イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり) 聴取率調査期間内に行われた衆議院議員総選挙と、昨秋スペシャルウイークを復活させたTBSラジオについて

(※追記(2月11日8時50分):今回の選挙特番のradikoでの結果、そしてTBSラジオが有料配信を実施したことの背景について、追記しています。)

 

 

 

私見ながら、今回の選挙結果を強く憂いています。一方で、その選挙結果を報じる番組については、以前このような結果が出ています。

TBSラジオが7月20日(日)20時~24時、JRN系列27局ネットで放送した『JRN開票特別番組 「参院選2025<物価高・少子化・分極化>~この選択は何を変えるのか?少数与党に下される審判は」』が、関東1都6県・16局(※)の中でradikoライブ配信の占有率(聴取者)において放送開始から終了まで首位をキープし、最大26.2%と同時間帯1位となりました。

(中略)

※関東1都6県・16局

TBSラジオニッポン放送文化放送TOKYO FMJ-WAVEラジオNIKKEI第1、ラジオNIKKEI第2、放送大学NHK-FM(東京)、interfm、ラジオ日本、BAYFM78、NACK5FMヨコハマ、LuckyFM 茨城放送NHKラジオ第1(東京)

昨夏の参議院選挙では、TBSラジオが好成績を収めています。他局がすべてこの時間選挙特番を行ったわけではないとして、この結果は『荻上チキ・Session』(月-金 17時)の荻上チキさんをはじめとする、実績がありきちんと批判ができるDJ(パーソナリティ)を据えたことが大きいと考えます。

そして昨日もTBSは前回に似た布陣で選挙特番を行っていますが、これが聴取率調査にも反映されるかもしれません。

 

 

首都圏ラジオ局では偶数月のある1週間、聴取率調査が実施されます。そのタイミングで、各局はゲストやリスナーへのプレゼントを豪華にする"スペシャルウイーク"を実施する傾向にあります。

その傾向については3年前に問題提起を記していますが、通常番組の休止、ゲストやプレゼントを豪華にする習慣等は上記エントリー掲載後も継続。そしてそれらを積極的に実施する放送局の強さは続き、さらには聴取率調査結果の記事は調査会社であるビデオリサーチ社ではなく聴取率が好かったニッポン放送TOKYO FMからのプレスリリース的記事でしか登場しないこともあり、業界の姿勢には強い違和感を抱き続けています。

そして、聴取率首位の座から離れて日が経つTBSラジオも、結局は昨年10月にスペシャルウイークを復活させています(TBSラジオ、スペシャルウィーク“復活”「ラジオにとって、ひとつの文化」 現場の声も機運高める | オリコンニュース(ORICON NEWS)(2025年10月15日付)参照)。

TBSラジオは今回の聴取率調査週間において、『井上貴博 土曜日の「あ」』の枠にて『特別番組 久米宏 ラジオなんですけど』を放送しています。久米さんが亡くなったのは今年の元日であり、1月中の追悼特番放送は可能だったはずです。この時期の用意からは、通常番組休止という点でニッポン放送等と同じ土俵に立ったものと捉えています。

 

その聴取率調査期間中に、衆議院議員選挙が行われました。TBSラジオの特番タイトル(『JRN開票特別番組 「衆院選2026~異例の短期決戦、その結果は何をもたらすのか?」』)にもあるように、今回の選挙はあまりにも短期間で実施され、そのスケジューリングが疑問視されています(そのことも今回の結果の一因と呼べるものかもしれません)。ラジオ業界にとって、聴取率調査期間中の選挙は寝耳に水だったのではないでしょうか。

今回の特別番組が前回の参議院選挙並みに好調に推移したところで、聴取率調査期間中の数時間に過ぎないと言われればそれまでです。それでも仮にTBSラジオが好調に推移したならば、聴取率でしばらく優位に立ってきたニッポン放送等から、今回の選挙についてスケジューリングへの違和感を声に出してもいいのかもしれません。尤も、個人的には3年前のエントリーにて記した提案内容が今からでも叶うことを願うばかりです。

 

 

最後に気になることを記すならば。

TBSラジオは選挙特番後にこのような有料配信を行っていますが、この案内にて『持続可能な選挙報道のためお願いします』との文言が記されていることを憂慮します。

開票特番のアーカイブ動画からも、この番組の追及姿勢が見て取れます。そしてその姿勢は、残念ながら特に地上波テレビ局ではみられないといえるものでした。そのような気骨のある番組を残すには、有料配信による収益も必要だとして、何よりもまず放送局自体が支援すべきと考えます。

 

 

 

※追記 (2月11日8時50分)

 

TBSラジオの選挙特番は今回も、radikoで良好な結果に至ったと発表されています。

TBSラジオが2月8日(日)20時~24時、JRN系列29局ネットで放送した『JRN開票特別番組「衆院選2026~異例の短期決戦、その結果は何をもたらすのか?」』が、同時間帯の平均占有率20%超を記録し、関東1都6県・16局(※)中のradikoライブ配信において第1位となりました!

(中略)

※関東1都6県・16局

TBSラジオニッポン放送文化放送TOKYO FMJ-WAVEラジオNIKKEI第1、ラジオNIKKEI第2、放送大学NHK-FM(東京)、interfm、ラジオ日本、BAYFM78、NACK5FMヨコハマ、LuckyFM 茨城放送NHKラジオ第1(東京)

そして、TBSラジオが選挙特番後に行った有料配信に関してですが、その有料の理由を下記ポッドキャストにて確認することができます(該当箇所は3分38秒以降)。

選挙特番はスポンサーがつかない(と言われている)こともさることながら、今回の選挙が急な実施であり営業をかける余裕がなかったのも影響したとのこと。その意味においても、今回の選挙が極めて異例だったことが解ります。