イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

オリコンが新設した”好きなラジオパーソナリティーランキング”に抱く、ふたつの違和感について

ラジオ業界のニュース発信に長けていると思しきオリコンが、先月このようなランキングを発表しています。

今年新設された”好きなラジオパーソナリティーランキングからは、ふたつの違和感を抱いています。

 

 

オリコン”好きなラジオパーソナリティーランキング”に抱いた違和感、そのひとつはこのランキングに情報ワイド番組、また音楽番組部門が存在しないということです。

 

ラジオはテレビ以上に生活に根ざすメディア(と謳う)ならば、帯もしくは土日(平日の中で金曜に独自のタイムテーブルを敷く局が多いことから金曜も含む)の長時間ワイドにおける人気投票を行わないことに疑問を抱いています。

尤も情報ワイド番組は、(今ではradikoで地域外の放送局もチェックできるとして)地域密着度が高いゆえ、今年はランキングを設けなかったのかもしれません。では、音楽番組部門が用意されないのはなぜでしょう。俳優/アーティスト編の投票理由からは星野源さんや山下達郎さんが音楽番組としても評価されていることがみえてきますが、ならば歌手編と重複したとしても音楽番組部門を別途用意してよかったはずです。

しかし、ラジオの復権と言われる中で業界から音楽番組が減っていることを痛感しています(昨秋の改編に関する上記エントリー等参照)。また以前は音楽番組を務める方が情報ワイド番組でもDJ(パーソナリティー)を務めることで音楽番組的なカラーを示していましたが、そのワイド番組枠にタレントや芸人の方が入るようになり、イントロ乗せ等の技術が重視されなくなった現状も、音楽番組の減少を如実に示すと捉えています。

 

 

もうひとつの違和感は、ふたつのランキング発表が首都圏ラジオ局における聴取率調査のタイミングと重なっているということ。首都圏で偶数月に行われるこの調査は、先月25~31日に最新分が実施。この調査直前、もしくは調査中のタイミングでランキングを発表したことにより、ランクインした方がDJを務めるラジオ番組へのブーストにつながりかねないのではと感じた次第です。

(もっといえば、ラジオ局によってDJの呼称は変わります。オリコンランキングのタイトル等に”パーソナリティー”という表現が用いられていることからは、AMへの注目度を高める効果があると言えるかもしれません。)

 

 

その聴取率調査ですが、このブログでは幾度となく問題提起を記しながら、一向に変わる気配がみえてこないことを強く残念に思っています。そのことについては2年半前のエントリーで示しています。

その後はこのブログにてラジオ業界の改善提案を採り上げなくなりましたが、それは自分の中に業界が変わらないことへの失望が背景にありました。ただ今回の新設ランキングの件を踏まえ、やはり改善提案は述べ(続け)なければならないと考えたことが今回のエントリーを発信した理由です。