイン作品)の過半数における再生回数増加につながっています。
日本の楽曲は、アニメ関連曲ならば尚の事YouTubeで強さを誇ります。しかしそのYouTubeは1月31日付以降の米ビルボード各種チャートにおけるストリーミング指標に対し、データ提供を取り止めています(Global Japan Songs Excl. Japanも同様)。現在もYouTubeがデータ提供を続けていたならば、最新チャートにて「AIZO」等日本の楽曲の存在感がより高まったことは間違いありません。
以前の内容を再掲し、日本の音楽業界全体が動くことを強く願います。
おわりに:ビルボードジャパンや日本の音楽業界への提案
日本の音楽業界は海外を視野に動いていますが、YouTubeのグローバルチャートからの除外は日本の作品の上位進出に対する大きな阻害材料に成ると憂慮しています。いや音楽チャートは他にもあるという声も出てくるかもしれませんが、"世界200以上の国や地域を対象とした" "主要デジタルプラットフォームのデータに基づく" "複合指標から成る"チャートが他に見当たらない以上、やはりグローバルチャートの変更は痛手です。
ビルボードジャパンがYouTubeデータ提供を継続できた背景は解りかねますが、友好な関係性を築いてきたゆえと想起します。ならばそのノウハウを米ビルボードに渡し、もしくはYouTubeとの仲介の役割を果たし、YouTubeのデータ提供再開につなげるべきです。日本の音楽業界全体においても必要であるのみならず、Global 200等がグローバルで唯一の複合指標から成るチャートゆえ、世界の音楽業界においても同様でしょう。