米ビルボードのソングスチャートをチェック。現地時間の7月20日月曜に発表された7月25日付最新ソングスチャート、ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」が通算6週目の首位を獲得、またジュース・ワールドがトップ10内の半数を占めました。
.@JuiceWorlddd lands five songs in the #Hot100's top 10. 🏆
— billboard (@billboard) 2020年7月20日
Get a full breakdown of this week's top 10 below. https://t.co/ntfq0BvlSv
今週はその勢いの凄まじさから、ツイートに用いられた写真は首位のダベイビーではなくジュース・ワールドとなっています。
昨年12月に21歳の若さで亡くなったジュース・ワールド、遺作となる『Legends Never Die』は昨日発表された7月25日付米ビルボードアルバムチャートで今年最高のユニット数にて首位を獲得し、ソングスチャートへの大量エントリーが見込まれていました。その点については昨日紹介しています。
そして蓋を開けてみると、『Legends Never Die』からは17曲が100位以内、それも51位までに登場。トップ10には5曲が入った形です。
.@JuiceWorlddd on this week's #Hot100 (1/2):
— Billboard Charts (@billboardcharts) 2020年7月20日
#2, "Come & Go" w/ @marshmellomusic
#5, "Wishing Well"
#7, "Conversations"
#9, "Life's a Mess" w/ @halsey
#10, "Hate the Other Side" w/ @marshmellomusic ft. @Polo_Capalot & @thekidlaroi
#12, "Blood on My Jeans"
#14, "Titanic"
.@JuiceWorlddd on this week's #Hot100 (2/2):
— Billboard Charts (@billboardcharts) 2020年7月20日
#15, "Righteous"
#16, "Bad Energy"
#34, "Stay High"
#35, "Fighting Demons"
#38, "Tell Me U Luv Me" w/ @trippieredd
#42, "Up Up and Away"
#46, "Screw Juice"
#47, "I Want It"
#50, "Can't Die"
#51, "Man of the Year"
最も高い順位を獲得したのはマシュメロとの「Come & Go」(2位)でした。
トップ10入りした5曲のうち、ホールジーとの「Life's A Mess」(前週の74位から9位に上昇)以外は全て初登場となり、2018年7月14日付でドレイクが、同年10月13日付でリル・ウェインが達成したトップ10内4曲初登場という最高記録に並びました。またトップ10内の5曲エントリーは、ドレイクの先述した日付における7曲に次いで史上2位タイ。1964年4月4日および11日付でザ・ビートルズが成し遂げた記録に並んでいます。
ジュース・ワールドのトップ10入りは今回で計8曲となり、「Come & Go」は最初のヒットとなった「Lucid Dreams」と並ぶ2位に達しています。その「Come & Go」で共演したマシュメロにとっては、10位の「Hate The Other Side」も含めトップ10入りが3曲となり、また「Life's A Mess」のホールジーは6曲目のトップ10入り。「Hate The Other Side」で客演したポロ・Gおよびザ・キッド・ラロイは今回が初のトップ10入りとなっています。
昨日も書いたように、今回のジュース・ワールドのヒットはストリーミングに因るものが大きく、アルバムチャートではストリーミング数のアルバム換算分が今年最多且つ史上4番目の大きさに、そして「Come & Go」はストリーミング指標を制しています。「Come & Go」は3640万を獲得し、同指標2位のダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」が獲得した3900万には敗れているように見えるかもしれませんが、この数値はストリーミングの中身(有償と無償、動画等)に対してそれぞれウェイト付けが行われる前のものであり、ウェイト付けされた後は数値と順位が異なるのです。なお「Come & Go」のダウンロードは12000となり同指標2位に登場しています。
ストリーミング指標では2位にダウンしながらも、ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」は4週連続、通算6週目の首位を獲得。
先述したようにストリーミングは3900万で同指標2位となりましたが前週比8%ダウン、またダウンロードも同16%ダウンとなる11000(同指標3位)となり、デジタル2指標がやや大きく落ち込んでいます。他方ラジオエアプレイは前週比9%アップの5900万を獲得し同指標3位に上昇しています。
そのラジオエアプレイを制したのはザ・ウィークエンド「Blinding Lights」(総合4位)で、前週比1%ダウンながら7640万を獲得し今週で15週連続同指標を制覇。1990年12月にはじまったラジオエアプレイチャートでは前週の段階で首位獲得週数が史上5位タイとなりましたが、今週は単独5位に躍り出ています。
最新のトップ10はこちら。
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (1位) ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」
2位 (初登場) ジュース・ワールド × マシュメロ「Come & Go」
3位 (3位) ジャック・ハーロウ feat. ダベイビー、トリー・レーンズ & リル・ウェイン「Whats Poppin」
4位 (2位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」
5位 (初登場) ジュース・ワールド「Wishing Well」
6位 (4位) ミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」
7位 (初登場) ジュース・ワールド「Conversations」
8位 (5位) セイント・ジョン「Roses」
9位 (74位) ジュース・ワールド × ホールジー「Life's A Mess」
10位 (初登場) ジュース・ワールド & マシュメロ feat. ポロ・G & ザ・キッド・ラロイ「Hate The Other Side」
次週はジュース・ワールドが何曲トップ10にとどまるか、何曲がカムバックを果たすかに注目すると共に、17日に解禁されたDJキャレドとドレイクによるタッグ2曲の動向も気になります。特に「Popstar」はリリース日の米Spotifyデイリーチャートを制しましたが、翌々日には早くも4位へ後退しています。