5月21日にリリースされたBTS「Butter」、その勢いがあまりに凄まじいのです。
YouTubeでのミュージックビデオプレミア公開時における最大同時接続数は390万、およそ21時間で再生回数1億回を突破したほか、Spotifyでは初日のグローバル再生回数が1100万を突破し新記録を樹立する等、破竹の勢いは数字に表れています。そして日本でも。
(5月23日の再生回数発表後、Twitterにてグラフを公表します。)
日本におけるSpotifyデイリーチャートでは解禁日に332,836回を記録し初登場で首位を獲得。解禁日が日本時間金曜13時であるため、日本においてはわずか半日でこの数値を記録したことになります。そして翌日(5月22日)には403,678回となり、優里「ドライフラワー」が2月23日に達成して以来およそ3ヶ月ぶりに40万台に達しています。また「Butter」のインストゥルメンタルも2日連続で200位以内にランクインしており、面白い傾向と言えます。
「Butter」の勢いはBTSの他曲にも波及。5月22日においては多くの曲の再生回数が一週間前に比べて95~110%の範囲内となっているのですが、BTSは「Life Goes On」が153.9%、「On」が151.2%、ホールジーとの「Boy With Luv」が132.1%、「Film out」が122.8%等、大きく伸ばしています。「Dynamite」も同111.0%となっています。
その「Dynamite」は昨年8月21日金曜にリリースされ、127,644→147,913→193,047回と推移。その後は踊り場に留まるも9月12日に初の20万再生を記録するとその後は上昇を続け、10月18日に初の30万台を突破し、12月6日には最高となる367,948回再生を記録しています。「Butter」はその「Dynamite」の最高再生回数をわずか2日目にして抜き去っているのですから凄いことです。
とはいえ、意地悪な見方かもしれませんが「Butter」は「Dynamite」の成功があったからこそ当初から高い注目度を集めていたとも考えられます。初日は半日で33万→翌日は24時間フル集計で40万、という推移を踏まえれば以降はダウンすることあり得るため、しばらくはその動向に注目しないといけません。
そして、この状況が総合チャートにどう反映されるかが気になるところです。
「Dynamite」はビルボードジャパンソングスチャートにおいて、昨年8月26日公開(8月31日付)で1万ポイント直前に迫り7位に初登場。「Butter」は「Dynamite」以上の勢いを踏まえれば、1万ポイントを余裕で超えてくることでしょう。
5月26日公開(5月31日付)ではKing & Prince「Magic Touch」がフィジカルセールス初加算に伴い首位の座が確実となっていますが、デジタルのみでみれば集計期間2日半ながら「Butter」が確実に強さを発揮するものと思われます。最終的な結果は水曜昼過ぎに発表されます。