Megan Thee Stallion。昨年はビヨンセを客演に迎えた「Savage」で米ビルボードソングスチャートを制し、カーディ・Bとの「WAP」が爆発的な大ヒットを記録。日本でも注目度が高まっているだろう新時代を担う女性ヒップホップアクトなのですが、”日本語表記が定まっていない問題”が未だ解決されていないのです。
レコード会社の見解はワーナーミュージックも、そして後述するユニバーサルミュージックも”ミーガン・ザ・スタリオン”となっています(し、ビルボードジャパンも最近の記事では同様となっています。たとえばこちら)。しかしその発音を踏まえれば”メーガン・ザ・スタリオン”こそ適切であるとWikipediaは譲らず、『日本語では「ミーガン・ジー・スタリオン」の表記も見られる』と記しているほどです(1月17日7時現在。Wikipediaのページはこちら)。
果たして”ミーガン”なのか”メーガン”なのか? ”ザ”なのか”ジー”なのか? 1月17日7時現在の表記を確認してみましょう。
・ミーガン・ザ・スタリオン
Google検索・Yahoo! JAPAN検索:共におよそ4640件
採用している主なメディア:NME JAPAN、Real Sound等
・ミーガン・ジー・スタリオン
Google検索・Yahoo! JAPAN検索:共におよそ18300件
採用している主なメディア:HIP HOP DNA、Rolling Stone JAPAN等
・メーガン・ザ・スタリオン
Google検索・Yahoo! JAPAN検索:共におよそ1580件
採用している主なメディア:Wikipedia、fnmnl等
・メーガン・ジー・スタリオン
Google検索・Yahoo! JAPAN検索:共におよそ6170件
採用している主なメディア:ELLE、J-WAVE等
(※ただし同一メディア内でも表記が異なる場合があります。)
こうしてみると検索数的には”ミーガン・ジー・スタリオン”が有利かもしれません。とはいえ注釈にあるように、ひとつのメディアの中でも表記がまちまちなところがあったりします。
タワーレコードが運営するMikikiでは、初のフルアルバムとなったアルバム『Good News』を”メーガン・ザ・スタリオン”表記で紹介していますが、最新の記事では”ミーガン・ジー・スタリオン”と表記しているのです。
この問題はいつになったら解決するのか…途方に暮れてしまいます。
関係ない話ですが、Megan Thee Stallionはメーガン・ザ・スタリオンなのか?メーガン・ジー・スタリオンなのか?ミーガン・ザ・スタリオンなのか?ミーガン・ジー・スタリオンなのか?…日本での表記を早急に決めてほしいと切に願います #utamaru
— Kei (@Kei_radio) 2020年12月15日
その昔、メアリー・J・ブライジではなく”ブリッジ”、ホイットニー・ヒューストンではなく”ハウストン”という表記があったと聞きます。彼女たちの今の知名度を踏まえれば今後の誤植はないだろうと思うのですが、新鋭のMegan Thee Stallionについては大ブレイクのタイミング前に定めておかないといけないでしょう。それこそMeganは、同時期に初めて米ビルボードソングスチャートを制したドージャ・キャット共々、アリアナ・グランデ「34+35」リミックスに招聘されているのです。来週の米チャートでこの曲が躍進を遂げるだろうことを考えれば、尚の事急がなければなりません。
昨年11月にリリースしたMegan Thee Stallion初のフルアルバム『Good News』は国内盤がリリースされておらず、アメリカでもCDリリースは歌手の公式サイトのみとなっている模様です(公式サイトはこちら)。仮に日本で国内盤が出るとすれば今後知名度上昇につながる曲が生まれることがその前提となりそうですが、アリアナ・グランデ「34+35」リミックスへの参加は大きな契機となるかもしれません。今の洋楽における国内盤リリースタイミングを記したブログエントリーにて綴った内容を再掲し、日本におけるMegan Thee Stallionの所属レコード会社に国内盤リリース、そしてそれ以前に曖昧な表記の統一化に動くことを強くお願いしたいと思います。
個人的には"メーガン・ザ・スタリオンなのかメーガン・ジー・スタリオンなのか、ミーガン・ジー・スタリオン?それともミーガン・ザ…?"という日本語表記の疑問を解決してほしい意味でも、日本のレコード会社に動いてほしいのです。なお弊ブログでは途中から、英語の発音を踏まえミーガン・ジー・スタリオン→メーガン・ザ・スタリオンに表記を変更しているのですが、この問題は早く終わってほしいと思うんですよね。
ちなみに現段階で、Spotifyでは”ミーガン・ザ・スタリオン”、Apple Musicでは”ミーガン・ジー・スタリオン”となり、デジタルプラットフォームでも日本語表記が分かれているのです(アルバム『Good News』のリンク先はSpotifyがこちら、Apple Musicがこちら)。混乱を招くことが続けば、好んで聴きたいというリスナーの意思すら削がれるのではないかと懸念する自分がいます。