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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

スーパーボウルハーフタイムショーの称賛は、バッド・バニーのチャート席巻へとつながる

現地時間の2月8日に行われたスーパーボウル、そのハーフタイムショーでヘッドライナーを務めたバッド・バニーに称賛が集まっています。

スーパーボウルハーフタイムショーはNFLの公式YouTubeチャンネルから発信されていますが、ブログでは通常の形で貼付できないため上記ポストを紹介。動画はこのエントリー執筆時点となる2月11日4時39分の時点で、5719万もの再生回数を記録しています。

 

実際、バッド・バニーによるスーパーボウルハーフタイムショーは歴代最多の視聴者数に(バッド・バニーが【スーパーボウル2026】の中心で愛を叫ぶ!! 圧巻のステージで「憎しみより強いのは愛だけ」と訴える! 衣装やステージ構成、来場者など網羅! - セレブニュース | SPUR(2月10日付)参照)、そしてその評判は、スーパーボウル(ハーフタイムショー)開催日を集計期間に含む2月21日付米ビルボード各種チャートに表れます。

 

 

バッド・バニーは最新2月14日付米ビルボードアルバムチャート(集計期間:1月30日~2月5日)にて、『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』が9→2位に浮上。また同日付ソングチャートでは5曲が50位以内に入り、「DtMF」(10位)をはじめとする4曲が再登場を果たしています。これは集計期間内に行われた第68回グラミー賞でバッド・バニーが最優秀アルバム賞等を受賞したことに伴うものです(この点は弊ブログでも紹介しています→こちら)。

なお米ビルボードは、2月14日付各種チャートにおけるバッド・バニーのチャート成績を記事にてまとめています。

 

さて、次週2月21日付米ビルボード各種チャートに注目する理由は、昨年のケンドリック・ラマーによるチャートアクションを踏まえてのものです。ケンドリック・ラマーは昨年「Not Like Us」で最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞といったグラミー賞の主要部門を獲得し、その翌週にスーパーボウルハーフタイムショーでヘッドライナーを務めています。その結果、昨年2月22日付ではアルバム『GNX』が首位に返り咲いています。

さらに、同日付のソングチャートではトップ3を占め、10位以内には5曲が登場しています。

スーパーボウルハーフタイムショーが行われた翌日となる2025年2月10日付の米Spotifyデイリーチャートでは、ケンドリック・ラマーが上位6曲を占めています。

2025年2月10日付の米Spotifyデイリーチャートにおける上位6曲の再生回数は順に、「Not Like Us」が4,541,138回、シザとの「Luther」が4,007,839回、レフティ・ガンプレイを迎えた「TV Off」が3,404,691回、「Squabble Up」が2,636,961回、シザとの「All The Stars」が2,504,383回そして同じくシザとの「30 For 30」が1,698,877回となっています。

 

バッド・バニーにおいてもケンドリック・ラマー同様、グラミー賞主要部門獲得の1週間後にスーパーボウルハーフタイムショーでヘッドライナー担当という流れに。そして今年のショー開催翌日となる2月9日付米Spotifyデイリーチャートでは、バッド・バニーの各曲がケンドリック・ラマーと同等かそれ以上となる再生回数を記録しています。ゆえに次週2月21日付の米ビルボード各種チャートが非常に興味深いのです。

 

さて重要なのは、米ビルボードでは1月31日付以降の各種チャートにて、ストリーミング指標にYouTubeのデータが加算されなくなっているということ。これもまた、バッド・バニーの上位寡占に大きく影響するものと考えます。

YouTubeデータの除外に伴い、Spotify等サブスクサービスの重要度は高まったといえます。アルバムチャートにおいてはYouTubeデータがストリーミングから外れたことでバッド・バニー『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』の獲得ユニット数は昨年のケンドリック・ラマー『GNX』より下がるかもしれませんが、アルバムそしてソングチャートでは他の曲も除外の影響を受けることで、バッド・バニーの各曲は相対的に上昇するとみられます。

(米ビルボードアルバムチャートはデジタル/フィジカルセールス、単曲ダウンロードのアルバム換算分(TEA)、およびストリーミングのアルバム換算分(SEA)で構成され、ユニット数が単位となります。SEAは初週の増強、そして上位安定に最も欠かせない指標となります。)

次週2月21日付米ビルボード各種チャートにおけるバッド・バニー作品の推移を予想するには今後のデイリー動向も確認すべきではありますが、2月9日付米Spotifyデイリーチャートの動向からはバッドの米ビルボードにおける席巻が予想されます。最終結果に注目です。

 

 

さて、最新2月9日付Spotifyデイリーチャートに関しては、このような発信がみられます。

この"比較"は、キッド・ロックがメインを務めたライブに基づくもの。当該ライブについては下記エントリーにてまとめています。

キッド・ロック等出演のライブについてはその開催後になって、日本のメディアでも流れ始めているという印象です。ただ、バッド・バニーによるショーについて絶賛した米ローリングストーン誌は、真裏のライブについては酷評しています。

そのライブ開催後も、キッド・ロックはバッド・バニーやスーパーボウル側を非難しています(米メディアのバラエティによるポストを参照→こちら)。そしてキッドが支持する米大統領もまた、スーパーボウルハーフタイムショーを不服とする発言を行っています。その点は各メディアで報じられていますが、米ローリングストーン誌(や翻訳したローリングストーンジャパン)の記事には皮肉が込められています。

この激しい反応は、ホワイトハウスが「トランプはハーフタイムショーを視聴せず、代わりにキッド・ロックがヘッドライナーを務めるTurning Point USAの裏番組『リアル・アメリカン・ハーフタイムショー』を視聴する」と公に宣言した後に発せられたものだった。

(中略)

ハーフタイムショーをボイコットすると主張していた多くの右翼人士と同様、大統領もまた、地球上で最も人気のあるアーティストの一人を見たいという誘惑には抗えなかったようだ。たとえそれが、単に「怒りのネタ」を拾うためだったとしても。

米大統領もキッド・ロックも、憎しみを捨てて素直に愛を持てば好いのですが。