イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ミーガン・ザ・スタリオンのアルバムに参加した千葉雄喜、米ソングチャートランクインなるか

千葉雄喜さんの「チーム友達」がバイラルヒットを記録したことを踏まえ、強く納得した次第。実際、「チーム友達」を手掛けたKoshyさんが千葉さん参加の「Mamushi」をプロデュースしています。

 

なお、Megan Thee Stallionのカタカナ表記はメディアによって異なりますが、日本のレコード会社ではミーガン・ザ・スタリオンと記載しており(下記リンク先参照)、ブログではこの表記を用います。ミーガンではなくメーガンと記すメディアもあることから、一刻も早い統一が必要と考えます。

 

 

さて、ともすれば千葉雄喜さん参加曲が米ビルボードソングチャートで100位以内に入るかもしれません。

 

ビルボードソングチャートはストリーミング(動画再生を含む)、ダウンロード(フィジカルセールスを含む)およびラジオの3指標で構成されています。

ストリーミングおよびダウンロードというデジタル2指標は初動が大きい一方でダウンロードは翌週以降急落する傾向にあります(ただし施策が行われやすいのもこの指標です)。またラジオは徐々に上昇し、ピークに至るのが最も遅くなります。ダウンロードの瞬間風速を活かしつつ、ストリーミングからラジオへとヒットの流れが続き、双方とも高位置につけることが大ヒットに至る大まかな道筋といえます。

ただし、ソングチャートにおいてはダウンロードを用いた施策以外にも瞬間風速が発生します。それはストリーミングに強いアルバムの初登場により、ソングチャートにもストリーミングの初動が活きる形で収録曲が大挙初登場に至るということです。

(※ 米ビルボードアルバムチャートにはストリーミング再生回数のアルバム換算分(SEA)が、構成指標のひとつとなっています。)

ビルボードではストリーミング人気に伴いアルバムチャートで上位に初登場した作品の収録曲がソングチャートでも大挙エントリーしていることについて、上記リンク先で採り上げました。なお5月4日付では、テイラー・スウィフト『The Tortured Poets Department』収録の31曲が100位以内にすべて登場しています(【海外ビルボード】テイラー・スウィフト、史上二度目の米ビルボードトップ10独占達成(4月30日付)参照)。

 

ミーガン・ザ・スタリオンが今週金曜にリリースするニューアルバム『Megan』がストリーミングで人気となるか、またそれに伴いソングチャートでも存在感を示すかは解りかねますが、ミーガンは既にソングチャートで3曲を首位に送り込んでおり、ニューアルバム収録の「Hiss」もそのひとつ。首位初登場の翌週にはトップ10落ちとなるも、瞬発力の高さが見て取れます。

アルバム先行曲のヒットを踏まえれば、ストリーミング人気、そしてそれに伴い収録曲が複数ソングチャートに入る可能性は十分考えられるでしょう。また蛇を用いることが多いヒップホップにあって(実際「Hiss」のジャケットには白蛇が登場)、千葉雄喜さん参加曲が「Mamushi」であることも注目度上昇につながるかもしれません。

 

上記リンク先ではこれまで米ビルボードソングチャートにランクインした日本人歌手参加曲が一覧化されています(日本人メンバーのいるK-POP歌手、またジョージ(Joji)も含まれています)。客演参加での100位以内到達がほぼないこと等を踏まえれば、ミーガン・ザ・スタリオンに招かれた千葉雄喜さんが「Mamushi」で米チャート100位以内に入ることの意味は大きいのです。

加えて、千葉雄喜さんのランクインもさることながら、「Mamushi」という言葉が浸透すれば、日本人歌手や日本語を用いた曲全体への注目度も高まるかもしれません(ただし、マムシは英語でも"Mamushi"の模様)。この点についてはNewJeansの日本デビュー曲「Supernatural」における日本語比率の低さ、そして同曲のグローバルチャートランクインの可能性を踏まえて紹介したばかりであり、尚の事興味深く感じています。

 

最後に。米ビルボードアルバムチャート初登場週にその収録曲がソングチャートで大挙登場しても、リード曲を除けば翌週は大きく下落する傾向にあります。ただし、勢いをキープした曲がアルバムからの次のシングル曲となる可能性もゼロではありません。ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」がアルバム初登場週にあたる7月13日米ソングチャートでどの位置に入り、翌週どう動くかを注視する必要があります。