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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

Reol「第六感」、LINE関連のキャンペーン対象曲が安定したチャートアクションをみせる理由は

最新9月14日付ビルボードジャパンソングスチャートを紹介した昨日、BTS「Dynamite」のサブスク再生回数の急落の要因がLINE MUSIC独自のキャンペーンにあると記載しました。

8月に入ってからLINE MUSIC独自の"沢山聴いた方が当選もしくはその条件に該当する"再生回数上位対象プレゼントキャンペーンについて調べており、対象曲の順位の変遷をまとめています。その表については昨日掲載したのですが、実はこの表にもうひとつ追加したい曲があります。

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現在のリンク先はこちらに。Reol 「第六感」については一連のキャンペーン対象曲を確認する途中で、厳密にはLINE MUSICではありませんがLINE BGMのキャンペーン対象曲と知り追加。途中で知ったためにキャンペーン中のLINE MUSICでの順位は判りかねるのですが、キャンペーン終了後も順位が落ちていません。【キャンペーン対象曲はLINE MUSICチャートに登場するもののビルボードジャパンでの順位は高いとは言えない】そして【LINE MUSIC内でもキャンペーン終了後は週間順位が極端に下がる】という2つの特徴が"沢山聴いた方が当選もしくはその条件に該当する"再生回数上位対象プレゼントキャンペーン対象曲にはあると昨日書きましたが、これらが該当しないのが「第六感」の特徴と言えます。

LINE BGMキャンペーンについてはReolさんのツイートでは言及されなかった模様であり、上記レコード会社のツイートへの反応も限りなく小さいため、このキャンペーンが功を奏したかは判断が難しいところです。ただし上記の表、さらにはビルボードジャパンのチャート推移(CHART insight)をみると「第六感」がLINE MUSICの他のキャンペーン曲よりも如何に安定しているかがよく解ります。

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初週は所有指標のダウンロードが17位に入り総合46位を記録。その後はストリーミングが安定、さらには下記ライブ映像の追加公開等もあって前週には動画再生指標が急伸し(ただしライブ映像がオリジナルバージョンの動画に合算されるわけではなく、相乗効果をもたらしたという意味)、総合チャートの安定性を高めています。前週はYouTubeのカウント方法変更開始のタイミングでもあり、それもプラスに作用したと言えるかもしれません。

 

実はReol さん、「第六感」のリリースから現在に至るまで様々な施策を行っています。公式YouTubeチャンネルでは上記ライブ映像を含め、「第六感」関連動画が複数公開。全6回のラジオ放送が特に目を惹きます。

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(今回の紹介に用いるために公式YouTubeチャンネルの動画一覧をキャプチャしました。問題があれば削除いたします。)

また「第六感」リリースのタイミングでTikTokチャンネルを開設しチャレンジモノを投入。

さらにはヒプノシスマイクへの楽曲提供を行ったり、生配信ライブを開催したりと、話題を次々に提供しています。上記ライブ映像は生配信ライブのものです。

以前、YOASOBI「夜に駆ける」が大ヒットに至った一例として、Twitterでのファンとのエンゲージメントの徹底した確立について記載しました。Reolさんについては多くはないと感じますが、たとえばミュージックビデオ再生への御礼の言葉をみるとファンは嬉しくなり、曲が気になる方は視聴行動を採るかもしれません。

 

Reol「第六感」の安定したチャート推移は、これら様々な施策がリリースから1ヶ月以上もの間投入され続けたことにあると言えるでしょう。LINE MUSIC独自の"沢山聴いた方が当選もしくはその条件に該当する"再生回数上位対象プレゼントキャンペーンでは極端な動きが強まるものの、LINE BGM(設定方法はこちら)で用いられると長く聴かれる、もしくは注目される可能性があります。さらにReolさんは新たなアニメタイアップ曲が今週初めて放送され、これも「第六感」を含む旧譜への注目度上昇に寄与するはずです。

LINE MUSICのキャンペーンに参加する歌手は、今回取り上げたLINE BGM設定についても検討してみてはいかがでしょう。そしてこのキャンペーンに頼らないスケジュールの策定も必要です。尤も、冒頭で記載したBTS「Dynamite」についてはLINE MUSICキャンペーンの際、『LINEの新機能、"トークBGM"にこの楽曲を設定する毎に更に当選の確率があがります』と謳っていたため、LINE MUSIC関連のキャンペーンがどこまで影響を及ぼすのかそれとも及ぼさないのかは今後も注視する必要があるのですが、しかし参加者が一過性になりにくいかもしれないLINE BGM設定キャンペーンは検討の価値があると思うのです。