以前ラジオ番組に出演の機会をいただいた際、ノーマニ feat. カーディ・B「Wild Side」を紹介しました。
「Wild Side」についてはアリーヤ「One In A Million」を敷いているだろうもののサンプリングかは不明と紹介し、上記ブログエントリーでも記載しました。それが今月の記事にて、サンプリングであると紹介されています。
https://t.co/j1468LeU08 pic.twitter.com/FqNYKjScuF
— iamcardib (@iamcardib) 2021年8月5日
上記ビルボードジャパンの記事で紹介されたカーディ・Bは、今月アリーヤに関するツイートをドロップ。その内容こそ、このブログでも以前から懇願していたアリーヤのサブスク解禁が遂に、というものでした。
ニュース|Aaliyahの未配信カタログ 『One in a Million』、『Aaliyah』などがストリーミング解禁!
— block.fm (@blockfmjp) 2021年8月6日
8月20日の配信を皮切りに、それ以降、ほぼオリジナル盤がリリースされた年代順にストリーミングで配信される。https://t.co/YC2FvVH7JK pic.twitter.com/GxdLLNoSzc
リリースされた年代順の解禁となり、スケジュールはブラックグラウンドのホームページ(→こちら 上記はそのキャプチャ)等にて確認可能です。
気になるのは2点。ひとつは解禁が段階的に行われること。解禁をより目立たせるための工夫と言えるでしょうが、逆にいえば遅きに失した解禁をまだ引っ張るのか…そう思わせかねません。
そしてもうひとつはアリーヤのエステート(遺産管理団体)側との確執が解消に至っていないのではという件。昨年のアリーヤの命日にエステート側が声明を発表したことは上記ブログエントリーにて記していますが、エステート側は今月初めにもこのような発信を行っています。
#IStandWithAaliyah pic.twitter.com/Q2zgAvRAgX
— Aaliyah (@AaliyahHaughton) 2021年8月5日
今回のサブスク解禁には案の定、叔父のバリー・ハンカーソンが関わっているのですが、そのバリーは米ビルボードの取材に応じています。
Aaliyah’s uncle, Blackground Records founder Barry Hankerson, has struck a deal with EMPIRE to put his catalog back on the market after a decade out of print.https://t.co/nJYK6i1uMY
— billboard (@billboard) 2021年8月5日
この記事のビルボードジャパンでの翻訳を希望しますが、この記事におけるバリー・ハンカーソン側の主張が、(適切な表現ではないでしょうが)どこまで事実でどこまでが言い訳なのかは解りかねます。ゆえにアリーヤの遺産管理団体の主張と照らし合わせること、両者で解決に至ったかを確認することは非常に大事でしょう。*1
特に後者の問題が解決されない限り、心からサブスク解禁を喜べないと思う自分がいるのは確かです。しかしながら、たとえば「Wild Side」のサンプリングの答え合わせやティンバランドの初期仕事の確認、そして輝かしいアリーヤの功績に触れられるのは好いことと言えます。まずは実際に解禁に至れるか、注視しましょう。