ハリー・スタイルズ待望の新曲、「As It Was」。世界のチャートを席捲する勢いです。
ハリー・スタイルズ「As It Was」、米でのSpotifyデイリー再生回数がアデル「Easy On Me」を上回ったのです。
ハリー・スタイルズ「As It Was」の4月1日付における米Spotifyにおける再生回数は5,953,134回。一方のアデル「Easy On Me」は昨年10月15日付において5,435,431回となっています。
(データはいずれもSpotify Charts - Spotify Charts are made by fansより。)
2曲とも米Spotifyデイリーチャートでは首位獲得の前日に初登場しており、アデル「Easy On Me」は289,487回再生で83位に、ハリー・スタイルズ「As It Was」は716,438回再生で2位にランクイン。これはアデル、ハリー・スタイルズ共にイギリス出身であり、そのイギリスで0時に解禁したため、時差の関係で米でもチャートインしたということです。
米Spotifyでもハリー・スタイルズ「As It Was」の記録について、公式に発表しています。
You know it's not the same As It Was. @Harry_Styles just broke some records 🏆 pic.twitter.com/VT2cq87Vg0
— Spotify (@Spotify) 2022年4月2日
世界各国およびグローバルのSpotify動向については、Harry Styles - As It Was - Spotify Chart Historyから確認可能です。
となると来週以降の米ビルボードソングスチャートに注目しないわけにはいきません。アデル「Easy On Me」は昨年10月30日付米ビルボードソングスチャートで首位に到達。ストリーミング、ダウンロードを制したのみならず、ロケットスタートとはなりにくいラジオにおいても4位に入り、ほぼ完勝といえる状態での制覇を成し遂げました。
さらに前週(昨年10月23日付)の米ビルボードソングスチャートにおいて、アデル「Easy On Me」は時差の関係で解禁後の集計期間がわずか5時間だったにも関わらず、68位に到達したのです。
それを踏まえれば、4月1日からの1週間が集計期間となる4月16日付米ビルボードソングスチャート(日本では4月12日火曜発表予定)での好位置登場が予想されるハリー・スタイルズ「As It Was」においても、4月9日付においてフライング的に100位以内に登場することが予想されます。
ハリー・スタイルズ「As It Was」のインパクトは、他曲の勢いが収まっていることも相俟って、より大きく感じられるでしょう。
2021年度以降の米ビルボードソングスチャート首位獲得曲における3指標の動向をみれば、最新4月2日付で首位を獲得したグラス・アニマルズ「Heat Waves」における構成3指標の勢いの大きくなさが解ります。
最新チャートを翻訳したブログエントリーでも紹介しましたが、映画『Encanto (邦題:ミラベルと魔法だらけの家)』に用いられた「We Don't Talk About Bruno (邦題:秘密のブルーノ)」がストリーミング指標で首位をキープするも、再生回数は2千万回を割っています。2千万回未満は昨年1月16日付以来であり、またラジオ指標は「Heat Waves」が3週連続で制するも7千万に達していない状況です。
アデル「Easy On Me」とハリー・スタイルズ「As It Was」がそれぞれ米Spotifyデイリーチャートを初めて制した際の2位以下の再生回数をみれば、最新チャートにおける全体の勢いの大きくなさが解ります。それを踏まえれば、Spotifyは勿論のこと米ビルボードソングスチャートにおいても、ハリー・スタイルズ「As It Was」はまさに圧倒的な、アデル「Easy On Me」レベルかそれを上回る勢いとなることが予想されるのです。
無論4月2日付以降のSpotify等の動向も踏まえつつ判断する必要はありますが、ハリー・スタイルズ「As It Was」がどこまで強さを発揮するか、そしてニューアルバムに弾みをつけるかが非常に楽しみです。