イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

2024年8月の私的トップ10ソングス、選びました

2020年1月にスタートした【私的トップ10ソングス+α】企画、今回は2024年8月分です。前の月にリリースされた曲を中心に選出しています。ミュージックビデオ等動画がない曲も含め、エントリーの最後に掲載したSpotifyプレイリストでチェックしてください。

これまでの私的トップ10ソングス等についてはこちらSpotifyを利用し、New Music WednesdayNew Music Friday JapanNew Music FridayおよびMonday Spinといったプレイリストを毎週チェックしています。

 

なお、"私的トップ10ソングス"とあるように、月イチで紹介するこのエントリーは完全な私見に基づくベストソング選出企画となります。音楽チャート等紹介の際、個人的な作品への思い入れを乗せないよう心掛けています。

 

 

10位 ラトー feat. シアラ「Good 2 You」

マライア・キャリーとの共演、ジョングクへの参加等で知られるラトーのニューアルバム収録曲。シアラをフィーチャーしたこの曲は、まさにシアラらしさが反映された心地よいダンスナンバー。「Goodies」や「Level Up」に続き日本のダンススタジオでも人気を呼びそうです。

 

9位 Leina「君の前だと溶けちゃうの」

19歳でおよそ5年のキャリアを誇るLeinaさんのニューシングルは、主人公の積極的な恋ごころを歌う作品に。歌詞の一部が後半に連れて変化することで"大人になりたい"という主人公の切望をより魅せる仕掛けが見事。藤井風さん等でお馴染みのYaffleさんがプロデュースを手掛けています。

 

8位 トゥイ「Cloud 11」

ベトナムアメリカ人のR&B歌手、トゥイのニューシングル。ベトナムといえば私的トップ10ソングス企画でも選出したことのあるケシ(Keshi)の両親の出身地であり、アジアから世界に羽ばたく歌手がどんどん生まれていると実感します。

 

7位 LE SSERAFIM「CRAZY」

ハウスミュージックに挑戦したLE SSERAFIMのニューシングル。K-POPのジャンルの幅広さを思わせると共に、5人の個性も活きています。9月に入りピンクパンサレスを迎えたバージョンもリリースしており、米やグローバルを意識したチャート施策も徹底しています。

 

6位 ディラン・シンクレア「Forever」

ジャンルを溶かすような美しい多重コーラスを全編に敷いたディラン・シンクレアの新曲。アンビエントな感覚も持ち合わせた作品は、曲の終盤で突如アレンジが大きく変わり、低音を基調とした現実的なモードに一変。まるで夢を見ていたかのような終わり方を迎えます。

 

5位 レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

リリースされた瞬間からクラシックだといえる、オーセンティックなバラード。両者を束ねるプロデューサーのひとりが、ブルーノがアンダーソン・パークと組んだシルク・ソニックにて右腕を果たしたDマイルであり、今の音楽業界において重要な存在だと改めて感じます。

 

4位 イェジ「Booboo」

イェジによるエレクトロサウンドに外しはないのですが、今作はミニマムながらも目まぐるしく変化し続けることで、気が付くと抜け出せなくなっている自分がいます。ジャージークラブのリズムをベース的な音で鳴らすという手法も、その中毒性をさらに高めています。

 

3位 サブリナ・カーペンター「Taste」

(パロディ要素も強めかもしれませんが、グロテスクな表現が含まれていますので視聴の際はご注意ください。)

今年大ブレイクを果たしたサブリナ・カーペンターのニューアルバム『Short N' Sweet』は様々なジャンルのポップミュージックを網羅し、適度なレトロ感もあって親しみやすい作品に。その中でリード曲に据えられた「Taste」は、そのポップさとミュージックビデオにおける(ポップな)グロテスクさが、後者は人によりですがハマるかもしれません。

 

2位 エルミーン「Light Work」

1970年前後のアコースティックなソウルミュージック(たとえばスティヴン・スティルス「Love The One You're With」や同曲のアイズレー・ブラザーズによるカバー版)を基調に、リズムが立つようなミックスを施しながら、エルミーンのハイトーンボイスやループするようにみえて細かく変えてくるメロディ展開があまりにも心地よいミディアム。

 

1位 ヴィクトリア・モネ feat. アッシャー「SOS (Sex On Sight)」

ヴィクトリア・モネ(ヴィクトリア・モネイと表記するところも)、そして近年の活躍が凄まじいアッシャーによる大人なラブソングを8月の最上位に。2番はじめのアッシャーによる歌い出し、そして間奏のブラスもまた癖になります。

 

 

以下、次点として10曲。

・パソコン音楽クラブ feat. MFS「Please me」

Uyama Hiroto「Gentle Luv a Dub」

・岡村匡紘「Paraíso」

オーガスト (August 08)「Bruises」

・チャーリーXCX feat. ビリー・アイリッシュ「Guess」

キンブラ feat. DRAMKeen

・ロジック「Teleport」

・ピリ & トミー「99%」

・ホワイト (?te) & ベイビーチェア「Staying Up All Night」

・ヨランダ・アダムス「Church Doors」

13年ぶりのオリジナルアルバムが予定されているというゴスペル歌手のヨランダ・アダムス。世俗でもヒットした「Open My Heart」を手掛けたジャム&ルイスとの再タッグも噂される中、ドナルド・ローレンスやサー・ザ・バプティストが手掛けた先行曲が短尺ながらヨランダの凄さを知るに十分ゆえ選出。歌ヂカラの大切さを実感するに十分です。

 

 

Spotifyのプレイリストはこちらに。

今月も素晴らしい音楽に出逢えることを願っています。