昨日放送の『with MUSIC』に稲垣吾郎さん、草彅剛さんそして香取慎吾さんが出演しました。
新しい地図を広げて7年
— 香取 慎吾 (@ktrsngofficial) 2024年9月14日
初めて
3人でテレビの歌番組に呼んでもらえました
この後7時から観てください!#withMUSIC
日本テレビ
草彅剛
稲垣吾郎
香取慎吾
新しい地図
SMAPとして日本のエンタテインメント界に華々しい功績を残し続けてきた彼らが、その後も音楽作品をリリースしながらこれまで呼ばれなかったことにはやはり強い違和感を抱き、昨日このようなことをつぶやきました。
#香取慎吾「ファンの皆さんが支えてくれてここまで来たんだけど、まさかテレビで歌番組出るの今日初めてとは思わなかった」#withMUSIC
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2024年9月14日
間もなく8年目に突入する新しい地図、その3名がなぜ今まで音楽番組にて出演がなかったのか…各番組やメディアはきちんと説明すべきではないかと感じます。
上記ポストで採り上げた発言部分は、番組未公開動画(下記掲載分)の3分44秒以降にて確認可能です。OA時には一部エディットされていましたが、真意自体は変わっていないと感じます。
稲垣吾郎さん、草彅剛さんそして香取慎吾さんが音楽番組のみならず、主に地上波テレビ全体から呼ばれなくなった背景については下記エントリー等にて採り上げています。こちらでは似た事例も合わせて紹介し、私見を記しています。
今回の音楽番組出演に至るまでには相当な時間がかかりました。さらにはSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)以外の男性アイドルやダンスボーカルグループが音楽番組やバラエティ番組等に自然に登場し、事務所の垣根を越えて共演できるようになったのもここ最近のことです。
背景には旧ジャニーズ事務所初代社長による性加害問題の社会問題化があり、その解決への流れで様々な慣例が改善に至っていることは間違いないでしょう(無論、社会問題の解決は最優先課題です)。言い換えれば、社会問題化しなかったならば付随する様々な問題は今も解決されなかったままではと感じる自分がいます。
そして大本の問題のみならず、メディアの過度な忖度もまた問題と考えます。圧力があったとして毅然と対処したならば慣例の除去、そして何より性加害問題の発覚も早まったはずです。ただ、メディアがきちんと自省したかと言われれば疑問が残ります。例えば今もSTARTO ENTERTAINMENT所属タレントの起用を控えるNHKは起用再開の判断基準を明示しておらず、その違和感はこのブログにて記しています。
他方、NHK側はSTARTO ENTERTAINMENT所属タレントの起用再開についての基準を明確にしていません。センシティブな問題ではあれど、どの段階に至れば再開するのかを明確化したほうが好いというのが私見です。紅白は以前BTSや椎名林檎さん等が出場しなかった際もその見送った理由を不明瞭のままにするという、毅然とはいえない姿勢を続けていることに違和感を抱いており、堂々と示すことが必要だと考えます。
昨日の『with MUSIC』からも複数の疑問を抱いています。何より冒頭で紹介した香取慎吾さんによる言葉に対しメディアは説明する必要があると感じているのですが、そのメディアには省みるよりも綺麗な言葉で誤魔化すかのような姿勢が散見されます。
これは自分の住む地元の新聞ラテ欄で、3名の出演を”超貴重!”と称しています。ともすれば揃い踏みであることを強調したかったのかもしれませんが、7年近くに渡り3名で出演できなかったのはメディア側の姿勢の問題ではと考えるに、このような表現には強い違和感を覚えるのです。下記におけるアイドル/ダンスボーカルグループ同士の事務所の枠を越えた”奇跡の共演”という表現にも、同種の違和感を抱いています。
自省すること、迷惑をかけた側に謝罪ししがらみを作らないと約束すること、奇跡ではなく当たり前にすること…メディアに必要なのはこれらの姿勢でしょう。近年は報道が権力側におもねりすぎるという批判も散見されますが、その根底もあるであろう”保身”を捨てることがメディア改善における第一歩と考えます。たとえば”SMAPのサブスク解禁はあるか”を問うだけでも、エンタテインメント業界の空気は変わるはずです。
そして、広く市井に対しても、これまでの悪しき慣例を疑うこと、また問題があれば疑問や改善提案を冷静に発信することを勧めます。