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ルイス・キャパルディ返り咲き、マルーン5トップ10入り、そして気になる新鋭と気掛かりなアリアナ…11月16日付米ソングスチャートをチェック

ビルボードソングスチャート速報。現地時間の11月11日月曜に発表された、11月16日付最新ソングスチャート。前週初の首位に立ったセレーナ・ゴメス「Lose You To Love Me」は5位に後退、2週前に初の首位を獲得していたルイス・キャパルディ「Someone You Loved」が返り咲きました。

返り咲いたものの、実際はピークを超えているのがこの「Someone You Loved」。ラジオエアプレイは今週も首位を獲得しながら、ダウンロードは前週から1ランクアップし7位となりながらこれら2指標は共に前週とほぼ変わらぬ数値(ラジオエアプレイは1億100万、ダウンロードは13000)、ストリーミングは2ランクアップし9位に入ったものの前週比3%ダウンの2400万となっています。一方、少しずつ順位を上げているのはポスト・マローン「Circles」。ダウンロードは前週比10%アップの16000(同指標3位)、ストリーミングは同1%未満ダウンの2450万(同6位)、ラジオエアプレイは同5%アップの8360万(同4位)で、楽曲での最高位を更新。ラジオエアプレイがさらに勢いづけば、自身4曲目の首位獲得も夢ではありません。

セレーナ・ゴメス「Lose You To Love Me」は5位に後退。ラジオエアプレイこそ前週比43%アップの3460万(同指標26位)を記録しながら、ダウンロードは同60%ダウンの16000(同4位)、ストリーミングは同32%ダウンの2640万(同3位)と、デジタル2指標が大きく後退しラジオエアプレイで補完出来なかったことが首位陥落の要因となりました。急落といえば、前週アルバムチャートを制したカニエ・ウェスト初の全編ゴスペル作『Jesus Is King』から7位に送り込まれた「Follow God」は今週37位となっています。前週末ミュージックビデオが公開されたことで次週以降の上昇はなるか、注目です。

なお、前週11月9日付における『Jesus Is King』関連の記録はReal Soundに記載しました。「Follow God」は今週も、クリスチャンソングスチャート、およびゴスペルソングスチャートを制しています。

 

そのReal Soundではじめて寄稿した曲が遂にトップ10入りしており、あくまで個人的な感想を述べるならば、感慨ひとしおというところです。

「Memories」が2ランクアップし9位に登場。これでマルーン5にとって15曲目となるトップ10入りを果たしたこととなります。ダウンロードは前週比11%アップの18000(同指標2位)、ストリーミングは同1%未満アップし1660万(同19位)、ラジオエアプレイは同9%アップの5770万(同11位)を獲得し、堅調に推移しています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (2位) ルイス・キャパルディ「Someone You Loved」

2位 (3位) ポスト・マローン「Circles」

3位 (4位) ショーン・メンデス & カミラ・カベロ「Señorita」

4位 (5位) リゾ「Truth Hurts

5位 (1位) セレーナ・ゴメス「Lose You To Love Me」

6位 (6位) リゾ「Good As Hell」

7位 (8位) クリス・ブラウン feat. ドレイク「No Guidance」

8位 (9位) リル・ナズ・X「Panini」

9位 (11位) マルーン5「Memories」

10位 (12位) ダン+シェイ & ジャスティン・ビーバー「10,000 Hours」

ダン+シェイ & ジャスティン・ビーバー「10,000 Hours」がトップ10に返り咲いたこともあり、ビリー・アイリッシュ「Bad Guy」が遂にトップ10落ち。「Bad Guy」は女性(がリードを務める)歌手の作品で今世紀最長となる30週間トップ10入り楽曲となりました。ちなみに今週水曜には新曲をリリースするのですが、この水曜リリースという動向は新たなトレンドとなるかもしれません。

次週注目はアリゾナ・ザーヴァス「Roxanne」。今週34位に初登場を果たしていますが、TikTokが人気に火を付けたことが功を奏してかストリーミングの勢いが凄まじく、前週木曜には既にアメリカのSpotifyデイリーチャートを制しています。次週のチャートのデジタル2指標の集計期間初日となる金曜からも「Roxanne」はSpotifyで首位を続けており、ダウンロードおよびラジオエアプレイの動向如何ではトップ10入りも夢ではありません。

他方気になるのは、アリアナ・グランデの勢い。前週リゾ「Good As Hell」にアリアナ・グランデ参加版が加わったことで同曲がトップ10入りしたのですが、アリアナ参加版がオリジナルバージョンを上回る人気となっていないことで、楽曲のクレジットはリゾのみに。今年のアルバム『Thank U, Next』後に放たれた新曲は好調とはいえず、さらに映画『チャーリーズ・エンジェルサウンドトラックからの先行曲でマイリー・サイラスラナ・デル・レイと共に披露した「Don't Call Me Angel」は最高13位止まり、さらにアルバムは今週の米ビルボードアルバムチャートに初登場したものの38位という状況。強い私見と前置きして書くならば、アルバム『Thank U, Next』があまりに短いスパンで世間をアッと言わせ注目を浴びた、その反動が来ているのかもしれません。次週以降の推移を見守りたいと思います。