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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米は「Luther」、グローバルは「Die With A Smile」「APT.」が首位をキープ

(※追記(4月1日18時55分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

 

 

 

現地時間の3月31日月曜に発表された、最新4月5日付米ビルボードソングチャート(集計期間:3月21~27日)。ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」が6連覇を果たしています。

ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」はストリーミングが前週比6%ダウンの2630万(同指標通算5週目の1位)、ダウンロードが同13%ダウンの3,000(同指標15位)、ラジオが同4%アップの5830万(同指標2位)を記録しています。

「Luther」はケンドリック・ラマーにとって6曲目、シザにとっては3曲目の首位獲得曲。今回6週目の首位を獲得したことで、双方においてキャリア最長首位曲記録を更新しています。

また、24kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」(2020-2021 8週首位)以降、「Luther」はジャック・ハーロウ「Lovin On Me」(2023-2024)に並びラップ曲では最長首位獲得曲に。なお2020年代におけるラップ曲の最長記録はロディ・リッチ「The Box」(2020 11週)となります(ここでいうラップ曲とは米ビルボードのホットラップソングチャートにランクインした、もしくはその可能性のある作品を指します)。

「Luther」は総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットR&B/ヒップホップソングチャートおよびホットラップソングチャートの双方で14週目の首位を獲得しています。

 

モーガン・ウォーレン「Just In Case」が4位に初登場。集計期間初日にリリースされた同曲はストリーミング2130万、ダウンロード7,000およびラジオ280万を記録しています。なお同曲はカントリージャンルのラジオ局に向けてプロモートされる次のシングルとなります。

「Just In Case」はモーガン・ウォーレンにとって14曲目のトップ10ヒットにして、4枚目のアルバム『I'm The Problem』(5月16日リリース)の収録曲。アルバムと同名のコンサートツアーが6月20日に開始されます。ニューアルバム収録曲では「Lies Lies Lies」(2024年7月20日付 初登場および最高7位)、「Love Somebody」(2024年11月2日付 初登場および最高1位(1週))、「Smile」(2025年1月18日付 最高4位)、「I'm The Problem」(2025年2月15日付 初登場および最高2位)に続く5曲目のトップ10ヒットとなります。

これにより『I'm The Problem』は、テイラー・スウィフト『Red』(2012)およびポスト・マローン『Hollywood's Bleeding』(2019)の4曲を上回り、収録曲がアルバムチャート初登場前に最も多くのトップ10ヒットを輩出した作品となりました。なお最新ソングチャートでは「I'm A Little Crazy」が17位に初登場を果たしています。

 

チャペル・ローン「Pink Pony Club」が9→5位に上昇。ストリーミング1510万、ダウンロード6,000およびラジオ3810万を記録し、ラジオは前週比5%アップとなります。

これによりチャペル・ローンのトップ5ヒットは、「Good Luck, Babe!」が昨年9月に4位、「The Giver」が前週5位に初登場を果たして以来3曲目に。「Pink Pony Club」はアルバム『The Rise And Fall Of A Midwest Princess』収録曲からの初のトップ5ヒットとなり、他の2曲は(現時点で)アルバム未収録曲となります。

 

上記以外のトップ10ヒットでは、レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が3→2位へ上昇。ラジオは前週比4%ダウンの6110万を記録し、同指標7週目の首位を獲得しています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は6→3位に上昇。ホットカントリーソングチャートでは首位に返り咲き、通算39週目の首位に立っています。

テディ・スウィムズ「Lose Control」は12→6位に上昇。米ビルボードソングチャートで84週目のランクインを果たし、グラス・アニマルズ「Heat Waves」の91週(2021-2022)、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」の90週(2019-2022)、イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」の87週(2012-2014)に続き、米ビルボードソングチャートがスタートして以降4番目の長期エントリーを記録しています。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」

2位 (3位) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

3位 (6位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

4位 (初登場) モーガン・ウォーレン「Just In Case」

5位 (9位) チャペル・ローン「Pink Pony Club」

6位 (12位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

7位 (11位) ドレイク「Nokia

8位 (15位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

9位 (8位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」

10位 (14位) ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。4月5日付ではGlobal 200においてレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」が、共に首位をキープしています。

ビルボードの記事ではGlobal Excl. U.S.が先に紹介。同チャートを制したロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」はストリーミングが前週比6%ダウンの7120万、ダウンロードが同14%ダウンの5,000を記録。「APT.」はこのチャートでの歴代最長首位記録を19週に伸ばしています。

 

Global 200ではレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が首位をキープ。ストリーミングは前週比6%ダウンの9630万、ダウンロードは同15%ダウンの6,000を記録しています。「Die With A Smile」はマイリー・サイラス「Flowers」を上回る通算14週目の首位となり、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(19週)、ハリー・スタイルズ「As It Was」(15週)に続き単独で歴代3位となる長期首位記録を達成しています。

 

アレックス・ウォーレン「Ordinary」がGlobal 200で12→5位、Global Excl. U.S.では15→6位に上昇。前者ではストリーミングが前週比25%アップの4810万およびダウンロードが同17%アップの7,000、後者ではストリーミングが前週比26%アップの3260万およびダウンロードが同42%アップの4,000を記録しています。

カリフォルニア州出身のシンガーソングライターによる「Ordinary」は『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~』(Netflix)のシーズン8、エピソード14("再開")で披露されたのをきっかけにバイラルヒット。またアレックス・ウォーレンはGlobal 200で「Carry You Home」が134→87位および「Burning Down」が189→154位に、Global Excl. U.S.では「Carry You Home」が122→84位に上昇しています。「Ordinary」は英ソングチャートで2週目の首位を記録しています。

 

Global Excl. U.S.ではJ-HOPE「Mona Lisa」が9位に初登場。集計期間初日にリリースされた同曲はストリーミング3050万およびダウンロード18,000を記録しています。

このチャートにおけるBTSメンバーソロ曲でのトップ10ヒットはジョングクの7曲を筆頭に、JIMINが5曲、Vが4曲、JINが3曲、J-HOPEとSUGAが1曲となります。なおBTSとしては11曲がトップ10ヒットに至っています。

 

 

※追記(4月1日18時55分)

 

日本時間の4月1日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。