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【海外ビルボード】米はシャブージーが歴代2位となる17週目の首位、グローバルは「APT.」が3連覇

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現地時間の11月11日月曜に発表された、最新11月16日付米ビルボードソングチャート(集計期間：11月1～7日)。シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が2週連続、通算17週目の首位を獲得しています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」はストリーミングが前週比4％ダウンの2120万(同指標5位)、ダウンロードが同2％アップの5,000(同指標3位)、およびラジオが同3％ダウンの7070万(同指標通算15週目の首位)を記録しています。

今回の首位獲得に伴い、シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は通算17週目の首位に。2020年代においてはモーガン・ウォレン「Last Night」(2023 16週)を抜き単独最長記録を達成、また米ビルボード66年の歴史において、リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」(2019 19週)に次ぐ歴代単独2位の記録に。共演や客演歌手を伴わない作品としては「A Bar Song (Tipsy)」が単独最長首位獲得曲となりました。

＜米ビルボードソングスチャート 歴代週間首位獲得週数一覧＞

・19週 リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」(2019)

・17週 シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」(2024)

・16週 モーガン・ウォレン「Last Night」(2023)

・16週 ルイス・フォンシ ＆ ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」(2017)

・16週 マライア・キャリー ＆ ボーイズIIメン「One Sweet Day」(1995-1996)

総合ソングチャートが1958年8月4日付で開始して以降、16週以上の首位獲得曲はシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が歴代1,175曲の首位獲得曲のうち5作品目となります。なお5曲すべて、米ビルボードが電子モニターによるルミネイト社のデータを採用した1991年11月以降に達成しており、この採用に伴い以前よりも長く首位を獲得することが一般的となっています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は総合ソングチャートと計算方法が同一となるホットカントリーソングチャートにおいて21週目の首位を獲得。これは今年最長となるのみならず、1958年以降のチャートにおいて21週以上の首位獲得は8曲目となります。さらに総合ソングチャートとホットカントリーソングチャートの双方を制した曲のうち、「A Bar Song (Tipsy)」は総合チャートにおいてモーガン・ウォレン「Last Night」を抜き単独最長記録を達成しています。

 

タイラー・ザ・クリエイター feat. グロリラ、セクシー・レッド ＆ リル・ウェイン「Sticky」が14→10位に上昇。ストリーミングは前週比5％アップの2090万を記録し、この指標を制しています。ストリーミングでの首位獲得はタイラー・ザ・クリエイターにとって2曲目、グロリラおよびセクシー・レッドは初、リル・ウェインは3曲目となります。

(なお、ストリーミング再生回数においては「Sticky」は3位となります。米ビルボードソングチャートではこの指標において、有料会員による1回再生と無料会員によるそれとで前者のウエイトを大きくする措置を採っており、それに伴い「Sticky」がストリーミング指標を制した形です。)

タイラー・ザ・クリエイターは最新11月16日付米ビルボードアルバムチャートにて『Chromakopia』が初登場から2連覇を達成。前週はダニエル・シーザーをフィーチャーした「St. Chroma」が7位、単独名義の「Noid」が10位に入っており、このアルバムからのトップ10輩出は「Sticky」が3曲目となります。

タイラー・ザ・クリエイターにとっては今回が3曲目となる総合ソングチャートトップ10入り、グロリラは2曲目、セクシー・レッドは初となり、リル・ウェインにおいては4年以上のブランクを経て今回が26曲目のトップ10ヒットとなります。

＜米ビルボードソングチャート 最多トップ10輩出歌手＞

・78曲 ドレイク

・59曲 テイラー・スウィフト

・38曲 マドンナ

・35曲 ザ・ビートルズ

・32曲 リアーナ

・30曲 マイケル・ジャクソン

・29曲 エルトン・ジョン

・28曲 マライア・キャリー

・28曲 スティーヴィー・ワンダー

・27曲 ジャネット・ジャクソン

・26曲 ジャスティン・ビーバー

・26曲 リル・ウェイン

・25曲 エルヴィス・プレスリー

(※エルヴィス・プレスリーは米ビルボードソングスチャート開始前にキャリアを開始。)

 

テディ・スウィムズ「Lose Control」が6→5位となり、4月27日付以来となるトップ5返り咲きを果たしています(同曲は5月11日付以降6ヶ月以上もの間、6～10位の間に滞在し続けています)。なお「Lose Control」は今回で総合ソングチャート通算43週目のトップ10入りとなり、トップ10内在籍週数記録においてザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(2020-2021 57週)、ザ・キッド・ラロイ ＆ ジャスティン・ビーバー「Stay」(2021-2022 44週)に続く歴代3位となりました。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

2位 (2位) レディー・ガガ ＆ ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

3位 (3位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」

4位 (4位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

5位 (6位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

6位 (5位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

7位 (9位) サブリナ・カーペンター「Taste」

8位 (11位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

9位 (8位) モーガン・ウォレン「Love Somebody」

10位 (14位) タイラー・ザ・クリエイター feat. グロリラ、セクシー・レッド ＆ リル・ウェイン「Sticky」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。11月16日付ではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.の双方にて、ROSÉ (ロゼ) ＆ ブルーノ・マーズ「APT.」が初登場から3連覇を達成しています。

ROSÉ ＆ ブルーノ・マーズ「APT.」はGlobal 200においてストリーミングが前週比22％ダウンの1億6220万およびダウンロードが同21％ダウンの14,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比22％ダウンの1億4510万およびダウンロードが同22％ダウンの10,000を、それぞれ記録しています。「APT.」は前週までGlobal 200においてストリーミング2億回超えを続けており(2億2450万→2億750万と推移)、2億回以上を複数週で記録した最初の作品となっています。

 

Global 200、Global Excl. U.S.の双方にてレディー・ガガ ＆ ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が2位をキープ。Global 200ではストリーミングが前週比5％ダウンの1億1960万を記録し、ストリーミング再生回数が10週連続で1億回超えを達成。ザ・キッド・ラロイ ＆ ジャスティン・ビーバー「Stay」(2021年8-10月 9週)を上回り、Global 200開始以降単独最長記録を達成しています。

 

グレイシー・エイブラムス「That's So True」がGlobal 200で21→6位に上昇。ストリーミングは前週比33％アップの4430万、ダウンロードは同99％アップの3,000を記録し、グレイシーは初の同チャートトップ10入りを果たしています。これは集計期間中の11月2日にライブパフォーマンス動画をグレイシーの公式YouTubeチャンネルにて公開したことも影響しており、また10月18日には『The Secret Of Us』のデラックスエディションもリリースされています(「That's So True」はデラックスエディションにて初収録)。グレイシーはテイラー・スウィフトによるコンサートツアーにて10月18日以降オープニングアクトを務めており、11月14日から12月8日にかけての残り9公演では唯一のサポーティングアクトを務める予定です。

 

Global Excl. U.S.ではザ・ウィークエンド ＆ アニッタ「São Paulo」が9位に初登場。ストリーミングは3150万を記録しています(ダウンロードは記事未記載)。10月30日にリリースされたこの曲のトップ10入りに伴い、このチャートにおけるトップ10ヒットはザ・ウィークエンドが12曲目、アニッタは3曲目となります。