イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンのチャート訂正について、その姿勢への違和感を記し改善を願う

9月8日公開(9月13日付)ビルボードジャパンソングスチャートについての訂正が、昨日アナウンスされました。

記事には『※記事初出時に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。』という文言が記載されていますが、具体的な訂正箇所はどこかが記載されていません。調べてみると、Official髭男dism「アポトーシス」が9→8位、Ado「踊」が8→9位と入れ替わっています。また9月8日公開(9月13日付)では50位以内で10曲のポイントが異なっていましたが、そのすべてのポイントがプラスに訂正されています。

当然順位にも変動がありましたが、今回の訂正要因はおそらく、ストリーミング指標を構成するデジタルプラットフォームのデータミスと思われます。デジタルプラットフォームからデータが届かなかったのか、ビルボードジャパン側の集計タイミングでのミスかは判りかねます。

 

しかしこれで思い出したのが、ビルボードジャパンの訂正の少なくなさです。

自分は主要曲のポイントを発表のタイミングで記していますが、50位以内にランクインした曲のポイントをすべて取りまとめた今夏のタイミングで上記の訂正が判明。しかし、自分の記憶が正しければこれらについては訂正アナウンスが行われていません*1

 

9月8日公開(9月13日付)で訂正アナウンスに至ったのはトップ10内で順位の入れ替わりが発生したためではと考えます*2。仮にですが、トップ10未満の訂正ならばアナウンスする必要はないと考えているのであれば、それは違うのではないかというのが私見です。

この姿勢は、音楽ランキングを発表するオリコンの姿勢をなぞると思われてもおかしくないゆえ尚の事です。オリコンはつい最近、違和感を抱かせかねない報道を行っています。

水曜の上記報道は明らかなミスリードであり、100万ダウンロード突破作品は多数存在します。

オリコンは2017年度以前についてはカウントしていないため、オリコン基準ではわずか6曲しかないことになるのです。音楽の聴かれ方や触れ方が変わってもフィジカル一辺倒を変えてこなかった自身の姿勢を省みる思いがあるならば、今回のタイトルから"史上6曲目の"を外す、もしくは記事の中で最下段ではないところにきちんと"2018年度以降6曲目"等と書くのが通常ではないでしょうか。強い疑問を抱きます。

 

今回取り上げたビルボードジャパンとオリコンのニュースでは、厳密にはその姿勢が異なります。しかし、ビルボードジャパンがともすれば総合10位未満の順位の訂正をアナウンスする必要ないと考えるならば、そのしれっとしたと思われてもおかしくない姿勢には今回のオリコンの厚顔と似た感覚を抱く自分がいます。厳しい表現を敢えて用いますが、しれっとや厚顔は自身の保身を示すものではないかと思うのです。

 

 

真のファンの姿勢とは、愛情を注ぐ対象が過ちを犯した時にきちんと反省を促すことにあります。自分はビルボードジャパンソングスチャートが社会的ヒット曲の鑑であると考えるゆえ、厳しく批判した次第です。

ビルボードジャパンは訂正の際に具体的な訂正内容を、トップ10に限らずきちんとアナウンスすることを強く希望します。

*1:Twitterにて"from:Billboard_JAPAN 訂正"で検索すると、これまでの訂正内容が表示されます。

*2:1月27日公開(2月1日付)ビルボードジャパンソングスチャートにおいてはYOASONI「夜に駆ける」および「アンコール」が共にトップ10入りしていますが、ポイントの訂正前後で順位が変わっていないため、順位が変動しない限りアナウンスしないのではないかと捉えています。