イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

『ミュージック・マガジン』企画に刺激を受け、極私的2000年代J-POPベストソングスを選んでみました

昨日発売された雑誌『ミュージック・マガジン』2024年9月号では"2010年代Jポップ・ベスト・ソングス100"が特集として用意されています。自分の住む街では本日発売のため、どのような順位になっているか気になるところです。

 

さて、『ミュージック・マガジン』では前月号にて2000年代の同企画を実施していました。選者の選曲に唸りつつ、選んだ方によっては全体のランキングと個人のそれとを比較した上で前者への好ましくない印象をはっきり述べていることに驚きつつ、しかしながら全体の結果や選者それぞれの投票から様々な気付き(思い出し)が生まれたことを嬉しく思っています。

 

というわけで、あくまでも自分基準にて25曲を選び、Spotifyでプレイリスト化しました。なお『ミュージック・マガジン』ではオリコンの週間シングルランキングで50位以内に入っていることが条件となっていましたが、あくまで自分の場合はその条件を排除して選んでいます。また25曲は順不同です。唯一の条件は、サブスク解禁しているということです。

 

<極私的2000年代J-POPベストソングス>

※ 歌手名のあいうえお順にて掲載しています。

 

ACIDMAN「ある証明」(2005)

安藤裕子「さみしがり屋の言葉達」(2005)

UA「閃光」(2002)

宇多田ヒカルtraveling」(2001)

m-flo「come again」(2001)

片瀬那奈「Babe」(2003)

キリンジ「エイリアンズ」(2000)

クラムボン「サラウンド」(2001)

くるり「ワールズエンド・スーパーノヴァ」(2002)

クレイジーケンバンド「てんやわんやですよ」(2007)

坂本龍一デヴィッド・シルヴィアン「WORLD CITIZEN - I won't be desappointed -」(2003)

(上記は同曲の"looped piano"バージョン。)

椎名林檎ありあまる富」(2009)

土岐麻子「How Beautiful」(2008)

信近エリ「Lights」(2004)

(公式動画はありません。)

畠山美由紀「海が欲しいのに」(2003)

秦基博「鱗 (うろこ)」(2007)

日之内エミ「愛だけが」(2008)

平井堅「KISS OF LIFE」(2001)

Fantastic Plastic Machine「Beautiful Days」(2001)

BONNIE PINK「Tonight, the Night」(2003)

Perfumeポリリズム」(2007)

bonobos「THANK YOU FOR THE MUSIC」(2005)

MISIA + DCT (DREAMS COME TRUE)「I miss you~時を越えて~」

(公式動画はありません。)

Mondo Grosso feat. BoA「Everything Needs Love」(2002)

YUKI「JOY」(2005)

 

ミュージック・マガジン』におけるトップ5とも被りがありつつ、自分なりのセレクトを行っています。音楽チャート面や音楽業界内における重要な曲(ゲームチェンジャー的作品)というよりも、あくまで自分自身が好きな曲を主体に選んでいます。

 

自分の環境と照らし合わせるならば、2000年にJ-WAVEと出会い、その後2000年代後半には関東からUターンしています。ただJ-WAVEに触れて以降は地元に戻ってからも、聴取対象となる日本の楽曲の幅が大きく拡がりました。ゆえにセレクトには同局の看板番組『TOKIO HOT 100』の影響も大きく反映されている状況です。

加えて、レイ・ハラカミさんや冨田恵一さん、大沢伸一さんや田中知之さんによるサウンドに傾倒したり、カイリー・ミノーグ『Fever』(2001)的な世界観(が波及したJ-POP)を追いかけたり、R&B/ソウルミュージック的アプローチを興味深く感じたことも選出の背景にあります。2ステップの「come again」とサルソウルな「I miss you~時を越えて~」が(同時ではないながら)共にリリースされた2001年1月の充実っぷりたるや。

 

 

プレイリストにおいて26曲目に据えた宇多田ヒカル「DISTANCE - m-flo remix」以降の作品は次点ですが、今後もラインナップは拡充していく予定です。なお、RHYMESTER 逆featuring クレイジーケンバンド「肉体関係 pt.2」、TOKIO「宙船」等、テゴマス「アイアイ傘」、Crystal Kay「Kirakuni」は現時点でサブスクにないため掲載できませんでした。

 

仮に、『ミュージック・マガジン』で2030年以降に【2010年代Jポップ・ベスト・ソングス100】なる企画が組まれるならば、音楽チャート面を踏まえて参加できたならばと考えています。それまでチャート分析について研鑽を積まなければと感じた次第です。