4月1日公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:3月23~29日)では、前週首位に立ったBE:FIRST「BE:FIRST ALL DAY」が12位へ後退。King & Prince「Waltz for Lily」が首位初登場を果たしています。
【ビルボード】King & Prince「Waltz for Lily」が総合首位、SWEET STEADY「SWEET STEP」は7位デビュー https://t.co/0Q2i6jep6X
— Billboard JAPAN(ビルボードジャパン) (@Billboard_JAPAN) 2026年4月1日
King & Prince「Waltz for Lily」の、当週までの指標構成はこちら。

「Waltz for Lily」は当週所有2指標を制したほかラジオ3位、動画再生34位、ストリーミング58位となり、カラオケ以外の5指標が100位以内に登場。3週前にも動画再生指標が加点されていましたが、これはライブパフォーマンス映像(→こちら)公開効果とみられます。同曲はデジタルにて3月23日0時、ミュージックビデオを同日夜に解禁しており、フィジカル/デジタル同週リリースに伴い瞬発力が高まった形です。
King & Princeのビルボードジャパンソングチャート制覇は「What We Got ~奇跡はきみと~」(2025年8月13日公開分)以来。同年5月下旬にデジタルリリースされていた同曲は、フィジカルリリース週の月曜にミュージックビデオを解禁するという「Waltz for Lily」同様の施策が採られたことも功を奏し、週間10,091ポイントを獲得しています。
一方で「Waltz for Lily」は当週11,962ポイントを獲得。首位獲得時の動向を前作と比べるとフィジカルセールスは331,437→284,138枚、ダウンロードは8,849→17,205DLと推移しています。ダウンロードの倍近い増加はデジタル先行解禁か、フィジカルと同週リリースかの違いといえそうです。
King & Princeの強さは、ラジオ指標にも表れています。この指標は全国の主要ラジオ局におけるオンエアチャート(プランテック調べ)に基づき、調査対象局の聴取可能人口等を加味して算出されますが、基となるチャートの記事からは施策の存在が読み取れます。
2位はKing & Prince「Waltz for Lily」が初登場した。3月25日リリースのニューシングルより、永瀬 廉×吉川 愛のW主演映画『鬼の花嫁』主題歌として描き下ろされた同曲。23日の先行配信とともに広くオンエアが開始されると、そのまま勢いを増していき週を通じて67.7%のステーションへと波及。上位発進をきった。
帯放送の定期コーナー/番組など、決まった時間枠で各々大量にオンエアを積み上げているかっこうながら、TBSラジオ“今週の推薦曲”への選出や、全国多数番組でリクエストオンエアを獲得するなど、さすがの注目度となった。
『帯放送の定期コーナー/番組など、決まった時間枠で各々大量にオンエアを積み上げている』という施策は主に男性アイドルやダンスボーカルグループでみられる一方、STARTO ENTERTAINMENT所属歌手作品において徹底されているとは言い難いと捉えていますが、King & Princeは「What We Got ~奇跡はきみと~」のフィジカルリリース週にも実践しています(プランテックの記事はこちら)。
<2025年度以降のビルボードジャパンソングチャート STARTO ENTERTAINMENT
所属歌手(エージェント契約含む)による1万ポイント以上記録曲>
・King & Prince「HEART」(2025年3月19日公開分 1位 13,940ポイント)
・Snow Man「SERIOUS」(2025年7月30日公開分 1位 11,720ポイント)
・King & Prince「What We Got ~奇跡はきみと~」
(2025年8月13日公開分 1位 10,091ポイント)
・Snow Man「カリスマックス」(2025年9月3日公開分 1位 13,984ポイント)
・Snow Man「STARS」(2026年2月11日公開分 1位 13,202ポイント)
・Snow Man「オドロウゼ!」(2026年3月4日公開分 1位 14,752ポイント)
・嵐「Five」(2026年3月11日公開分 1位 24,382ポイント)
・King & Prince「Waltz for Lily」(2026年4月1日公開分 1位 11,962ポイント)
上記のうちSnow Man「SERIOUS」のみ首位獲得時にてデジタル未解禁。またSnow Man「カリスマックス」「STARS」「オドロウゼ!」および嵐「Five」はデジタルのみのリリースで総合首位を獲得しています。一方、総合ソングチャートのラジオ指標からは興味深い内容が浮かんできます。
<2025年度以降のビルボードジャパンソングチャート STARTO ENTERTAINMENT
所属歌手(エージェント契約含む)によるラジオ指標週間3位以内登場曲>
・Snow Man「SERIOUS」(2025年7月30日公開分 2位)
・King & Prince「What We Got ~奇跡はきみと~」(2025年8月13日公開分 3位)
・Snow Man「カリスマックス」(2025年9月3日公開分 2位)
・DOMOTO「愛のかたまり」(2025年12月10日公開分 3位)
・King & Prince「Theater」(2025年12月24日公開分 2位、同年12月31日公開分 1位)
・Snow Man「STARS」(2026年2月11日公開分 3位)
・King & Prince「Waltz for Lily」(2026年4月1日公開分 3位)
2025年度以降のビルボードジャパンソングチャートで週間1万ポイント超えを果たしたSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手による8曲のうち、ラジオ指標で週間トップ3入りしたのは5曲となり半数以上に。さらに、アルバム『STARRING』のリード曲となるKing & Prince「Theater」が2週に渡りラジオ指標3位以内に登場した点も注目です。
King & Prince「What We Got ~奇跡はきみと~」の強さについて『デジタルに明るいこと、そして公開タイミング等施策の徹底が功を奏している』と分析しました(『』内は(追記あり) King & Prince「What We Got ~奇跡はきみと~」がビルボードジャパン首位獲得…ポイント大台突破の要因とは(2025年8月14日付)より)。施策はラジオでもみられ、King & PrinceやSnow Manの”リリース週の最大化”というチャート意志が読み取れます。
この点からはBE:FIRSTやNumber_iを想起した次第(BE:FIRST最新作「BE:FIRST ALL DAY」の初登場動向は前週のエントリー参照)。週間単位で強さを発揮した曲については、ロングヒットに至るかが今後の焦点です。
