イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり) セカオワ「Habit」がヒゲダン「ミックスナッツ」を逆転…コラボ動画の影響力、動画概要欄の対応にも注目

(※追記(12月11日13時52分):はてなブログにてビルボードジャパンのホームページを貼付すると、きちんと表示されない現象が続いています。そのため、表示できなかった記事についてはそのURLを掲載したビルボードジャパンによるツイートを貼付する形に切り替えました。)

 

 

 

最新6月15日公開分(6月20日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは、SEKAI NO OWARI「Habit」が2位にランクイン。Official髭男dism「ミックスナッツ」(3位)をはじめて上回りました。

逆転の理由は、総合およびストリーミングソングスチャートの記事で紹介されています。

SEKAI NO OWARIの「Habit」は、動画再生数を前週2,422,889再生から当週4,478,759再生と約200万回増加させて、3週連続で動画指標1位となった。これは6月10日に公開された日本一のYouTuber、HIKAKINとの同曲のコラボダンス動画によるもの。“Top User Generated Songs”では前週93位から46位、“HOT 100”でも前週4位から総合2位と大きく順位を伸ばしている。

前週3位だったSEKAI NO OWARI「Habit」は、1ランクアップして2位をマーク、自己最高位を更新した。再生回数も初登場時から右肩上がりに伸びており、当週は前週比119%となる9,217,509回を記録している。6月10日にはYouTuberのHIKAKINとのコラボ動画も公開されており、チャート・アクションからも話題性の高さが窺える結果となった。

『最近の動画再生指標首位曲は200万前後の再生回数で推移している』ことを踏まえれば、SEKAI NO OWARI「Habit」の同指標の凄まじさがよく解ります(『』内はケツメイシ「友よ~この先もずっと・・・」が2週連続で動画再生首位…J-Popのデジタル環境整備の重要性を再掲する(5月28日付)より)。

 

昨日のブログエントリー(→こちら)では、総合ソングスチャートを制したSixTONES「わたし」の動画再生指標が前作「共鳴」の総合首位獲得時における同指標の順位を上回ったことに触れ、SixTONESYouTubeチャンネルにおける取り組みを紹介しました。今回紹介するSEKAI NO OWARI「Habit」はビルボードジャパンの記事にもあるように、YouTuberのHIKAKINさんとのコラボ動画が大きく影響しています。

動画公開後も、HIKAKINさんはTwitterアカウント(→こちら)にてコラボ動画の投稿を予告した下記ツイートを固定化。またTwitterアカウントのヘッダー画像も「Habit」仕様としており、同曲を強く意識させるものとなっています。

(ヘッダー画像紹介のために、上記キャプチャ画像を貼付しました。問題があれば削除いたします。)

 

SEKAI NO OWARI「Habit」はすでにトップ10の常連となりつつありましたが、ここにきてコラボ動画が大きなプラスとなって表れています。

Official髭男dism「ミックスナッツ」は出だしから好調をキープした一方で、SEKAI NO OWARI「Habit」は右肩上がりで上昇するという好対照な動向に。とりわけ「Habit」においてはストリーミングの上昇度合いが目立っていますが、これはTikTok Weekly Top 20(→こちら)において7週連続ランクイン、且つ直近6週ではいずれもトップ5に入ったことで、ストリーミングや動画再生指標に波及した結果と考えられます。

最新週における「Habit」のダウンロード倍増も際立ちます。この指標は普段テレビの影響が大きく反映されるため、HikakinTVが一大メディアとして如何に大きな影響力を持つかが解ります。また、コラボ動画の概要欄には「Habit」のミュージックビデオや配信およびCD予約のリンクを掲載し、導線をきちんと用意。動画の終わりにSEKAI NO OWARIYouTubeチャンネルも紹介しており、これらが動画視聴者の”曲に触れたい/曲が欲しい”という熱量の持続につながったことは間違いないでしょう。また”曲に参加したい”熱量も高まり、TikTok等への動画投稿が増えることも予想されます。

(上記はSEKAI NO OWARI「Habit」HIKAKIN ver. - YouTubeのキャプチャ画面。リンクがされていることを紹介するため、上記を用意しました。問題があれば削除いたします。)

 

 

これで次週以降の「ミックスナッツ」と「Habit」の切磋琢磨がますます楽しみになってきました。しかも2曲とも来週フィジカルリリースされることから、フィジカル関連指標が初めて加算される6月29日公開分(7月4日付)ビルボードジャパンソングスチャートにおいて、2曲とも1万ポイントを超えることは間違いないものと考えます。

来週発売のフィジカルシングルではHKT48ビーサンはなぜなくなるのか?」がフィジカルセールス指標を制するものと思われますが、1万ポイントは超えない可能性が高いでしょう。そうなるとOfficial髭男dism「ミックスナッツ」とSEKAI NO OWARI「Habit」の激しい首位争いに注目しないわけにはいきません。ここにBTS「Yet To Come (The Beautiful Moment)」も絡む可能性も高く、今から結果が非常に楽しみです。