2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2026年1月分です。前の月にリリースされた曲を中心に選出しています。ミュージックビデオ等動画がない曲も含め、エントリーの最後に掲載したSpotifyプレイリストでチェックしてください。
これまでの私的トップ10ソングス等についてはこちら。Spotifyを利用し、最新曲のみで構成されるプレイリスト(New Music Wednesday、New Music Friday Japan、New Music FridayおよびMonday Spin)を毎週チェックしています。
なお、"私的トップ10ソングス"とあるように、月イチで紹介するこのエントリーは完全な私見に基づくベストソング選出企画となります。音楽チャート等紹介の際、個人的な作品への思い入れを乗せないよう心掛けています。
10位 ピンクパンサレス & フォー・テット「Illegal」
1年前にリリースされたオリジナルアルバムの収録曲を、フォーテッドがリミックス。ピンクパンサレスは以前からこのようなコラボレーションを積極的に行っており、アイス・スパイスとの「Boy's A Liar, Pt.2」やザラ・ラーソンとの「Stateside」がヒットしたことでも知られていますが、今回のリミックスはオリジナル版の展開がスマートになり、また音が削ぎ落とされたことで、没入感を高めることに成功しています。
9位 ティアナ・メイジャー9「Have Your Way」
アルバム『November Scorpio』の冒頭を飾る美しい作品。ただ美しいのみならず憂いや悲しみを湛えており、まさに自分好み。実力ある歌い手ゆえ尚の事、その世界観の持つ悲しみや苦しみを増幅させることができるのだと実感します。
8位 UA feat. MFS「WAKEUP」
およそ10年ぶりとなるニューアルバム『NEWME』に収録。前作発の「お茶」同様、守りに入らず良い意味で攻めていながら、同時に肩の力が抜けているのは流石。MFSのラップにおける”朝はバナナ”というフレーズに引っ掛かりを覚えるも、それをファニーと思えればこの曲を尚の事愛せるのかもしれません。
7位 ジェイレン・ジョージー「Housewife」
初めて知るアーティストなのですが、サビになるに連れて重なっていく音の格好良さに魅了されます。2番Aメロの展開も音の階層共々格好良く、フルートやストリングスまで登場しながらクールにまとまっている手腕は見事です。
6位 EMI MARIA「Mother Tree」
自身の出自、そして今の自分自身の状況をツリーになぞらえた上で、そんな自分自身を誇る作品。メロディの美しさ、ラップの心地よさ(声のトーンが特に自分好み)等、自分を誇る作品にさらなる輝きと説得力をもたらしています。
5位 小瀬村晶 & 井口寛「The Path Of Life」
この方のインストルメンタルには以前から惹かれてきたのですが、今回は異国のボーカルを取り込んでいます。最初こそ抵抗はありながら、曲や歌声から感じられるノスタルジアに強く心動かされた次第です。
4位 ブルーノ・マーズ「God Was Showing Off」
チカーノ・ソウル等に根差した9年半ぶりのニューアルバム『The Romantic』収録曲。デルフォニックス「La-La (Means I Love You)」やバーバラ・アクリン「Am I The Same Girl」が持つフリーソウル感をブルーノなりに解釈し、紡いでいます。
3位 M!LK「爆裂愛してる」
「イイじゃん」~「好きすぎて滅!」の流れを踏襲しつつ、その2曲とは異なるアプローチで攻め込んだいわゆるトンチキソング。その中でラブアンドピースや性の多様性等を謳っている点からは、偏見が蔓延る今の世界やネット社会にとってより深い説得力を放つものに。この曲を聴いた方がポジティブに世界を変えていくことを願うばかりです。
2位 ケム「One Love」
モータウンを離れて以降も、音世界は良い意味で変わらず。ケムらしい美しいミディアムの中に、S.O.S.バンド「Tell Me If You Still Care」の芳醇な香りが浮かび上がります。
1位 さとう。「通過する故郷」
独特な歌声をメロディの緩急に即して巧くコントロールすることで、主人公の感情をよりダイナミックに表現しているのが見事。アコースティックを基調とするアレンジにて生まれる隙間を活かしたメロディラインにも唸らされます。
以下、次点として10曲。
・永井琳子「雨宿らず」
・Roronuph「Attention!」
・アーロ・パークス「Heaven」
・キャノンズ「These Nights」
・ダフニ「Hang」
・ジェシー・ウェア「Ride」
・Kun & フリー・ナショナルズ「Don't Call」
・リース・フランク「Happy」
・ウィロー「Ear To The Cocoon」
・ヤヤ・ベイ「Blue」
永井琳子「雨宿らず」からはシティポップ的な味わいもうっすら感じつつ、個人的には2000年代にリリースされたオムニバスアルバム『喫茶ロック』シリーズを想起。サビ前とサビ頭に”やられる”という同じフレーズが入ってることは気になるも、言葉を軽やかに紡いでいくボーカルが魅力的です。
Spotifyのプレイリストはこちら。
今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。