イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】「Luther」が米で、「Die With A Smile」「APT.」がグローバルで首位をキープ

(※ブログ執筆段階でXにて障害が発生しており、記事のリンクやトップ10画像を紹介したXのポストを貼付しても表示されません。よって公開時点では、ポストのリンクを紹介するにとどめています。Xが回復次第、ポストをあらためて貼付します。)

(※追記(3月11日18時38分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。またエントリー公開時は障害発生に伴いXのポストがきちんと貼付できなかったため、あらためて貼付を実施しています。)

 

 

 

現地時間の3月10日月曜に発表された、最新3月15日付米ビルボードソングチャート(集計期間:2月28日~3月6日)。ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」が3連覇を果たしています。

ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」はストリーミングが前週比12%ダウンの3420万(同指標通算3週目の首位)、ダウンロードが同14%ダウンの3,000(同指標8位)、ラジオが同6%アップの5390万(同指標3位)を記録しています。

「Luther」はケンドリック・ラマーにとって6曲目、シザにとっては3曲目の首位獲得曲。今回3週目の首位を獲得したことで、ケンドリックにとってはフューチャーおよびメトロ・ブーミンとの「Like That」(2024年4月 3週連続)および「Not Like Us」(2024年5月-2025年2月 不連続)と並ぶキャリア最長首位曲となりました(なおテイラー・スウィフトに客演参加した「Bad Blood」(2015)、単独での「Humble.」(2017)および「Squabble Up」(2024年12月)はいずれも1週首位)。一方でシザにとっては「Kill Bill」(2023)およびドレイクにフィーチャーされた「Slime You Out」(2023)が共に1週首位であり、キャリア最長首位曲記録を更新しています。

「Luther」は総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットR&B/ヒップホップソングチャートおよびホットラップソングチャートの双方で11週目の首位を獲得しています。

 

総合8位をキープしたチャペル・ローン「Pink Pony Club」はダウンロード指標を初制覇(前週比4%アップの6,000を記録)。この指標での首位獲得はキャリア初であり、これまでは「Good Luck, Babe!」が2024年10月に記録した6位が最高位となります。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」

2位 (2位) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

3位 (3位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」

4位 (4位) ケンドリック・ラマー feat. レフティ・ガンプレイ「TV Off」

5位 (5位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

6位 (6位) ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」

7位 (7位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」

8位 (8位) チャペル・ローン「Pink Pony Club」

9位 (9位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

10位 (11位) ドレイク「Nokia

 

当週は9位までが前週と変わらず。またドレイク「Nokia」が1ランクアップし、トップ10内に返り咲きを果たしています。

 

総合2位をキープしたレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」はラジオ指標で5週目の首位を獲得しています(前週比2%アップの6470万を記録)。

 

ケンドリック・ラマーがシザとの「Luther」を首位、「Not Like Us」を3位、およびレフティ・ガンプレイを迎えた「TV Off」を4位に送り込み、トップ5内の3曲以上同時エントリーは通算5週に。昨年12月に初めてこの記録を達成したケンドリックにとって、当週の記録達成は歴代3位タイとなります。

<米ビルボードソングチャート トップ5内3曲以上同時エントリー記録歌手>

8週 ザ・ビートルズ (1964)

6週 ドレイク (2018-2023)

5週 ジャスティン・ビーバー (2015-2016)

5週 ケンドリック・ラマー (2024-2025)

3週 テイラー・スウィフト (2022-2024)

2週 50セント (2005)

2週 サブリナ・カーペンター (2024)

1週 21サヴェージ (2022)

1週 アリアナ・グランデ (2019)

なお上記のうちテイラー・スウィフトは二度、ケンドリック・ラマー、ドレイクおよびザ・ビートルズは一度、トップ5を独占しています。テイラーにおいてはアルバム『The Tortured Poets Department』の初登場時(2024年5月4日付)、14位までを占拠しています。

 

総合5位のシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は、総合チャートと集計方法を同一とするホットカントリーソングチャートで通算37週目の首位を記録、また総合7位のビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」は、同じく総合チャートと集計方法が同一のホットロック&オルタナティヴソングチャート、およびホットオルタナティヴソングチャートで共に31週目の首位に。ビリーはホットオルタナティヴソングチャートにおいて女性歌手での最長首位記録を更新、またホットロック&オルタナティヴソングチャートではザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス「I Remember Everything」が2023年から翌年にかけて記録した30週首位を上回り、単独での最長首位記録を達成しています。

 

総合9位のテディ・スウィムズ「Lose Control」は当週が81週目のチャートインとなり、米ビルボードソングチャートがスタートして以降4番目のチャートイン記録に。グラス・アニマルズ「Heat Waves」の91週(2021-2022)、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」の90週(2019-2022)、イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」の87週(2012-2014)が在籍記録の上位3曲となります。

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。3月15日付ではGlobal 200においてレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が、Global 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.ではロゼ& ブルーノ・マーズ「APT.」が、共に首位をキープしています。

前週に続き、記事ではGlobal Excl. U.S.を制したロゼ& ブルーノ・マーズ「APT.」が先に紹介。「APT.」はストリーミングが前週比5%ダウンの8420万、ダウンロードが同9%ダウンの7,000を記録。これにより「APT.」は自身の持つ最長首位獲得記録を17週に伸ばしています。

 

Global 200ではレディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が通算11週目の首位に。ストリーミングは前週比6%ダウンの1億1240万、ダウンロードは同3%ダウンの8,000を記録しています。「Die With A Smile」は首位獲得週数がザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」に並び歴代5位タイに。マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」の19週が最長記録であり、ハリー・スタイルズ「As It Was」(15週)、マイリー・サイラス「Flowers」(13週)、ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(12週)が続いています。

 

 

※追記(3月11日18時38分)

 

日本時間の3月11日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。