SKE48松井珠理奈、開演“48分後”に登場 異例演出で13年のアイドル活動に幕(写真 全10枚)https://t.co/OamTZCRxBA
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2021年4月29日
#SKE48 #松井珠理奈 #ライブレポ #セトリ #珠理奈 #松井珠理奈卒業公演 #ラブクレ @ske48official @JURINA38G
SKE48在籍時のラストシングルとなる「恋落ちフラグ」は2月10日公開(2月15日付)ビルボードジャパンソングスチャートを制したものの翌週には100位圏外へと急落。しかし下降と上昇を繰り返し、最新4月28日公開(5月3日付)ソングスチャートで総合37位につけました。
チャート上昇の要因はなんといってもフィジカルセールス。最新週におけるチャート推移(CHART insight)をみると、黄色の折れ線で表示される同指標が2位に上昇しています。フィジカルセールス加算12週目において「恋落ちフラグ」の売上は28674枚。実は前作「ソーユーコトあるよね?」の12週目における数値は620枚であり(2020年4月8日公開(4月13日付)において)、この差はあまりにも大きすぎます。
これは松井珠理奈さんの卒業に対するリアクションと捉えることもできそうですが、一方で興味深い動きが。
「#恋落ちフラグ」となって初の現地でトーク会@幕張、お越しいただきました皆さま、本当にありがとうございました。
— SKE48 (@ske48official) 2021年3月21日
御礼が夜中になってしまって、申し訳ございません。
以降の現地でトーク会は下記URLのスケジュールで進行いたします。よろしくお願いいたします。https://t.co/SIYjSK8dJl#SKE48
リンク先には3月21日の幕張メッセから5月16日のAICHI SKY EXPO(2月21日開催分の振替)までのスケジュールが掲載。松井珠理奈さん卒業後も行われます。
現地でトーク会とは、『メンバーが待つ会場にお越しいただき、基本的には従来の握手会イベントと同じ仕様の運営にて、握手の代わりに対面式』で行われるイベント。『』内は下記サイトからの引用であり、新型コロナウイルス対策についても細かく掲載。そしてこのイベントの参加券は「恋落ちフラグ」のフィジカル劇場盤に封入されています。
「ソーユーコトあるよね?」の初週におけるフィジカルセールスが342134枚に対し、「恋落ちフラグ」は初週196556枚と大きく落ち込みました。これは昨年の緊急事態宣言発令以降のアイドル曲に散見されたことであり(下記ブログエントリー参照)、またこの初週売上の差にイベントの有無が影響していることについては、ビルボードジャパンが地域別販売動向を分析した際に述べています。
『ソーユートコあるよね?』発売当時はまだ新型コロナウイルスが蔓延する前で発売記念イベントなども開催できていたが、『恋落ちフラグ』発売時点ではコロナ禍でリアルイベントが難しい状況
しかしながらフィジカルセールス開始から2~3ヶ月経過後の「ソーユーコトあるよね?」と「恋落ちフラグ」の週間売上枚数は歴然。松井珠理奈さん卒業後も現地でトーク会が開催されることを踏まえれば、実際に会えるイベントの開催が売上枚数増加に貢献したと結論づけていいのかもしれません。イベント開催はやはり強いということを実感した次第です。
最後に気になる点をふたつ。
最新4月28日公開(5月3日付)ビルボードジャパンソングスチャートにおける「恋落ちフラグ」のチャート構成比は、フィジカルセールス初加算時よりもさらにフィジカルセールス指標一辺倒と言えます(2月10日公開(2月15日付)ソングスチャートについてはブログで言及しています→こちら)。最新チャートではTwiter指標のみが100位未満ながら300位圏内につけ加点対象となっていますが、その他指標はすべて300位にも達していません。フィジカルセールスを否定するつもりはありませんが、他指標をどう上昇させ社会的ヒットに至らせるかを考えることがより重要であり、サブスク再生回数に基づくストリーミング、そして動画再生という接触指標群が一度として300位以内に入っていないのがとりわけ気になります。この問題については昨日も同様の見解を示していますのでご参照ください。
フィジカルセールス一辺倒ではありますが、それでもそれを伸ばすべくコロナ禍でイベント開催する姿勢は好いと思います。この時代を生き抜こうと音楽や舞台、映画等エンタテインメント業界において新型コロナウイルス対策がどんどん徹底され、感染者が出なかったという実績も積まれてきているのですが、そんな中でまたも緊急事態宣言が発令されてしまいました。感染者拡大を踏まえればやむを得ないと言われればそれまでですがしかし、エンタテインメント業界の対策や実績等の現状を調べているとはいえないこと、イベントをやってはダメだとばかり述べること、そして十分な補償を示そうとしないこと…これら行政の対応には唖然とさせられます。