最新1月28日公開分のビルボードジャパンアルバムチャート(集計期間:1月19~25日)では、SixTONESのベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』が首位初登場を果たしています。一方、同作品ではデジタル指標群が加点されていません。


(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
ビルボードジャパンアルバムチャートはフィジカルセールス(CHART insightでは黄色で表示)、ダウンロード(紫)およびストリーミング(青)の3指標で構成。SixTONES『MILESixTONES -Best Tracks-』のCHART insightをみると、フィジカルセールスのみが加点対象となっていることが解ります。
本作は、1月21日にリリースされたSixTONES初のベスト・アルバム。YOSHIKIがプロデュースを手がけたデビュー・シングル「Imitation Rain」から、野田洋次郎(RADWIMPS)が楽曲提供した最新シングル「Stargaze」までのシングル曲18曲に加え、1stアルバム『1ST』から最新アルバム『GOLD』までの各アルバムのリード曲5曲、さらに新曲のJR東日本CMソング「Shine with U」を含む全24曲が収録されている。なお、本作は初週アルバム・セールス589,832枚を記録し、自身最多の初週売上となった。
【ビルボード】SixTONES『MILESixTONES -Best Tracks-』が総合アルバム首位 https://t.co/AGdfF0wTNi
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月29日
ビルボードジャパンアルバムチャートにストリーミング指標が加わって1年が経過、また昨年度下半期以降はStreaming Albumsチャート(非公開)をストリーミング指標化する際に総合100位以内26週以上在籍作品がその翌週から減算処理を施されるリカレントルールを導入しています。それでもストリーミングが上位進出且つロングヒットに欠かせない中、フィジカルが20万枚程度の売上を記録すれば総合首位に至りやすい状況です。
SixTONES『MILESixTONES -Best Tracks-』はフィジカルシングル表題曲で構成されるディスク1、および各種で7曲目以降の収録作品が異なるディスク2で構成。そしてそのディスク1について、別名義にてサブスク解禁を実施しています。
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— SixTONES / ソニーミュージック (@SixTONES_SME) 2026年1月13日
「SixTONES Single Collection」
サブスク配信リリース🎉
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1月21日(水)にリリースされるベストアルバム
「MILE SixTONES -Best Tracks-」に
全形態で共通収録されるSixTONESの全シングル曲、
「Imitation Rain」から「Stargaze」までの
計18曲を今夜1/14(水)0:00より配信開始!… pic.twitter.com/wUvBKlD6ST

サブスク限定解禁(ダウンロード未解禁)のSixTONES『Single Collection』は最新1月28日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートで26位に初登場。このこともあり、同日公開分のトップアーティストチャート(ソング/アルバムチャートの合算)ではSixTONESが首位に至っています。なおビルボードジャパンは歌手別チャートの記事を用意しないことから、このブログでは木曜19時に同チャート"記事化"エントリーを公開しています。
一方で、『MILESixTONES -Best Tracks-』として(ダウンロードを含め)サブスク解禁しなかったことに対し、違和感を抱いています。

上記は昨年リリースされたSnow Manのベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』の、ビルボードジャパンアルバムチャートにおけるCHART insight。登場から5週目には一度総合100位未満に後退しています。初週フィジカルセールスがミリオンを突破した同作品ですが、デジタル後発の施策を採ったために総合チャートでの早期後退につながった形です。また登場2週目には1→13位に急落しています。
SixTONES『MILESixTONES -Best Tracks-』のデジタル解禁状況はSnow Manのベストアルバムと少し異なるものの、『Single Collection』が合算されないこともあり同種の動きを辿ると想起可能です。
さて、最新1月28日公開分のビルボードジャパンソングチャートではSixTONES「こっから」が100位に再登場を果たしています。

(上記CHART insightは直近60週分を表示。)
さらには総合100位未満ながら、「バリア」も伸びていることが下記記事から解ります。
本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”の指標の中から、ダウンロード、ストリーミング、動画再生の3指標の合計ポイントが増加した順に並べた“急上昇楽曲チャート”だ。
(中略)
新曲がトップ20内の大半を占める中、今年デビュー6周年を迎えるSixTONESによる2025年の楽曲「バリア」が14位に浮上。1月21日にリリースされたグループ初のベスト・アルバムに収録されており、昨年末の『第76回NHK紅白歌合戦』で披露した6周年アニバーサリー・メドレーにも含まれていた。
【Hot Shot Songs】WEST.初デジタル・シングル「愛執」首位、Mr.Childrenが2位に続く https://t.co/KmTYoEi8tq
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月28日

(上記CHART insightは直近60週分を表示。なお最新1月28日公開分にて、「バリア」ではストリーミング指標が100位未満ながら300位圏内となり、加点対象となっています。)
「こっから」および「バリア」はSixTONESの一部作品がサブスク解禁された際、最も上昇した2曲となります(デジタル解禁2週目のSixTONESにおけるチャート動向と、最新曲のフィジカル/デジタル同時リリースについて(2025年6月4日付)参照)。ゆえに今回のベストアルバムリリースに伴い上昇するだろうことは予想できたことでした。
しかしながら、SixTONESが『MILESixTONES -Best Tracks-』をそのままの形でデジタル解禁していたならば、収録曲の上昇幅はさらに大きくなったでしょう。この考えは、Snow Manによる「カリスマックス」が"もっと伸びた可能性"を紹介した際にも記しています。
ストリーミングに強いアルバムはアルバムチャート初登場時の増強につながるのみならず、収録曲がソングチャートを席巻します。直近ではRADWIMPSのトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』で証明されており(下記エントリー参照)、Snow Man『音故知新』がデジタルを解禁していれば、「カリスマックス」は年間チャートでのさらなる上位進出、そしてより早い段階でのトップ10復帰も有り得たでしょう。
※ 引用における"下記エントリー"とは『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』がビルボードジャパンアルバムチャートを制覇…その強さの源を探る(2025年11月28日付)、および前週トップ10初登場曲の最新動向、そして『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』から学ぶべきことについて(2025年11月29日付)を指します。
SixTONESは昨年デジタル解禁を実施していますが、先述したように一部作品にとどまります(iTunes Store(Apple Music)はこちら、Spotifyはこちらで解禁状況が確認可能)。オリジナルアルバム等は未解禁が続いており、フィジカル優先、またコアファンならばフィジカルを買うという考えが昨年の一部のみのデジタル解禁、そして今回のベストアルバムにおけるシングル表題曲集のみの解禁という形につながったのではないでしょうか。
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— SixTONES / ソニーミュージック (@SixTONES_SME) 2026年1月22日
SixTONES
「Amazing!!!!!!」サブスク配信スタート!🔥
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ジュニア時代の2017年に誕生し、
SixTONESの歴史を語る上では欠かせない
メモリアルな楽曲を配信スタート💎
ぜひたくさん聴いてください🎧️
▼配信はこちらhttps://t.co/ckWeXKWazf
💿Best Album『MILESixTONES -Best Tracks-』… pic.twitter.com/5verF4QjKZ
『MILESixTONES -Best Tracks-』からはもう1曲、「Amazing!!!!!!」がデジタル解禁されています(なお同曲はダウンロードも解禁)。一方、最新のビルボードジャパンソングチャートではダウンロードが30位を記録した一方、他指標が加点されていません(CHART insightにおけるピンクはダウンロードと動画再生の合計を示す"ハイブリッド")。仮にベストアルバムとしてデジタル解禁されたならば、ジュニア時代の曲も伸びたでしょう。

ともすれば「Amazing!!!!!!」は、ベストアルバムのリリース前に先行曲として用意したならばダウンロード数が大きく伸びたことでしょう。コアファンはフィジカルを購入するのみならず、その前に解禁されたデジタルについても所有行動を採る傾向が強いゆえ、そのことも踏まえて(「Amazing!!!!!!」に限らず)リード曲を先行でデジタル解禁し、後にベストアルバムを完全体でデジタルリリースすれば好かったものと考えます。
今回の提案は音楽チャート向けと言われればそれまでですが、影響力の大きいストリーミングがアルバムチャートにも組み込まれたことでビルボードジャパンのチャートは社会的ヒットを示す鑑としての精度が向上しています。SixTONESは『Single Collection』の形でサブスクに対応したものの『MILESixTONES -Best Tracks-』として解禁していないゆえベストアルバムは早々に後退する可能性が高く、やはり機会損失と感じるのです。