先週の今日、このようなエントリーをアップしました。
BE:FIRST『BE:1』のアルバム収録曲が公開されたタイミングで、実はSpotifyではアルバム収録ながらまだ発表されていない曲についてもソングライターのクレジットが判明していることを紹介したのですが、その『BE:1』収録曲の全クレジットが正式に公開されました。
BE:FIRST 1st album
— BE:FIRST (@BEFIRSTofficial) July 31, 2022
「BE:1」
2022.08.31 releasehttps://t.co/Ipmcvn4WL2#BEFIRST #Scream #BeFree#BE_1 #ビーワン pic.twitter.com/6K6UA8eXHF
このニュースは様々なネットメディアでも公開されていますが、たとえば音楽ナタリーのニュースを遡ると、興味深い内容が判明します。
#音楽ナタリー(@natalie_mu)でタイトルに"クレジット"もしくは"トラックリスト"と書かれた記事を確認しましたが、そんなに多くはないんですよね。
— Kei (@Kei_radio) July 31, 2022
・タイトルにクレジットhttps://t.co/yO3povTldO
・タイトルにトラックリストhttps://t.co/MHeiVkXVVH
その中でK-Popアクトの登場数が目立ちます。 https://t.co/8YTGo8NIhl
実はクレジットもトラックリストの公開も、記事化されている作品自体が少ないことが解ります。その中で登場するのはBTS『Proof』やTOMORROW X TOGETHER『minisode 2: Thursday's Child』等、K-Popアクトが目立つ印象です。公開そのもの、そしてそのニュース化において、BE:FIRST側のマーケティングが特にK-Popを意識し採り入れていることが想像できます。
トラックリストやクレジットの公開は様々な効果をもたらします。
2022/08/31 Release
— MONJOE (@monjoe_) July 31, 2022
BE:FIRST 1st ALBUM”BE:1”
08. Milli Billi
共同プロデュースしました🔥
お楽しみに!#BEFIRST #BMSG #be_1 #ビーワン pic.twitter.com/N6pJkUhQ0e
公開タイミングで、DATSのMONJOEさんが『BE:1』に参加したことをツイート。クレジットの公開はこのような訴求を可能とし、コアファンや音楽好きの方がMONJOEさんを(より深く)知るきっかけとなります。ソングライターやプロデューサーについてはサブスクサービスで作品群がプレイリスト化されているものが多く(サブスクサービス側によるものもあれば本人作成のものも)、そこで制作者の音世界に触れることも可能です。
例えばシルク・ソニックや嵐を手掛けたDマイルも制作曲をプレイリスト化しています。
— Kei (@Kei_radio) July 26, 2022
ソングライターやプロデューサーの公開でコアファンの音楽知識が豊かになり、また別曲で制作者のファンになった聴き手を取り込める可能性も。そして制作者を知ることは純粋に楽しいのです。https://t.co/fLWFLamzrt
そういう意味でも、トラックリストやクレジットを公開し訴求することは重要だと考えます。
それにしても、BE:FIRST『BE:1』におけるこの2週間あまりの様々な施策は、コアファンやライト層により深くリーチし、音楽好きやマーケティングが気になる方にも高い関心をもたらすような興味深いものが多いと実感します。
追加分として。
— Kei (@Kei_radio) July 27, 2022
「#BEFIRST_Scream」の複数動画展開
ミュージックビデオ公開前の各種デジタルプラットフォームでの生放送
100万、200万再生突破時のニュース配信@SpotifyJP 新規プレミアム会員月額料金5ヶ月分無料をTwitterアカウント経由でアナウンス
たとえばTwitterアイコンジャックキャンペーン。参加者のアイコンに記載された文字を並べ替えることで「Scream」の7月25日解禁を予告するという謎解き要素が、コアファンを中心に話題となりました。
その後「Scream」は、ミュージックビデオのみならずダンスパフォーマンスやダンスプラクティス動画も全て先週中に公開。ISRC(国際標準レコーディングコード)が付番されていればビルボードジャパンソングスチャートの動画再生指標に加算されるためチャート上の強さにつながるのみならず、ダンス好きの方にもリーチする内容に。このリーチはTikTokでのKing & Prince「ichiban」の踊ってみた動画からも感じられます。
@befirst_official 大好きなichibanをichiban楽しみたい #ichiban #kingandprince #キンプリ #BEFIRST #ヤンチャトリオ #SOTA #MANATO #RYUHEI ♬ ichiban - King & Prince
またジョナス・ブルーに客演参加した「Don't Wake Me Up」を、ジョナスと共にフジロックフェスティバルにて披露。この模様がYouTubeを介して生配信されたことも、多くの音楽好きの方に認知されるきっかけになったのではないでしょうか。
2022.07.29
— BE:FIRST (@BEFIRSTofficial) July 29, 2022
フジロックフェスティバル’22@fujirock_jp
▼Jonas Blue, BE:FIRST - Don’t Wake Me Up (Japanese Version - Lyric Video)https://t.co/td2haZE03a#JonasBluexBEFIRST#DontWakeMeUp #フジロック #fujirock @JonasBlue pic.twitter.com/NMVzoaGphu
Wow!! @fujirock_jp 2022.. what an incredible show!! Japan it’s so good to be back after 3 years.. missed you all.. and a big thank you to @BEFIRSTofficial for joining me on stage. I’ll be back for my Japan tour in March 2023.. tickets on sale September 10 🇯🇵💙 pic.twitter.com/M4ghg7yJh1
— Jonas Blue (@JonasBlue) July 31, 2022
他にもミュージックビデオ公開前の生配信やAWAラウンジへの登場、Twitterタイムラインの占拠等、主にコアファンへのアプローチも実施しており、BE:FIRSTそして『BE:1』の知名度や期待値を高めるに十分な施策が様々行われています。その流れを経て本日、アルバム収録曲の「Be Free」が解禁。ファーストシングル「Gifted.」のCDのみ盤に収められた曲が再レコーディングされています。
BE:FIRST側は8月31日のCDリリース、そして8月29日の先行配信に向けて、『BE:1』へのリーチを最大化すべく今後も施策を投入してくることでしょう。個人的には地上波音楽番組への出演があるならばなお好いと思いつつ、ライト層の拡大やコアファンへの昇華がどこまで行われていくか、注目していきたいと思います。