昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。
ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、他方で所有指標が極度に強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。
この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで5曲程度が毎週入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。主にライト層の支持が反映されるストリーミングがロングヒット曲では強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、これらを1週分のチャートの順位およびポイントのみで判断することは、現状では難しい状況です。
そのため、このブログエントリーではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、エントリー掲載の理由です。
<2025年9月24日公開分 ビルボードジャパンソングチャート
前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>
※CHART insightの説明
[色について]
黄:フィジカルセールス
紫:ダウンロード
青:ストリーミング
黄緑:ラジオ
赤:動画再生
緑:カラオケ
濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)
(Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)
ピンク:ハイブリッド指標
(BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)
[表示範囲について]
総合順位、および構成指標等において20位まで表示
[チャート構成比について]
累計における指標毎のポイント構成
・HANA「BAD LOVE」
9月17日公開分 1位→9月24日公開分 7位
・SixTONES「Stargaze」
9月17日公開分 2位→9月24日公開分 55位
・藤井風「Prema」
9月17日公開分 5位→9月24日公開分 10位
当週のストリーミング表はこちら。



今回紹介した3曲においては、HANA「BAD LOVE」の下落幅の大きさが目立ちます。登場2週目ながら「Blue Jeans」(登場10週目 当週5位)を下回り、ポイント前週比は6割を下回っています。ストリーミング再生回数も3割近くダウン。HANA自体は強靭なアーティストパワーを継続しながら、曲単位では支持の差が生まれてきたと捉えていいかもしれません。
一方でこちらも比較的大きく後退しながら、藤井風「Prema」はストリーミング再生回数前週比77.5%、ポイント前週比69.3%となり5→10位に。動画再生指標は6→13位と推移していますが、この指標加算対象外(とみられ)ながら『ミュージックステーション』(テレビ朝日)出演時のパフォーマンス映像が集計期間内に公開されたことが話題性を維持し、ストリーミング等の下落幅を抑えるに至ったと捉えています。
惜しむらくはこののパフォーマンス映像が番組YouTubeチャンネル発であり、そしてこのチャンネルがYouTubeにて音楽パートナーと位置付けられていないと思われるため、動画再生指標のカウント対象となるISRC(国際標準レコーディングコード)が付番できない点。期間限定公開と謳われていることもあり尚の事、藤井風さん側への安価提供、期間を限定しない形での公開ならびにメディア全体によるその仕組みづくりが必要です。
SixTONES「Stargaze」についてはデジタル先行リリースながら、フィジカルリリース後のデジタル施策があまりみられなかったと感じています。このチャート動向を経て、SixTONESが今後のフィジカルシングル表題曲にてデジタル後発という流れに至らないことを願うばかり。実際、STARTO ENTERTAINMENT所属歌手がデジタル解禁に至ってもその後リリースされるフィジカルにてデジタル後発施策が散見されるため、尚の事です。





