ラジオで音楽に触れることの意義を、あらためて考える機会をいただきました。
『流れる音楽は音楽を聴くプロフェッショナルな人たちがセレクトしている、プロたちのフィルターを通して流れる音楽たちばかりである、というところがラジオというものの魅力』
— Kei (@Kei_radio) 2021年3月25日
未知なる音楽と出会う、「ラジオアプリ」のすゝめ|N.Yuhei#音楽ヲタク @NYuhei_DJ_Radio #note https://t.co/tFypLxFjYs
自分が今積極的に関わっていないラジオ番組でDJを担当している、高校生バンドHuman ErrorのメンバーであるN.Yuheiさんがnoteに書いたエントリーは、note自体もお勧めするほどの内容となっています。
え、マジですか
— N.Yuhei (@NYuhei_DJ_Radio) 2021年3月25日
今週書いたやつも公式さんの記事まとめに入った……
24時間以内に2本も……
本当にありがとうございます!!!#note #音楽 #ラジオ pic.twitter.com/us7k07fWP7
自分は日々音楽チャートチェックを行っていますが、たとえばビルボードジャパンソングスチャートの構成指標のひとつであるラジオが、他指標よりも影響力があるとは決して言えません。ラジオ指標の順位は総合チャートとも大きく乖離しています。それでも、ラジオで音楽を聴くことは特別なのです。
ビルボードジャパンソングスチャートを構成する8指標は所有と接触に分かれますが、ラジオは唯一の“受動的接触”指標。選曲は自分でできないものの、好きな放送局や番組、DJを介して流れてきた曲が後にかけがえのない一曲になることがよくあります。その出会い方の点においても唯一無二、なのです。 https://t.co/2pmHWt3EBY
— Kei (@Kei_radio) 2021年3月25日
この受動的、という表現は以前も使用したことがあります。
新しい音楽に触れる環境には、能動的か受動的かの二種類があると考えています。文字通り、前者は自ずと触れようとする姿勢であり、たとえばCDや配信で買う、新曲をYouTubeで探す行為。後者はふと耳にするなどによって自然と刷り込まれることであり、新曲がかかるラジオ(局、もしくは番組)を流している行為と言えるでしょう(他方、YouTube等での"オススメ"経由で曲を知ることはある種受動的だったり、ラジオ局を聴く(ためにスイッチを付ける)行為自体は能動的だったりはするのですが)。
自分は2000年頃にJ-WAVEと出会い、radikoの登場や一時喋り手として発信側に立ったことも相俟って、ラジオにおける音楽との出会いは重要だと今でも自信を持って言えます。だからこそ発し手側は音楽知識や音楽への愛情を持ち、アナウンスやイントロ乗せ等スキルを磨き、曲をぞんざいに扱わないことを願う…そう以前からここで幾度となく記しているのです。
自分がこの20年ほど、ラジオで出会い今に至るまでに人生の糧になった曲をプレイリスト化してみました。詳細は下記ブログエントリーにも記載しています。
ここ1年ちょっとの間に雑誌にてラジオを特集する機会が増えたことは嬉しいと思う反面、音楽番組を取り上げる率が非常に低いと常に感じています。影響力を持ち合わせたDJが減ってきているのかもしれませんが、爆笑できる番組も重要ながらラジオで音楽をかける意義があるということを雑誌サイドは考えてほしいと切に願います。