今年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 以下”紅白”と記載)に出場するアイドルやダンスボーカルグループについて予想した先月のブログエントリーに、多くのアクセスをいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
今回は演歌・歌謡曲のジャンルから、今年の紅白出場歌手の行方を占います。
昨年の紅白に出場した演歌歌手は、紅組が石川さゆりさん、坂本冬美さん、天童よしみさんおよび水森かおりさん。白組が純烈、新浜レオンさん、三山ひろしさんおよび山内惠介さんとなっています。また氷川きよしさんが特別企画枠で2年ぶりの出場を果たし、「白雲の城」を披露。特別企画枠を含め、昨年の紅白では演歌・歌謡曲ジャンルにて9組が出場を果たした形です。
昨年初登場を果たした新浜レオンさんは、所ジョージさんおよび木梨憲武さんが制作に参加した「全てあげよう」を披露しています。新浜さんはビーイング(現在はB ZONE)初の演歌歌手であり、昨年サプライズ出場を果たしたB'zも同一グループに所属しています。
昨年紅白に続き!「本当に夢のよう」演歌歌手・新浜レオンが大河ドラマ初出演…現在放送中「べらぼう」https://t.co/LX3M0XR1wf
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2025年6月28日
その新浜レオンさんは今年、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演することがアナウンスされています。ヒット曲輩出のみならずNHKへの貢献度が紅白出場に影響することを考えれば、新浜さんの紅白連続出場の可能性は高まったといえるでしょう。
さて、紅白出場にはヒット曲の輩出が影響するもベテラン歌手においてはこの法則が成り立ちにくく、もっといえば演歌・歌謡曲ジャンルはフィジカルセールスが未だメインのため、デジタル接触指標がロングヒットの要となる現在のビルボードジャパンソングチャートでは存在感を示せていない状況です。そのフィジカルセールスでは、複数種リリースを複数回繰り返すことで押し上げるという施策が若手主体に採られています。
🌅SHOW-WA&MATSURI🏮
— 昭和歌謡リバイバル SHOW-WA&MATSURI (@show_wa_matsuri) 2025年6月25日
Billboard JAPAN Hot 100に
SHOW-WA&MATSURIの「僕らの口笛」が
【4位】にランクインしました!👏
ありがとうございます✨#SHOW_WA #MATSURI #僕らの口笛 https://t.co/ckxKNTD5Di
その中にあって、昨秋以降メジャーデビューした男性歌謡曲グループの2組によるコラボ曲、SHOW-WA & MATSURI「僕らの口笛」が6月25日公開分のビルボードジャパンソングチャートで初週フィジカルセールス95,341枚を記録し、総合でも4位にランクインしています。演歌・歌謡曲ジャンルでの総合トップ10入りは珍しく、前週に「二人だけの秘密」が1万枚強のフィジカルセールスで総合92位に入った純烈を上回っています。
しかしながら「僕らの口笛」は翌週7月2日公開分のビルボードジャパンソングチャートで100位未満に後退しています。加えて8月9日にNHK総合で放送される『MUSIC GIFT 2025 ~あなたに贈ろう 希望の歌~』では純烈が新浜レオンさん、氷川きよしさん共々登場することがアナウンスされています。フィジカルセールスでは若手と差はあれど、NHKへの貢献度という点を踏まえれば純烈の紅白出場の優位性は変わらないでしょう。
なお、仮にSHOW-WAとMATSURIが出場するとなれば、純烈に代わる形で歌謡曲枠を務めるものと考えます。また白組でコラボ枠が用意されたならば、紅組ではKAWAII LAB.所属の2組(FRUITS ZIPPERおよびCUTIE STREET)が相対する形で選ばれるのではないでしょうか。
さて、紅白に出場する演歌・歌謡曲ジャンルの歌手はベテラン(白組は中堅)が大半ですが、披露する曲はその年のヒット曲ではなく定番であることが多く、仮にその年のリリース曲を歌う場合にはバラエティ的な演出が施されがちです。一方で自然災害等の被災者を勇気づけるために現地に赴く等の措置も取られ、昨年は能登半島地震からの復興を祈願する意味での選曲が行われています。
その状況に加えて、今年初開催されたMUSIC AWARDS JAPANがNHK総合にて5月22日に放送されました。実は演歌・歌謡曲部門のみテレビ東京で事前収録の形にて放送されていますが、その演歌・歌謡曲部門では最優秀楽曲賞を山内惠介「紅の蝶」が受賞しています。また新設音楽賞の”カラオケ・オブ・ザ・イヤー: 演歌・歌謡曲 powered by DAM & JOYSOUND”では天童よしみ「昭和かたぎ」が獲得しています。
来年のMUSIC AWARDS JAPANがどの放送局で流れるかは分かりかねるものの、仮にNHK総合で来年も行われるのならば同賞の振り返り的な形、且つ来年放送のアナウンスも兼ねて受賞歌手が登場するものと考えます。山内惠介さんは椎名林檎さんによる提供曲「闇にご用心」をリリースしたばかり、また天童よしみさんは「昭和ごころ」が上半期のカラオケで好調につき(下記エントリー参照)、連続出場の可能性は十分でしょう。
演歌・歌謡曲ジャンルでビルボードジャパンソングチャートにて複数週ランクインする等の存在感を示す曲は今年登場しているとは言い難く、定番曲披露や企画モノに前向きな歌手が登場することが予想されます。石川さゆりさんは「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」のどちらを歌うか、坂本冬美「夜桜お七」は聴けるのか、水森かおりさんのドミノや三山ひろしさんのけん玉企画は成功するか等が今年も話題となることでしょう。
氷川きよしさんは今年に入り複数の新曲を用意しており、その存在感から(ヒットすれば尚の事)紅白への出場も考えられますが、結果的に現時点にて今年の紅白の演歌・歌謡曲ジャンルにおける顔ぶれは変わらないのではないかというのが自分の見方です。