学校の大半が休校する事態が発生しています。その経緯について疑問に思うところは多々ありますが一旦置いておくとして、休校要請が行われた翌日、久しく会えなくなることからバレンタインデーのお返しを早くも渡している子どもたちの姿を目にしました。なるほど、休校要請はこのようなところにまで影響をおよぼすことを想像出来ているのでしょうか。
さて、ビルボードジャパンソングスチャート、前週発表された2月24日付は集計期間が2月14日前後だったことから、バレンタインデー関連曲がラジオエアプレイ指標中心に上昇する傾向がみられました。チャートのラジオエアプレイ指標はオンエア回数に聴取率や人口比率を加味したものですが、オンエア回数のみのチャート(下記ツイート内リンク先のエアモニ)では、『決戦は金曜日、バレンタイン本番を迎え新旧チョコレートソングが急伸』との見出しが。
ヒゲダン期待通りのリクエスト最多で1位、新田真剣佑による公式カバーが3位、アカデミー&チョコ関連曲急進【エアモニ】 https://t.co/uZpXA4xEGE
— ミュージックマン (@musicman_net) 2020年2月19日
とはいえPerfume「チョコレイト・ディスコ」や国生さゆり with おニャン子クラブ「バレンタイン・キッス」が人気なのは予想通り…ですので今日は個人的な注目曲を紹介。今更ではあれど、既にホワイトデーシーズンを迎えてしまっているゆえ、よかったらチェックしてみてください。いずれも今年リリースの新曲です。
まずは、チャーリー・ウィルソン「Forever Valentine」。
今年のグラミー賞ではボーイズIIメンと共にタイラー・ザ・クリエイターのパフォーマンスに参加したチャーリー御大が1月にリリースしたのが、ブルーノ・マーズと共作した麗しきステッパーズ。ソウルのツボを押さえた幸せな気分になれる1曲です。
バレンタイン関連で、今月の私的ベストに入れたいと思っている曲がこちら。
・キム!「Valentines」
バレンタインデー当日にリリースされながら、バレンタインが嫌いと繰り返すこの曲、エレクトリックギターの浮遊感と憂いを帯びたキム!の声がよく合います。キム!ことキンバリー・フランサは2017年に地元インドネシアのオーディション番組『The Voice Kids Indonesia』シーズン2に出演し3位となった実力者で、その後YouTubeにて様々な曲をカバー。たとえば現在米ビルボードソングスチャートで4位にランクインしているトーンズ・アンド・アイ「Dance Monkey」にも挑戦しています。
カバー動画も魅力的ですが、「Valentines」の大人っぽさには脱帽。今後のオリジナル曲に期待したくなる、彼女の名刺代わりとなり得そうな一曲です。
・サブリナ・カーペンター「Honeymoon Fades」
こちらもバレンタインデー当日にサプライズプレゼントとして配信されたもの。現在20歳の女優で、歌手としても既に4枚のアルバムをリリース。この美しいR&Bを手掛けたトーンは、ポークとのトラックマスターズとして1990年代後半を中心にヒット曲を量産。「Honeymoon Fades」から真っ先に想起したのはトラックマスターズ仕事によるLLクールJ「Hey Lover」だったり。こちらにも先に挙げたボーイズIIメンが参加しています。
・サム・スミス「To Die For」
最新2月29日付米ビルボードソングスチャートで46位に初登場を果たした「To Die For」は、孤独なバレンタインを過ごす人へ向けての曲だそう。5月1日にリリースされる3枚目のオリジナルアルバムからの先行曲であり、アルバムタイトル曲でもあります。昨年ヒットしたノーマニとの「Dancing With A Stranger」やドナ・サマーのこのカバー曲とは毛色が異なりますが、全て収録される模様です。
今回紹介した曲は甘いものからビターなものまで様々ですが、四者四様のバレンタインソングはいずれも名曲揃いです。