イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(訂正あり)【海外ビルボード】米でアデル、グローバルでゲイルが連覇を達成した最新チャートの記事に気になる文言が

(※追記(20時06分):米ビルボードソングスチャート一覧における「Pushin P」のクレジットに誤りがありました。正しくはガンナ & フューチャー feat. ヤング・サグです。訂正しお詫び申し上げます。)

 

 

 

現地時間の1月17日月曜が祝日のため翌18日火曜に発表された最新1月22日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。アデル「Easy On Me」が2週連続、通算9週目の首位を獲得しました。

アデル「Easy On Me」はストリーミングが前週比4%ダウンの1510万(同指標16位)、ダウンロードが同24%ダウンの6000(同指標5位)、ラジオが同2%アップの1億120万(同指標8週目の首位)を記録。ラジオにおいては2020年5月23日付においてザ・ウィークエンド「Blinding Lights」が1億1500万を獲得して以来となる1億超えを達成しています。

アデルにとって通算9週の首位獲得は、「Hello」(2015-2016 10週)に次ぐ自身歴代2位となりました。

 

ディズニー映画『Encanto (邦題:ミラベルと魔法だらけの家)』より、カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno (邦題:秘密のブルーノ)」が前週より1ランクアップし4位に。ストリーミングは前週比15%アップの2900万となり同指標2連覇、またダウンロードは同10%アップの8000となり同指標3位となりました。

ディズニーアニメ映画からのソングスチャートトップ5入りは「We Don't Talk About Bruno」が5曲目ですが、順位の面ではピーボ・ブライソン & レジーナ・ベル「A Whole New World」(『アラジン』より 1993年 1位)に次ぐ歴代2位タイとなりました。「We Don't Talk About Bruno」はエルトン・ジョン「Can You Feel The Love Tonight」(『ライオン・キング』より 1994年 4位)、ヴァネッサ・ウィリアムス「Colors Of The Wind」(『ポカホンタス』より 1995年 4位)と並んでいます。

 

ガンナ & フューチャー feat. ヤング・サグ「Pushin P」が7位に初登場、ストリーミングは2250万を獲得しています(同指標2位)。この曲が収められたアルバム『DS4Ever』は最新の米ビルボードアルバムチャートでザ・ウィークエンド『Dawn FM』を抑え、首位に初登場を果たしました。

ガンナはリル・ベイビーとの「Drip Too Hard」(2018年10月 4位)、インターネット・マネーと共演しドン・トリヴァーおよびナヴをフィーチャーした「Lemonade」(2020年11月 6位)に続く3曲目のトップ10入り。またフューチャーは5曲目、ヤング・サグにとっては6曲目となりましたが、2組はドレイクに共に客演参加した「Way 2 Sexy」が昨年9月18日付で首位を獲得して以来2曲目となる同時トップ10入りを果たしています。

なおガンナは今週、ソングスチャート100位以内に15曲を送り込んでいます。

 

前週にふたつのグローバルチャートを制したゲイル「Abcdefu」が米で11→9位となり、遂にトップ10入りを果たしました。ストリーミングは前週比2%アップの1650万(同指標9位)、ダウンロードは10200(記事では前週比の記載なし 同指標1位)、ラジオは同22%アップの2540万(同指標28位)を記録しています。

TikTokのバズにより人気に火が付いた「Abcdefu」は、そのTikTokにおいて200万を超える動画に使用されています。またこのヒットの要因として、複数のバージョン(リミックス)の登場も挙げられます。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) アデル「Easy On Me」

2位 (2位) ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」

3位 (3位) グラス・アニマルズ「Heat Waves

4位 (5位) カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno」

5位 (4位) エド・シーラン「Shivers」

6位 (10位) コダック・ブラック「Super Gremlin」

7位 (初登場) ガンナ & フューチャー feat. ヤング・サグ「Pushin P」

8位 (9位) ドージャ・キャット「Need To Know」

9位 (11位) ゲイル「Abcdefu」

10位 (7位) エルトン・ジョン & デュア・リパ「Cold Heart (Pnau Remix)」

なお、今週のアルバムチャートで『Dawn FM』が2位に初登場となったザ・ウィークエンドは、アルバム収録曲を含む17曲をソングスチャート100位以内に送り込んでいます。

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。1月22日付ではGlobal 200、Global Excl. U.S.共にゲイル「Abcdefu」が2連覇を達成しました。

ゲイル「Abcdefu」はGlobal 200ではストリーミングが前週とほぼ変わらず5890万、ダウンロードが前週比2%ダウンの17400を、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではストリーミングが前週比1%アップの4480万、ダウンロードが同15%アップの7200を記録しています。

ザ・ウィークエンド「Sacrifice」がGlobal 200で2位、Global Excl. U.S.では6位に初登場。Global 200ではストリーミングが5350万、ダウンロードが6200を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが3450万、ダウンロードが2600を獲得しています。なおアルバム『Dawn FM』リリースのタイミングで、昨年の先行シングル「Take My Breath」がGlobal 200において93→10位に再浮上。ストリーミングは前週比233%アップの3700万、ダウンロードは同289%アップの6200を獲得。同曲は昨年8月に5位を記録しています。

ザ・ウィークエンドは「Sacrifice」により、Global 200では7曲目のトップ10入りとなりジャスティン・ビーバーと並んで歴代3位に浮上。歴代最多はドレイクの13曲、2位はBTSの8曲となっています。またGlobal Excl. U.S.においてザ・ウィークエンドは5曲目のトップ10入りとなり、ジャスティン・ビーバーおよびBTSの7曲に次ぐ記録を達成しました。

 

カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno」がGlobal 200で5ランクアップし6位に到達。ストリーミングは前週比12%アップの5040万、ダウンロードは同16%アップの11500を記録しています。

 

 

最後に。今回の米ビルボードおよびグローバルチャート双方の記事の終わりに、このような文章が掲載されています。

MRC Data, the independent data provider to the Billboard charts, completes an exhaustive and thorough review of all data submissions used in compiling weekly chart rankings. MRC Data reviews and authenticates data, removing any suspicious or unverifiable activity using established criteria before final chart calculations are made and published. In partnership with Billboard, data deemed suspicious and unverifiable is disqualified prior to final calculations. This can cause delays in publishing.

(ビルボードチャートの独立系データプロバイダーであるMRCデータは、週間チャートランキングの作成に使用するすべてのデータの提出を徹底的かつ徹底的に検証しています。MRC Dataは、最終的なチャートの計算が行われ、公表される前に、確立された基準に基づいて、疑わしい、または検証不可能な活動を削除し、データのレビューと認証を行っています。ビルボードとの提携により、疑わしいデータや検証不可能なデータは、最終的な計算の前に失格とされます。このため、公表が遅れることがあります。)

 

※該当箇所をDeepLにて翻訳し掲載(DeepL翻訳の引用が不可である場合、削除させていただきます)。

前週の記事ではこのような表記がありませんでした。

 

実は前週より、米ビルボードソングスチャート等においてチャートポリシーが変更されたという情報がチャート分析者等の間で流れており、このブログではその変更したとされる内容について紹介、また私見を記しました。

ともすれば今回の記載は、前週話題となったチャートポリシー変更について米ビルボードがこのような形で回答を示したということかもしれません。また今回のチャート発表は現地において月曜が祝日であり発表が遅れたため、このようなアナウンスをせざるを得なかったという可能性もあります。

しかしながら米ビルボードが本来やるべきことは、チャートポリシー変更があったかをはっきりと示し、あったのであればチャートポリシー変更前にきちんと公表することです。また今回はチャート発表が遅れるというアナウンスもTwitter上で見られず、不信感を強める方は少なくないでしょう。米ビルボードに対し、真に毅然とした対応を強く求めます。