最新1月28日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、レディー・ガガ『Mayhem』が61→15位に上昇。同作品は最新チャートにて、K-POPを除く洋楽では最高位を記録しています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
アルバムチャートはフィジカルセールス(CHART insightでは黄色で表示)、ダウンロード(紫)およびストリーミング(青)で構成。レディー・ガガ『Mayhem』はフィジカルセールスが常時300位以内に入り加点対象を続けてきましたが、ここにきてストリーミングが大きく上昇。直近4週間では300位未満(加点対象外)→100位未満(300位圏内)→65位→12位と推移し同指標最高位に。さらに『Mayhem』は総合でも最高位を更新しています。
『Mayhem』の最高位更新には、今月21日から昨日まで大阪および東京にて開催した来日公演が大きく影響したといえます。ライブが音楽チャート、特にアルバムの動向に反映されることについては、今月のエントリーにて紹介しています。
STARTO ENTERTAINMENT所属歌手のコンサートツアーにおいては、そのツアー終了前でもライブレポートが公開され、また地上波テレビ局による朝の情報番組で紹介されることも少なくありません。そこでツアーの存在を知った方が、(ライブに行く行かないにかかわらず)アルバムをチェックするという流れも生まれているのではないでしょうか。
BLACKPINKによるアルバム2作品のCHART insightをみると、ストリーミング(青で表示)が上昇していることが解ります(『BORN PINK』は58位、『BLACKPINK IN YOUR AREA』は83位に浮上)。ライブ観覧者の予習や復習として、また来日公演を報道で知った方がその流れで、サブスクサービスを用いてチェックしていることが読み取れます。
ライブの予習および復習としての、また(海外の歌手の場合は来日したことの報道を含め)ライブの映像が情報番組等で報じられたことをきっかけとする聴取行動が、レディー・ガガ『Mayhem』でもみられたと考えます。レディー・ガガは昨日までの来日公演で26万人以上を動員しており、その規模の大きさも踏まえれば次回2月4日公開分ビルボードジャパンアルバムチャートでもライブの影響や余韻が反映されるでしょう。
さらにグラミー賞の動向次第では、2月11日公開分のビルボードジャパンアルバムチャート以降もレディー・ガガ『Mayhem』人気は続くかもしれません。
『第68回グラミー賞授賞式』
— オリコンニュース (@oricon) 2026年1月30日
ロゼ、タイラー・ザ・クリエイター、
レディー・ガガによるパフォーマンス決定❗️
キャロル・キングなど豪華プレゼンターも
🔻2/2(月)生放送&生配信https://t.co/Vspa03NNxT#GRAMMYs pic.twitter.com/kBX8vc5g3Q
日本時間の2月2日月曜に開催される第68回グラミー賞にて、レディー・ガガがパフォーマンスすることが発表されています。主要部門においてレディー・ガガは、「Abracadabra」が最優秀レコード賞および最優秀楽曲賞、『Mayhem』が最優秀アルバム賞にノミネートされています(ノミネート一覧はノミネーション|第68回グラミー賞授賞式®|音楽|WOWOWオンラインに掲載)。
2月2日月曜は、2月11日公開分ビルボードジャパン各種チャートの集計期間初日に該当します。ケンドリック・ラマーやバッド・バニーといった強力なライバルが多い状況ですが、日本でラジオ人気も高いレディー・ガガの作品がグラミーを獲得すれば『Mayhem』の総合アルバムチャートトップ10入りも考えられます。

ただ気になるのは、ラジオで人気になってもそれがストリーミングヒットに結びつきにくいといえる状況です。レディー・ガガは来日公演を機にビルボードジャパンソングチャートのラジオ指標(CHART insightでは黄緑で表示)で複数曲が上昇し、特に『Mayhem』収録の「Abracadabra」が高い人気を誇っているのですが(当週は33→18位と推移)、しかし同曲はストリーミング指標が未だ加点されていません。
『Mayhem』自体はストリーミング指標が上昇しているゆえ、アルバムを通して聴く動き(それこそ予習/復習のため等)が強いものと思われますが、ラジオを機に人気曲をチェックするという導線は細いと考えます。(K-POPを除く)洋楽人気の低下が叫ばれ、ラジオ指標でも洋楽の上位進出が減ったと考えられる中にあって、それでもラジオの役割は大きいゆえ、ラジオ業界がストリーミングと共存、協力する形を採るよう願います。
最後に。レディー・ガガは今回の来日公演にて、アメリカの問題を語っています。
レディー・ガガ、来日公演でICEを非難「容赦なく標的にされている」 https://t.co/Mvreab79GM
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月30日
日本でもこの問題が共有されること、また米のみならず日本でも政治(問題)に対する関心が高まり投票行動に波及することを願うばかりです。そして今回のグラミー賞で、様々な歌手が米の問題について発信することを希望します。沈黙する歌手も少なくないと聞くゆえ、グラミー賞でのパフォーマンスや発言について注視していきます。
なお、今回のグラミー賞における注目点については本日19時オンエアのNFRSラジオ『imaoto on the Radio』で特集します。下記リンク先、またスマートスピーカーやApple Musicを介してリアルタイムで是非ご確認ください。