イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

アリーヤをはじめとするブラックグラウンドのサブスク解禁が遂に…その経緯と動向を注視すべき

以前ラジオ番組に出演の機会をいただいた際、ノーマニ feat. カーディ・B「Wild Side」を紹介しました。

「Wild Side」についてはアリーヤOne In A Million」を敷いているだろうもののサンプリングかは不明と紹介し、上記ブログエントリーでも記載しました。それが今月の記事にて、サンプリングであると紹介されています。

上記ビルボードジャパンの記事で紹介されたカーディ・Bは、今月アリーヤに関するツイートをドロップ。その内容こそ、このブログでも以前から懇願していたアリーヤのサブスク解禁が遂に、というものでした。

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リリースされた年代順の解禁となり、スケジュールはブラックグラウンドのホームページ(→こちら 上記はそのキャプチャ)等にて確認可能です。

 

 

気になるのは2点。ひとつは解禁が段階的に行われること。解禁をより目立たせるための工夫と言えるでしょうが、逆にいえば遅きに失した解禁をまだ引っ張るのか…そう思わせかねません。

 

そしてもうひとつはアリーヤエステート(遺産管理団体)側との確執が解消に至っていないのではという件。昨年のアリーヤの命日にエステート側が声明を発表したことは上記ブログエントリーにて記していますが、エステート側は今月初めにもこのような発信を行っています。

今回のサブスク解禁には案の定、叔父のバリー・ハンカーソンが関わっているのですが、そのバリーは米ビルボードの取材に応じています。

この記事のビルボードジャパンでの翻訳を希望しますが、この記事におけるバリー・ハンカーソン側の主張が、(適切な表現ではないでしょうが)どこまで事実でどこまでが言い訳なのかは解りかねます。ゆえにアリーヤの遺産管理団体の主張と照らし合わせること、両者で解決に至ったかを確認することは非常に大事でしょう。*1

 

特に後者の問題が解決されない限り、心からサブスク解禁を喜べないと思う自分がいるのは確かです。しかしながら、たとえば「Wild Side」のサンプリングの答え合わせやティンバランドの初期仕事の確認、そして輝かしいアリーヤの功績に触れられるのは好いことと言えます。まずは実際に解禁に至れるか、注視しましょう。

*1:ちなみに、エステートが今月行った主張に対し、"ならばきちんと努力したのか"等を強い口調で問う音楽関係者の方がいらっしゃいました。その気持ちは解らなくはないとして、音楽業界に籍を置く方がすべきことは双方の論点を整理しそれぞれに対し追及すること、そして最良の解決策を提示することではないでしょうか。