7月18日に公開される映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限城編 第一章 猗窩座再来』の主題歌がAimer「太陽が昇らない世界」およびLiSA「残酷な夜に輝け」の2曲になることが、昨日発表されました。いずれの作品も7月19日にデジタル先行配信を実施、7月23日にフィジカルがリリースされます。
【お知らせ】#Aimer 新曲「 #太陽が昇らない世界 」が7/18(金)公開『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』主題歌に決定しました!!
— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) 2025年6月28日
🎧7/19(土)0時~先行配信
💿7/23(水)26thシングル「太陽が昇らない世界」発売
▽詳細https://t.co/ISGHzGYivc
お楽しみに!
by staff#鬼滅の刃… pic.twitter.com/GqHsccassy
【おしらせ】#LiSA の新曲「 #残酷な夜に輝け 」が7月18日(金)公開となる『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』主題歌に決定しました。
— LiSA_STAFF (@LiSA_STAFF) 2025年6月28日
楽曲は7月19日(土)0時より先行配信開始!
更に、7月23日(水)に24枚目のシングル「残酷な夜に輝け」の発売も決定☆
詳細はHPをご確認ください!… pic.twitter.com/TaD2ULOUNf
音楽チャートをベースに、2曲についての今後の注目点をまとめます。
まず注目は、ビルボードジャパンでの動向について。映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限城編 第一章 猗窩座再来』では、これまで『鬼滅の刃』主題歌を手掛けた両名が再登板を果たしています。
"竈門炭治郎 立志編"オープニングテーマのLiSA「紅蓮華」(2019)は2019年度以降のビルボードジャパン年間ソングチャートで26位、3位、16位と推移し、同じくLiSAさんによる"無限列車編"主題歌の「炎」(2020)はリリースが秋にもかかわらず2020年度ビルボードジャパン年間ソングチャートで9位に入り、翌年度は4位に登場しています。
さらに"遊郭編"のオープニングテーマであるAimer「残響散歌」(2022)は、同年度のビルボードジャパン年間ソングチャートを制し、翌年度も30位にランクインを果たしています。
アニメ主題歌が音楽チャートを席巻することを強く印象付けたこれらの曲は『鬼滅の刃』人気を高めたのみならず、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)でも披露されています。Aimerさん、LiSAさんの再登板作品が音楽チャートで大ヒットするか、そして『NHK紅白歌合戦』への出場が叶うかという点でも注目です。なお2020年度~2022年度のビルボードジャパン年間ソングチャートについては、下記エントリーにて総括しています。
続いて、今回の主題歌がYouTubeチャンネルのTHE FIRST TAKEで披露されるかにも注目です。このチャンネルに登場した大ヒット曲は年末の音楽番組で披露される際、楽曲紹介VTRにて動画が用いられる傾向が高いと感じています。そのことがチャンネルの認知度を高めたというのが自分の見方です。
最近では宇多田ヒカルさん、またちゃんみなさんと(HANAを輩出した)No No Girlsオーディションのファイナリストによるコラボレーションが話題となり、チャンネルの注目度が再度高まっている印象です。THE FIRST TAKE動画は(音源がデジタルリリースされない限りは)ビルボードジャパンソングチャートでオリジナルバージョンの動画再生指標に加点されることから、音楽チャートでのインパクトを高めることにつながります。
Aimer「太陽が昇らない世界」およびLiSA「残酷な夜に輝け」は先行のデジタル/後発のフィジカル共に同日リリースとなるため、2曲共にTHE FIRST TAKEで披露されたとしても同日同時刻での公開になることは考えにくいとして、しかし時間をずらして同日公開するという可能性はゼロではないでしょう。それができれば尚の事、2曲の存在感のみならずTHE FIRST TAKEのチャンネルとしての勢いも高めることができるかもしれません。
そしてもうひとつ、グローバルチャートでの登場なるかについても注目しています。
米ビルボードによるグローバルチャートはGlobal 200および(Global 200から米の分を除く)Global Excl. U.S.とがあり、世界200以上の国や地域での主要デジタルプラットフォームのストリーミング(動画再生含む)とダウンロードで構成されます。一方でこのチャートにおいて、日本の楽曲の存在感は小さくなっているという印象でした。
アニメ主題歌が日本の楽曲の中でもグローバルチャートに登場しやすいこと、また日本市場において他の国や地域よりダウンロードが高いことは、グローバルチャートで日本の楽曲の存在感を高めるのに有利といえます。実際、2020年秋に創設されたグローバルチャートではLiSA「炎」が2021年度のGlobal Excl. U.S.で、Aimer「残響散歌」が2022年度のGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.で年間200位以内に登場した実績があります。
映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限城編 第一章 猗窩座再来』の予告が昨日登場しましたが、この予告は"世界初公開"と謳われています。加えてこれまでの映画シリーズが世界で人気を獲得したことを踏まえれば、世界のアニメファンのみならず海外在住の日本の音楽ファンからも、次作の主題歌に注目が集まることは間違いないでしょう。
Aimer「太陽が昇らない世界」およびLiSA「残酷な夜に輝け」はビルボードジャパンソングチャートでは7月23日公開分で初登場が見込まれ、翌週には初の1週間フル加算且つフィジカルセールス指標が加わります。また米ビルボードによるグローバルチャートチャートでは8月2日付で初登場する可能性があります。これらのチャート動向に注目です。