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&TEAM「Go in Blind (月狼)」、フィジカルセールスでミリオン認定…記録達成および発信から考えること

日本レコード協会が昨日、フィジカルセールスにおけるゴールドディスク認定を発表。&TEAM「Go in Blind (月狼)が、キャリア初となるミリオン認定を受けています。

 

認定アナウンスから間もなく、&TEAMはSNSにてミリオン認定の御礼を発信。ここで登場するLUNÉとは、&TEAMのファンネームを指します。

 

今回のミリオン認定に際し、X上で発信された様々な反応を興味深く感じています。

 

 

&TEAM「Go in Blind (月狼)」のミリオン認定について、"#andTEAMミリオンおめでとう"のハッシュタグを用いたお祝いコメントがX上でみられます。

主要CDショップやアニメイトに向けて、&TEAMは各ショップのエプロンを付けた動画を用意。店舗に向けての感謝の意を述べた内容は、タワーレコードHMVの各店舗によるアカウントでも引用されています。

 

加えて、メンバーが出演しているテレビ番組やCM、映像作品等のアカウントでも、祝福のポストが用意。雑誌媒体においても同様です。

 

さらには、阪神タイガースのアカウントによるポストでも"#andTEAMミリオンおめでとう"のハッシュタグが添えられています。

 

 

&TEAM「Go in Blind (月狼)」のミリオン認定については、昨日朝の時点で一部スポーツ紙が発信していました。&TEAM側が取材に応じていることからも、今回のミリオン認定をきちんと発信したいという歌手側の意志を感じます。

スポーツ紙の記事では「Go in Blind (月狼)」について、スポーツ報知は『4月にリリースしたシングル』、デイリースポーツでは『4月23日にリリースした3rdシングル』と説明(『』内は各記事より(数字およびアルファベットは元記事では全角で記載))。他方、先ほど紹介した企業やメディア等からのお祝いポストにおいては、その大半にて『3rd SINGLE』という表現が用いられています。

企業やメディア等のお祝いポストは発信者側が自発的に行ったとみられます。それでも"シングル"や"サードシングル"ではなく"3rd SINGLE"との表記が目立つ点からは、共通の雛形があったと推測していいかもしれません。邪推と指摘される可能性は高いものの、日本のエンタテインメント関連報道では"プレスリリースが出ることで発信に至る" "記事の文章はプレスリリースに基づく"傾向が高いゆえに推測した次第です(下記参照)。

無論、祝福の発信自体は素敵なことであり、それに水を差すつもりはありません。他の言葉には発信者の工夫がみられているゆえに尚の事、『3rd SINGLE』という表記も柔軟に変更してよかったのではないかと感じています。

 

 

さて、&TEAM「Go in Blind (月狼)」については先週このようなエントリーを記したばかりでした。

フィジカルリリースの強さに伴う上昇は、当週における&TEAM「Go in Blind (月狼)」(総合7位再登場)も同様です。4月30日公開分にてフィジカルセールス620,541枚を記録し総合2位に登場した同曲は、当週フィジカルセールス75,555枚を記録し同指標4位に急浮上。前週この指標は59位であり、同週の50位における売上枚数が477枚だったことを踏まえれば(50位未満の売上枚数は不明)、当週大幅に売上を伸ばしたことが解ります。

 

前週トップ10初登場曲の最新動向と、フィジカルセールスのみ突出する曲の動向を踏まえた再提案について(8月2日付)より

「Go in Blind (月狼)」の大幅な売上増加についてはフィジカルリリース後のフィジカルセールス施策に伴うものと推測しましたが、施策自体がなかったとしても&TEAM側、そしてファンダムがフィジカルのミリオンセールスを目標に掲げて動いたことが売上枚数の急増につながり、今回のミリオン認定に至ったったのではと捉えています。

 

日本レコード協会では『発売日からの累計正味出荷枚数が一定数を超えた』ことがフィジカルセールスの認定基準となります(『』内はゴールドディスク認定 | 一般社団法人 日本レコード協会 (RIAJ)より)。ビルボードジャパンソングチャートでフィジカルセールス指標の基となるTop Singles Salesチャートでは、&TEAM「Go in Blind (月狼)」の累計売上が78万枚強となっており、20万程度の売上をどう立てるかが課題といえるでしょう。

そして、今回の記録達成が(他の歌手においても似た図式といえますが)ほぼファンダムによって達成されたことを考慮する必要があります。先ほど紹介したブログエントリーでは、直後にこのような内容を記しています。

一方で&TEAM「Go in Blind (月狼)」において、当週はフィジカルセールス以外の指標が加点されておらず、もっといえば5月7日公開分を最後に加点が止まっているという状況です。この点から、「Go in Blind (月狼)」におけるフィジカルセールス指標のみの上昇はフィジカルリリース後のフィジカルセールス施策に伴うものと推測され、コアファンにはリーチしてもライト層へ浸透したとは言い難いというのが自分の見方です。

(中略)

フィジカルリリース後のフィジカルセールス施策に伴う上昇はそのほとんどにおいてデジタル、特に接触指標群の上昇を伴わず、ゆえに社会的ヒットに至っているとは考えにくいというのが厳しくも私見です。

 

前週トップ10初登場曲の最新動向と、フィジカルセールスのみ突出する曲の動向を踏まえた再提案について(8月2日付)より

コアファンに昇華し得るライト層の拡充は歌手活動の長期化の上で欠かせず、そしてライト層増加のためにはストリーミングでのヒットが重要となります。&TEAMやファンダムが今回目標を叶えたならば、今後はライト層に認知される社会的ヒット曲を輩出することを新たな目標に据えるのがより好いかもしれません。