オリコンが先週、このような記事を発信しています。
Mrs. GREEN APPLE、オリコン歴代最高記録 『青と夏(点描の唄(feat. 井上苑子))』が史上初500万ポイント突破【オリコンランキング】(写真 全2枚)https://t.co/tDIBKrRJYb
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2025年8月20日
#MrsGREENAPPLE #青と夏 @AORINGOHUZIN
この記録はオリコン合算シングルランキングに基づくもの。Mrs. GREEN APPLEが打ち出した記録そのものは素晴らしいながら、一方でこのランキングからは"楽曲単位でのヒットが可視化されにくい"ということを、今回あらためて実感した次第です。
(なおオリコンでは記事の終わり等にて、データを無断で使用することを固く禁じています。そのため弊ブログではデータの詳細に関する掲載を控えていることをご容赦ください。)
複合指標から成るオリコン合算シングルランキングは、ビルボードジャパンソングチャートに遅れる形で2019年度に開始。一方でオリコンはビルボードジャパンと異なり、その計算方法を明示しています(下記リンク先参照)。なおオリコン合算アルバムランキングは、ビルボードジャパンがアルバムチャートにストリーミング指標を組み込む以前から発信されています。
オリコンによる合算ランキングはフィジカルセールスの比重が大きいのが特徴。また合算シングルランキングにおいてはビルボードジャパンソングチャートと異なり一定枚数以上の週間セールスに減算処理を施していないため、アイドルやダンスボーカルグループを主体とするフィジカルセールスに強い作品が週間、そして年間単位でも上位に進出する傾向が高くなります。
・2024年度年間ソングチャートを比較…ビルボードジャパンのみ信頼可能と考える理由(2024年12月21日付)より
それら、オリコン合算シングルランキングとビルボードジャパンソングチャートの違いについては表にまとめていますが、今回オリコンが史上初の記録達成をアナウンスしたMrs. GREEN APPLE「青と夏」「点描の唄 (feat. 井上苑子)」においては、上記表におけるフィジカルセールスの取扱部分が大きく関わっています。
オリコン合算シングルランキングはあくまでフィジカルシングルがベースとなり、収録曲は合算される形です。冒頭で紹介した記事では累積ポイント上位10傑が紹介されていますが、そのうち6つがフィジカルシングル収録曲の合算に伴いランクイン。またBTS「Butter」はデジタルバンドルに準拠する形で「Permission To Dance」も合算され、2位に登場しています。
今回の記事ではMrs. GREEN APPLE「青と夏」と「点描の唄 (feat. 井上苑子)」それぞれ動向がストリーミング主体に記されていますが、このような発信がない限りはオリコンにおける楽曲単位での人気が可視化され難いといえるでしょう。
一方で、楽曲単位での人気を示すビルボードジャパンソングチャートにおいては、2年半近く前にオールタイムチャート(当時)が発表されています。
“JAPAN HOT 100”15周年を記念したオールタイムTOP50発表 1位は米津玄師「Lemon」 https://t.co/tu9wgmg2f7 pic.twitter.com/BdxfdPlQ5u
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2023年3月30日
この段階では「青と夏」が41位に入った一方で「点描の唄 (feat. 井上苑子)」は50位以内未達となっていましたが、その後のMrs. GREEN APPLEの活躍を踏まえれば現時点では2曲とも上位進出を果たしていると捉えていいでしょう。現に、最新8月20日公開分におけるストリーミング再生回数は「青と夏」が9億回、「点描の唄 (feat. 井上苑子)」が8億回を突破していることが、下記ポスト内リンクにて判明しています。
Mrs. GREEN APPLE「ライラック」ストリーミング累計7億回突破 史上2番目の速さ https://t.co/ONyfMryZQp
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年8月19日
オリコン合算シングルランキングについては売上金額の把握に有効ゆえ必要という声も耳にしますが、楽曲単位での人気が可視化され難いということは頭に入れておく必要があるでしょう。表を掲載したブログエントリーでも記したように、チャート信頼度ではビルボードジャパンが勝るというのが音楽チャート分析者としての見方です。
