イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンがストリーミング累計再生回数の集計方法を変更…その変化を支持する

ビルボードジャパンがストリーミング累計再生回数に関する集計方法を変更しました。

Billboard JAPANのストリーミング集計において、総再生回数が1億回を超えた楽曲が700曲を突破した。

これまでストリーミングの累計再生回数の発表は、毎週300位以内にチャートインした楽曲のみが対象だったが、今月からはデータの精度の向上を目的に、300位圏外の楽曲も集計対象に加えるよう変更された。その結果、新たに387曲が1億回を突破していたことが明らかになった。

今後は、毎週水曜日に発表している「トップ300入りした楽曲の累計マイルストーン突破情報」に加えて、月初に「トップ300圏外の楽曲も含めた累計マイルストーン突破情報」も発表する。

この変更を、強く支持します。

 

 

このブログでは以前、ビルボードジャパンのストリーミング再生回数における算出基準に対し、改善要望を提示しました。

そして最後は、ビルボードジャパンソングチャートにおけるチャートポリシーの限界についてです。

ともすれば先程のストリーミング再生回数1億回超えの一覧に、DA PUMP「U.S.A.」がランクインしていないことを疑問に思う方は少なくないのではないでしょうか。同曲のCHART insightをみると、ストリーミング指標は2020年2月26日公開分を最後に加点が途切れ、復活するも同年12月23日公開分が最後の加点となっています。

これはビルボードジャパンソングチャートが構成全指標について300位までを加点対象としていることで、DA PUMP「U.S.A.」の再生回数が加算されなかったことに伴うものと考えます。MUSIC AWARDS JAPAN、発表されたノミネート内容や経緯を踏まえて改善策を提案する(4月21日付)でも述べたように、弊ブログでは最も影響力のあるストリーミング指標の加算対象を少なくとも500位までにすることを提案していますが、仮にこれが叶ったならば「U.S.A.」は1億回再生突破した可能性が高いはずです。

ビルボードジャパンによる今回の説明を踏まえるに、ビルボードジャパンソングチャートにおけるストリーミング指標の集計対象は引き続き300位までとみられますが、累計再生回数についてはきちんと加算するという形に変更しています。これにより、上記提案時に紹介したDA PUMP「U.S.A.」(2018)は再生回数が1.1億回となり、ストリーミング1億回超えを果たした形です。

 

今回の変更により新たに1億回再生を突破した曲の多さが際立ちますが、既に1億回を突破した作品においても再生回数が増加(上方修正)していることが少なくありません。たとえばMrs. GREEN APPLE「CHEERS」(2019)は今月初めに1億回再生突破がアナウンスされていますが(、新たなルールに伴い1.7億回に上方修正されています。前週の段階、そして集計方法変更に伴うMrs. GREEN APPLEのストリーミング1億回再生突破曲は次の通りです。

Mrs. GREEN APPLE ストリーミング1億回再生突破曲一覧

「青と夏」(8億回突破)

「点描の唄 feat.井上苑子」(7億回突破)

ダンスホール」(7億回突破)

ケセラセラ」(6億回突破)

インフェルノ」(6億回突破)

ライラック」(6億回突破)

「Soranji」(6億回突破)

「僕のこと」(5億回突破)

「Magic」(4億回突破)

「ロマンチシズム」(4億回突破)

「ブルーアンビエンス (feat.asmi)」(2億回突破)

「WanteD! WanteD!」(2億回突破)

「私は最強」(2億回突破)

「StaRt」(2億回突破)

「familie」(2億回突破)

コロンブス」(2億回突破)

「春愁」

「ANTENNA」

「ナハトムジーク」

「ビターバカンス」

「ダーリン」

「Dear」

「ニュー・マイ・ノーマル」

「クスシキ」

「CHEERS」

2025年7月現在のアーティスト別1億回突破曲一覧は下記の通り。★マークは、今回新たに累計再生数1億回突破が判明した楽曲だ(アルファベット、50音順)。

 

(中略)

 

Mrs. GREEN APPLE

「Attitude」1.1億回 ★

「Love me, Love you」1.1億回 ★

「クスシキ」1.1億回

「lovin'」1.3億回 ★

「Dear」1.5億回

「ニュー・マイ・ノーマル」1.5億回

「CHEERS」1.7億回

「ANTENNA」1.7億回

「ダーリン」1.7億回

「ナハトムジーク」1.7億回

「ビターバカンス」1.7億回

「familie」2.1億回

コロンブス」2.2億回

「春愁」2.3億回

「私は最強」2.5億回

「StaRt」2.7億回

「WanteD! WanteD!」3.0億回

「ブルーアンビエンス (feat. asmi)」3.0億回

「ロマンチシズム」4.1億回

「Magic」4.3億回

「僕のこと」5.4億回

「Soranji」6.1億回

インフェルノ」6.3億回

ライラック」6.3億回

ケセラセラ」6.6億回

ダンスホール」7.3億回

「点描の唄 (feat. 井上苑子)」7.8億回

「青と夏」8.6億回

 

 

今回の集計方法変更に伴い、たとえば日本レコード協会オリコンによるストリーミング累計再生回数とも遜色ないデータをビルボードジャパンが発信できるようになったといえるでしょう。ビルボードジャパンの今回の変更は、その点においても強く支持できるものです。

一方で、ビルボードジャパンソングチャートにおけるストリーミング指標の集計対象は300位のままであり、この点についての変更(集計対象範囲の拡大)は引き続き提案していきたいと思いますが、仮にこの点が叶わないとしても今回の累計再生回数に関する集計方法変更は、提案内容の代替措置として十分といえるかもしれません。