Mrs. GREEN APPLEの勢いが止まりません。
【先ヨミ】Mrs. GREEN APPLE『10』69万枚で現在アルバム1位独走中 https://t.co/G7GBjsDT3U
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年7月10日
【先ヨミ・デジタル】Mrs. GREEN APPLE『10』1.4万DL超でDLアルバム首位独走中 https://t.co/XNj5RUlhsq
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年7月11日
今週リリースしたベストアルバム『10』は所有2指標で圧倒的な強さを誇ります。フィジカルセールスではキャリア最高を既に更新、そしてダウンロードにおいては既に今年度の週間最高セールスを記録しています(これまではTravis Japan『VIIsual』の9,476DL(2024年12月11日公開分)が最高)。
Mrs. GREEN APPLEは『10』収録曲を中心に、ストリーミングでも強さを発揮しています。7月16日公開分ビルボードジャパンソングチャートにおいてストリーミング指標の基となるStreaming Songsチャートでは、Mrs. GREEN APPLEがトップ10寡占状態となっています。
【先ヨミ・デジタル】Mrs. GREEN APPLE「ライラック」引き続きストリーミング首位走行中 現在トップ10のうち8曲がミセス曲に https://t.co/NOPLu5Ek6l
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年7月11日
7月9日公開分ビルボードジャパンソングチャートの前半3日間(6月30日~7月2日)と比べると「ライラック」は3,504,797→3,910,538回(前週比111.6%)を記録したほか、「クスシキ」は330.9万回→364.6万回、「breakfast」は324.4万回→340.4万回、「ダーリン」は219.6万回→240.9万回といずれも上昇。また『10』収録の「ケセラセラ」(262.1万回)および「Soranji」(252.7万回)が今回の速報値でトップ10内に上昇したほか、新録版として収録された「慶びの種」は254.9万回を記録しトップ10入り。さらに『10』以前の楽曲である「青と夏」は227.2万回→232.7万回と、こちらも上昇しています。
このストリーミングについて、主要サブスクサービスで唯一デイリー200位までの再生回数が可視化されたSpotifyの動向をみると、興味深い動きがみえてきます。

上記は5月12日付から7月10日付までの、日本のSpotifyデイリーチャートにおけるMrs. GREEN APPLE作品の再生回数動向を示したグラフ。ブログ執筆時点で最新となる7月10日付までを表示しています。
Mrs. GREEN APPLE『10』収録の19曲は「アポロドロス」を除きいずれも最新7月10日付にて100位以内にランクイン。また『10』以外の作品については最新日にて100位以内にランクインした曲を掲載したほか、参考としてデイリー首位、50位および200位曲の再生回数推移も記しています。

そしてグラフ掲載曲での、5月19日付以降の再生回数推移(前週同曜日比)を示した表がこちら。細かすぎるデータにて恐縮ですが、『10』がフィジカルセールスに先駆けて(実際はそのいわゆるフラゲ日に)解禁された7月7日付以降、新録版「慶びの種」以外は全曲上昇しています(「ニュー・マイ・ノーマル」および「アポロドロス」は7月6日付でデイリー200位以内に再登場していますが、これらの曲も上昇しています)。
前週同曜日と比較しているのは、日本のSpotifyにおいて平日より土日の再生回数が多くなることや平日において金曜が低くなることを踏まえてのものであり、前日との比較と並んで楽曲の勢いを示すのに適していると捉えるゆえ。最新7月10日付では「ビターバカンス」が前週同曜日割れとなる等『10』収録曲の勢いは少し弱まっていますが、その現象は新しい曲ほど目立つ一方で以前からリリースされた曲はキープしています。
(なおビルボードジャパンは今年度下半期以降、ソングチャートやアルバムチャートのにおいてStreaming SongsチャートやStreaming Albumsチャート(後者は非公開)をストリーミング指標へ指標化する際にソングチャートは53週以上、アルバムチャートは27週以上ランクインした作品に対し減算処理を施すというリカレントルールを採用しています。上記グラフ等では5月26日付以降が下半期期間となりますが、リカレントルール適用が多いMrs. GREEN APPLEの曲は、しかしながら勢いを保っていることが解ります。)
Spotifyのデータでは、Mrs. GREEN APPLE「ライラック」の7月7~9日付における再生回数(936,417回)が前週3日間(886,926回)の105.6%を記録していることが解ります。同曲はビルボードジャパンによるStreaming Songsチャートの速報値にて前週比111.6%となっており、他のサブスクサービスでは「ライラック」をはじめとするMrs. GREEN APPLE『10』収録曲の勢いがより高くなっている可能性も考えられます。
ソングチャートとアルバムチャートを合算したビルボードジャパントップアーティストチャートの最新”記事”(ビルボードジャパンは記事を用意していないため勝手ながら記事化エントリーを作成)にて、Mrs. GREEN APPLEは次週7月16日公開分のトップアーティストチャートで完全制覇を成し遂げる可能性を示唆しましたが、記録達成は十分有り得るといえるでしょう。またアルバムチャートにストリーミング指標が組み込まれて以降は構成3指標完全制覇作品がないことから、このチャートの結果にも注目です。