先月放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日 日曜23時10分)のこの企画。
この後の関ジャムは
— 関ジャム完全燃SHOW(テレビ朝日) (@kanjam_tvasahi) 2020年1月19日
年明け恒例のガチ企画
業界のプロが厳選
2019年のマイベスト曲‼️
今回はどんな話題作、名曲が選ばれたのか?
音楽に詳しい方もそうでない方も楽しめる回です、是非リアルタイムで‼️#蔦谷好位置#いしわたり淳治#mabanua#関ジャニ∞#関ジャムマイベスト
音楽家3名が選んだランキングは下記に。選者のコメントも記載されています。
昨年にも同様の企画が放送され、複数名に取り上げられた中村佳穂さん等にはチャート上でOA効果がみられました。
2019年版ベストで複数名に選ばれたのはOfficial髭男dism、RADWIMPS、miletさんおよび長谷川白紙さんの4名。特に長谷川白紙さんについては、複数名の選出と判った瞬間にMCの村上信五さんが”売れた”と言っていたのが印象的だったのですが、ではチャート上にその影響は表れたのでしょうか。
放送中に日付が変わり、そこからの1週間が集計期間となる2月3日付ビルボードジャパンソングスチャートでは、2名が選出した「あなただけ」を含む長谷川白紙さんのアルバム『エアにに』は総合アルバムチャート100位以内にはランクインせず(同日付アルバムチャートはこちら)、CDセールスチャート(→こちら)でも100位以内には入らなかった一方、ダウンロードチャート(→こちら)では100位に登場しています。ダウンロードでいくら売れたのかは不明ですが、10位のKing Gnu『Sympa』が727ダウンロードであるため、『エアにに』の売上は数百かと思われます(また、番組放送中に当週の集計期間に突入したことを踏まえれば前週ある程度売れたのかもしれません)。2月3日付ダウンロードアルバムチャートの詳細は下記をご参照ください。
【ビルボード】King Gnu 『CEREMONY』2週連続のダウンロードAL首位に Natural Lag『ナチュラルストーリー』が追う https://t.co/iVX2cyQZNm pic.twitter.com/VvCEIaBuPo
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2020年1月29日
この状況を考えるに、「あなただけ」を収録した『エアにに』はセールスを主体としたビルボードジャパンアルバムチャートにおいて売れたと判断するのは難しいかもしれないと思うのですが、いかがでしょう。一方、ソングスチャートにおいては総合、ダウンロードおよびストリーミングにおいて、100位以内に「あなただけ」は入っていません。
この状況を踏まえれば、先の”売れた”発言には疑問を覚えるのです。長谷川白紙さんに対する”売れた”発言にはじめて触れた際の自分の素直な感想を引用します。
昨日の #関ジャム で二度、長谷川白紙さんが紹介されたときに、MCの村上信五さんが”売れた”的なことを言っていましたが、ならば彼の名前が出る前に当該番組含む地上波メディアが昨年の段階できちんと紹介し、売れる土壌を作ったほうがいいのに…と、違和感を覚えた次第です。
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月19日
あらためてチェックすると、MCの村上信五さんが”売れた!! 売れた!!”と言っていました。リリース前の段階から取り上げてその素晴らしさを伝え、”売れる!! 売れる!!”と言ったほうが遥かに格好良かったよなあと。
— Kei / ブレストコナカ (@Kei_radio) 2020年1月19日
長谷川白紙さんを選出した蔦谷好位置さんは『長谷川白紙さん・君島大空さんの他に、諭吉佳作/menさん、崎山蒼志さんなどの若い才能が集まっている。何十年に1回でるかの人がゴロゴロいる!!と絶賛』しています(『』内は上記moraの記事より)。ならば彼らについて『関ジャム 完全燃SHOW』はまとめて取り上げてはいかがでしょう。それこそが番組の責務であり、自分が望む形であり、そして厳しい物言いにはなりますが安易に”売れた”という言葉を用いた村上信五さんの責任のとり方なのではないかとすら思うのです。無論、売れたイコールセールスとは限らないですし、昨年の中村佳穂さんについては企画後に特集が組まれたわけではないのですが、是非ともまずは彼らの特集を組んでほしいと思います。