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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】米はシャブージーが連覇、グローバルはJIMIN「Who」が首位初登場

現地時間の7月29日月曜に発表された、最新8月3日付米ビルボードソングチャート(集計期間:7月19~25日)。シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が2週連続、通算3週目の首位を獲得しています。

シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」はストリーミングが前週比4%ダウンの3730万(同指標通算2週目の首位)、ダウンロードが同7%ダウンの15,000(同指標2位)、ラジオが同10%アップの8510万(同指標2位)を記録。ラジオは4週目のトップエアプレイゲイナーを獲得しています。

J-クウォン「Tipsy」(2004 2位)を引用した「A Bar Song (Tipsy)」はカントリーエアプレイで首位、リズミックエアプレイで4位、ポップエアプレイで5位、アダルトポップエアプレイで6位を記録しており、これら4つのラジオチャートでいずれもトップ10入りした初の作品となります。また米ビルボードソングチャートと集計方法を同一とするホットカントリーソングチャートでは7週目の首位を獲得しています。

 

ラジオ指標はポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」(総合2位)が制覇。前週比1%アップの8550万を記録し、同指標5週目の首位を獲得しています。また米ビルボードが毎夏実施するソング・オブ・ザ・サマーチャート(Songs Of The Summer)において、今年度の開始以降9週連続で首位に立っています。

 

サブリナ・カーペンターは「Espresso」が5位をキープ、また「Please Please Please」が1ランクダウンし7位に。複数曲同時トップ10入りは今回が7週目となり、今年における最長記録を更新しています。

 

テディ・スウィムズ「Lose Control」が8位をキープ。これによりトップ10滞在期間は28週となり、2020年代において10位タイとなりました。

<米ビルボードソングチャート 2020年代におけるトップ10入り記録>

57週 ザ・ウィークエンド「Blinging Lights」(2020-2021)

44週 ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」(2021-2022)

41週 モーガン・ウォレン「Last Night」(2023-2024)

41週 デュア・リパ「Levitating」(2021)

38週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022-2023)

37週 グラス・アニマルズ「Heat Waves」(2021-2022)

34週 テイラー・スウィフト「Cruel Summer」(2023-2024)

31週 24ゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」(2020-2021)

29週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023-2024)

28週 テディ・スウィムズ「Lose Control」(2024)

28週 シザ「Kill Bill」(2022-2023)

28週 テイラー・スウィフトAnti-Hero」(2022-2023)

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

2位 (2位) ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン「I Had Some Help」

3位 (3位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」

4位 (4位) トミー・リッチマン「Million Dollar Baby」

5位 (5位) サブリナ・カーペンター「Espresso」

6位 (7位) ホージア「Too Sweet」

7位 (6位) サブリナ・カーペンター「Please Please Please」

8位 (8位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

9位 (9位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

10位 (11位) チャペル・ローン「Good Luck, Babe!」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。8月3日付ではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.において、JIMIN「Who」が初登場で首位に立っています。

JIMIN「Who」はGlobal 200においてストリーミング9050万およびダウンロード129,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミング7600万およびダウンロード76,000を、それぞれ記録しています。

双方のチャートにおいて、BTSのソロ曲ではジョングクに次ぐ2組目の首位獲得。Global 200およびGlobal Excl. U.S.の双方にて複数のメンバーによるソロ曲が首位を獲得したのはBTSが初となります。なおBLACKPINKはROSÉ、JENNIEおよびLISAがGlobal Excl. U.S.を制していますが、Global 200での首位獲得はROSÉのみとなります。

BTSメンバーのソロ曲 Global 200におけるトップ10ヒット>

・PSY feat. SUGA「That That」(2022年5月 5位)

チャーリー・プース feat. JUNG KOOK「Left And Right」(2022年7月 5位)

・JIN「The Astronaut」(2022年11月 10位)

・ジョングク「Dreamers (Music From The FIFA World Cup Qatar 2022)」(2022年12月 9位)

・JIMIN「Set Me Free Pt.2」(2023年4月 8位)

・JIMIN「Like Crazy」(2023年4月 2位)

・ジョングク feat. ラトー「Seven」(2023年7月 7週1位)

・V「Slow Dancing」(2023年9月 4位)

・ジョングク feat. ジャック・ハーロウ「3D」(2023年10月 1週1位)

・ジョングク「Standing Next To You」(2023年11月 1週1位)

・V「FRI(END)S」(2024年3月 5位)

・JIMIN「Who」(2024年8月 1位)

BTSメンバーのソロ曲 Global Excl. U.S.におけるトップ10ヒット>

・ジョングク「Stay Alive」(2022年2月 8位)

・PSY feat. SUGA「That That」(2022年5月 2位)

チャーリー・プース feat. JUNG KOOK「Left And Right」(2022年7月 2位)

・JIN「The Astronaut」(2022年11月 6位)

・ジョングク「Dreamers (Music From The FIFA World Cup Qatar 2022)」(2022年12月 4位)

・TAEYANG feat. JIMIN「Vibe」(2023年1月 9位)

・JIMIN「Set Me Free Pt.2」(2023年4月 5位)

・JIMIN「Like Crazy」(2023年4月 2位)

・ジョングク feat. ラトー「Seven」(2023年7月 9週1位)

・V「Love Me Again」(2023年8月 6位)

・V「Rainy Days」(2023年8月 8位)

・V「Slow Dancing」(2023年9月 4位)

・ジョングク feat. ジャック・ハーロウ「3D」(2023年10月 1週1位)

・ジョングク「Standing Next To You」(2023年11月 2週1位)

・V「FRI(END)S」(2024年3月 3位)

・JIMIN feat. LOCO「Smeraldo Garden Marching Band」(2024年7月 7位)

・JIMIN「Who」(2024年8月 1位)

BTSとしてはGlobal 200、Global Excl. U.S.共に11曲がトップ10入り。なお双方で7曲が首位を獲得しています。

 

Stray Kids「Chk Chk Boom」がGlobal 200で10位、Global Excl. U.S.では4位に初登場。前者ではストリーミング5920万およびダウンロード27,000、後者ではストリーミング5080万およびダウンロード16,000を記録しています。Stray Kidsは双方のチャートで「LALALALA」(2023年11月)に次ぐ2曲目のトップ10入り。「LALALALA」はGlobal 200で10位、Global Excl. U.S.では6位を記録しており、Stray KidsはGlobal Excl. U.S.においてキャリア最高位を更新した形です。

なお8月3日付米ビルボードアルバムチャートでは、Stray Kids『ATE』が首位、JIMIN『MUSE』が2位にそれぞれ初登場を果たしており、K-POPによるトップ2占拠は史上初となります。

 

セヴダリザ、パブロ・ヴィダー & イズルト(イズーと表記するところも)「Alibi」がGlobal Excl. U.S.で11→9位に上昇。ストリーミングは前週比17%アップの4230万を記録しています。オランダ系イラン、ブラジルおよびフランス出身の3名から成る共演曲は7月27日付TikTok Billboard Top 50(集計期間:7月15~21日)で21→8位に上昇。歌詞(Geniusで確認可能→こちら)は英語、フランス語、ポルトガル語およびスペイン語で書かれており、また100年以上前に生まれ、コロンビアの歌手であるマヒーン・ディアスによるバージョンが有名な「Rosa」をサンプリングで用いています。