イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり) 6週連続トップ20入りのDa-iCE「I wonder」、THE FIRST TAKE出演は上位進出への布石となるか

(※追記(18時50分):ブログエントリー公開後に発信されたTikTok関連内容について、追記しています。)

 

 

 

最新のビルボードジャパンソングチャートでは、Da-iCE「I wonder」が11位をキープしています。

Da-iCE「I wonder」はダウンロード指標が11→5位となり同指標最高位を更新。下記ポスト内記事に掲載されたCHART insightによれば、ストリーミング7位、動画再生14位、ラジオ53位およびカラオケ195位であることが解ります。

 

ダウンロード指標の上昇は、主題歌に起用された『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS)が当週の集計期間内に最終回を迎えたことも影響したと思われます。このことはストリーミング指標の最高位更新、および再生回数上昇(下記表参照)にもつながったといえるでしょう。

 

そのDa-iCEは昨日、YouTubeチャンネルのTHE FIRST TAKEに登場し、「I wonder」を披露しています。同チャンネル5回目の出演にして初めてメンバー全員が登場した今回、楽器を一切使わない形での「I wonder」披露は話題性が高く、作品の人気拡大につながるものと考えます。

そして重要なのは、THE FIRST TAKE発の動画は音源リリースされない限り、オリジナルバージョンの動画再生指標に合算されるということ。ビルボードジャパンは基本的に言語の違いを除き様々なバージョンを合算しないチャートポリシー(集計方法)でありながら、動画に付番されるISRC(国際標準レコーディングコード)が同じならば合算するという形です。

すなわち、THE FIRST TAKE動画の人気がDa-iCE「I wonder」の動画再生指標に反映され、次週以降この曲がビルボードジャパンソングチャートで初めてトップ10入りする可能性が高まったといえるのです。最近は毎週のようにトップ10のおよそ半数が入れ替わる中、THE FIRST TAKEへの登場はトップ10目前をキープしてきた「I wonder」にとって強大な力に成るといえるでしょう。

 

加えてDa-iCEは昨日放送の『テレ東ミュージックフェス2024夏』(テレビ東京)にて「I wonder」を披露し、次週は『2024FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ)にも出演します。テレビパフォーマンスは主にダウンロード指標の増幅につながることから(「Bling-Bang-Bang-Born」は次週以降首位獲得なるか、そして真の社会的ヒットとは何かを考える(6月27日付)参照)、ダウンロード指標の上位安定も期待できます。

 

 

Da-iCEは『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)への出場を目標に掲げています。そのためにはロングヒットのみならず、週間単位での上位獲得の双方が必要ではないかとして、このブログではフルバージョンの適切なタイミングでのリリースを提案しました。

この提案は叶っておらず、またドラマ最終回のOA週にも目立った動きはなかったといえるでしょう。しかしながらDa-iCEは次週7月3日公開分のビルボードジャパンソングチャートにおいて集計期間3日目の6月26日にTHE FIRST TAKE5回目の出演を果たし、また初日にあたる6月24日以降はメジャーデビュー10周年企画としてYouTube施策を実施しています。

Da-iCEは今夏の地上波長時間音楽特番3番組への出演も含め、次週以降のソングチャートにてさらなる飛躍を目指そうとしていることがみえてきます。「I wonder」がどの位置まで上昇し、そして紅白出場に至るかに注目しましょう。

 

 

 

(※追記(18時50分))

Da-iCE「I wonder」のTikTok総再生回数が6億回を突破したことが本日アナウンスされました。

avex portalのXアカウントでは、「I wonder」がTikTokで再生回数大台を記録する毎に報道されています(同アカウントによる発信はこちらから確認できます)。この報道は他のメディアでもみられますが、おそらくレコード会社側がプレスリリースを徹底しているゆえと思われます。これもまた施策の一環といえるでしょう。

 

そしてDa-iCE「I wonder」のTikTok再生回数増加については、arneの松島功さんが本日午前に複数のポストを発信しています。プレスリリース同様に動画の発信を徹底すること、またエンゲージメントを確立することの重要性も理解できます。そして④においては、昨日のTHE FIRST TAKE投稿が新たに加わった形です。