最新7月3日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは、Da-iCE「I wonder」が11→8位となり、同曲初のトップ10入りを果たしています。
「I wonder」は前週まで6週連続で20位以内に入り、ここ3週は12→11→11位と推移。トップ10内において所有指標、また所有指標的な動きをなぞる接触指標に強い作品が入れ替わりを続ける中、「I wonder」は上位滞在を続けてきました。
今回のトップ10入りについては、ビルボードジャパンも注目していることが記事タイトルや内容から読み取れます。
またDa-iCE「I wonder」が8位に。4月17日にリリースされ、5月1日公開チャートで総合68位に初登場すると、40位→31位とじわじわ順位をあげ続け10週目のチャートインで遂にトップ10入りを果たした。順位だけでなく、それぞれのポイントも増加させているのも特徴的で、「THE FIRST TAKE」の話題もありラジオ以外の全ての指標で最多ポイントを獲得している。
【ビルボード】INI「LOUD」が総合首位、Da-iCE「I wonder」がついにトップ10入り https://t.co/2xztYbf8uI
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年7月3日
今回の「I wonder」トップ10入りは、Da-iCEのTHE FIRST TAKE出演がやはり大きかったことが解ります。このことは前週予想していたことですが((追記あり) 6週連続トップ20入りのDa-iCE「I wonder」、THE FIRST TAKE出演は上位進出への布石となるか(6月27日付)参照)、このチャンネルへの出演が動画再生のみならずダウンロード、ストリーミングおよびカラオケといった指標にも影響していることが記事から判ります。
そしてDa-iCE「I wonder」は当週、ポイント前週比1割超えを達成しています。
前週も50位以内に入っている曲で当週1割以上ポイントが増加した作品はINI「LOUD」(34→1位 ポイント前週比736.1%)、櫻坂46「自業自得」(21→2位 同419.3%)、NewJeans「Supernatural」(8→7位 同128.9%)、MY FIRST STORY × HYDE「夢幻」(13→11位 同114.8%)、あいみょん「会いに行くのに」(37→26位 同122.5%)、そして先述したDa-iCE「I wonder」(11→8位 同116.6%)の6曲となっています。
「LOUD」および「自業自得」はフィジカルセールス指標初加算、「Supernatural」は当週が初の1週間フル加算となっています。また、あいみょん「会いに行くのに」はドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(関西テレビ/フジテレビ)が集計期間内に最終回を迎え、「夢幻」はテレビアニメ『「鬼滅の刃」柱稽古編』が最終回を迎えたことに加えて集計期間初日にミュージックビデオが公開されたことも影響しています。
このようにポイント前週比が大きく伸びた曲には影響源があるのですが、Da-iCE「I wonder」においては歌手側の管理外であるTHE FIRST TAKEでの公開が影響した形です。このチャンネルにおける人選や選曲、またレコード会社等からの働きかけがそれらに作用するかは解りませんが、最近はTikTok等のバズ発生曲が積極的に披露され(下記動画参照)、その傾向もDa-iCE「I wonder」の起用につながったのではと考えます。
(THE FIRST TAKEはイレギュラーな発信もありますが、通常は水曜と金曜の22時に新作動画が公開。また起用される歌手は二度出演し、一度目披露から3回後に再度登場するのが一般的です。上記に挙げた3組は二度目の出演がないことから、TikTok等でのバズを機にTHE FIRST TAKE側が起用したと読み取ることが可能。また通常のスケジュールを踏まえれば、Da-iCEは一昨日再登場するはずだったのではと捉えています。)
Da-iCE「I wonder」は自身の代表曲のひとつである「CITRUS」の週間最高位(7位)に迫っています。またストリーミング指標の基となるStreaming Songsチャートでは前週7位に到達し(当週は8位)、こちらは「CITRUS」の週間最高位(9位)を上回っていることが上記データベースから解ります。
次週は新曲の大挙初登場が見込まれ、「I wonder」は順位を落とす可能性が高いでしょう。しかしDa-iCEは今夏の地上波長時間音楽特番4つすべてに登場することもあり、テレビパフォーマンス効果が「I wonder」に波及することでさらなるロングヒットにつながるのではと考えます。